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2008年 03月 24日
突然ですが、古くなった軽四の代わりにヴィッツを買いました。 グレードはRS。 RSなら5MTで決まり!と思われるでしょうが、諸事情により今回はCVT搭載の7速パドルシフトモデルにしました。 選んだボディカラーはホワイトで、流行のスマートキーをOPで付け、洗車機ガンガンという洗車状況を鑑みて、ボディ保護を考えグラスシーラントを施工しました。 ヴィッツにした理由はいろいろありますが、一番大きな理由は燃費対策です。 今、メインで使っているSUVの燃費はリッター当たり7~8km。 このクルマの代わりにコンパクトなクルマを買い、それをメインにすれば単純に2倍くらいの距離が走れます。 ここんとこは1ヶ月で¥38、000-くらいのガソリン代を払っていますから、これが半分になります。 半分浮くわけですから、その半分の¥19、000-あればクレジットが組めちゃいます。 それならば古くなった軽四の代わりに新車を買おうとなったわけです。 ずっとクルマに関する仕事を趣味のようにやってきた僕ですから、新しいクルマに関してはいろいろと候補がありました。 元々GTRのようなハイパフォーマンスカーが好きですから、久々のクルマ選びはとても悩ましくて嬉しい事件でした。 「ガソリン代なんか関係ない!最後のランエボを買おう!」と考えたりもしましたし、「ロータスエリーゼはさすがに無理か?」などと考えたり・・・。 まあしかし、今回は軽四の代わりになるクルマなんで、そのようなスーパースポーツを買うのは本末転倒ではありますが・・・(笑い)。 う~ん、でもなぁ・・・少し前の僕ならば、大借金してでも購入したかも・・・。 今回なんかでもガソリン代を考慮して買い替えを考えたはずなのに、いつもはそれを単なるきっかけに過ぎない出来事としてかたずけるのが得意だったからなぁ(笑い)。 こいつは笑いをとれる話ではありますが、昔の僕はまさにこれ! ホントに考えなしの大馬鹿野郎だったなぁ・・・。 まあでも若いうちにスーパースポーツを所有したことはとても楽しいことではあったです。 体力的にも反応速度的にも、はたまた交通道徳があまり備わらない(笑い)若い=青いうちにしか覗けない領域っていうもんだってありますからね・・・。 けど、正直言うと、このクルマ一辺倒に依存した生活は経済的にとっても苦しくて、とてもストレスが溜まることだったりもしました。 だって、ちょっとした優越感の代わりにフトコロはいつも寒かったし、自慢のクルマのパフォーマンスもサーキットにでも行かなければ味わえないから。 まあ、月1くらいで大きなサーキットに行ける環境と経済状態ならば、そういうクルマと人生を歩むのも良いけど、近場にサーキットも無いし余っているお金も今のとこは無い。 たとえサーキットに行くにしたって、本気で走れるようにするならそれなりにモデファイしないと周回を重ねられない。 こいつがまた金を食う。 そう、スポーツカーを所有して乗り倒す生活をするというのは、どう考えても一般庶民には無理があるんですよね~(笑い)。 ただ、街を流すときにちょいとした優越感にも浸れていたし、それはそれで良かったのだとも思います。 このクルマに乗っている自分が好き!なーんて。 ひょっとして誰かに見られて「カッコイイ」って思われているんじゃないか!みたいな・・・。 でも、街行く人々の98パーセントはそんなクルマには実は全く興味ないんだよね~。 経済的な理由以外にも、最近のスポーツグルマは性能が高すぎて、乗っているんじゃなくて乗せられてしまってる感がありあり。 自分が走らせているんだ!っていう感覚がとても薄いんだよな。 まあそんなことは十数年前から薄々気がついていた。 だけど、大したドライビングが出来るわけでもないのに「俺はそこそこイケてる」と僕はずっと演じていたかっただろうな。 「今度のクルマはアクセルを踏みきれるくらいのパワーでかまわない」 これは僕の友人が放った言葉だ。 うつうつと考えていたことが、この言葉で突然目が覚めたように感じた この友人も散々ハイパフォーマンスカーを乗り継いで散財してきたんだけど、素直な性格なんで、僕よりも早く答えを見つけられたみたい。 そんなわけでヴィッツ購入にふみきりました。 んで、もう5000kmくらいは乗ったんですが、まだ電子スロットルのレスポンスに慣れない(笑い)。 レスポンスに慣れないという表現は妙なんだけど、これはまあ足の動きにスロットルがリニアにリンクしていないという意味です。 ん? さらにわかりにくい表現になったしまったかな(笑い)? ここんとこのトヨタ車は全般的に急激なアクセルON・OFFは、未燃焼ガスが出やすいとのことで、どちらもゆっくりと開いて閉じるような制御になってるんですね。 つまりはアクセルを機械的に動かさないようにしてるんですね。 このようなスロットル制御は最新のミニバンなんかでもされています。 スタートでいきなり大きくアクセルを開けても、意図的にシュルシュルと加速させることで、例えば後部座席の乗員を加速時にのけぞらせない配慮がされているのです。 それじゃあ楽しく走れないのかと言うと、これがスポーツモードにスイッチオン!で、ガソリン無視の超リニアレスポンスに変わる。 ん~、予想外! 満足じゃ! #
by high-drive
| 2008-03-24 23:05
2008年 03月 19日
現行型のシビックタイプRをお客さんの知り合いが買った。 で、このクルマのチューニングアドバイスが欲しいというので、会って話をすることになった。 サーキットを走るつもりのようだ。 やってきたクルマはアコードクラスの大きさ。 あれ? これってインテ・・・・・じゃないのか? おっ、ちゃんとテールにはCIVICのエンブレムが光輝いている。 ん? このテールはやっぱりインテじゃない? いやいや、フロント廻りがインテとはやっぱりちょいと違う。 むー、なんかすっきりしないぜ。 だけど、自分のクルマでもないのになんだかんだ言うのはオーナーに失礼ってなもんだ。 でまあ、話を始める前にちょいとひとっ走りしてみようということになったのだが・・・。。 乗り込む前にクルマを眺める。 正直言ってデカイ! 雑誌でアコードよりも大きいとは聞いていたけれど、ホントにデカイ! このサイズでホントにシビックと言えるのだろうか? クルマに乗りこむ。 んー、やっぱり広々としてる。 運転席からの眺めもアコードクラスのクルマのそれとかわらない。 メーターが2段構えなのが面白い。 むー、立派になったもんだ。 僕の想像するシビックといえば、軽くてコンパクトでキビキビ感のあるEFがまず頭に浮かぶ。 そう、あのVTECを初めて搭載したモデルである。 あのクルマは衝撃だった。 ただでさえ速いZC搭載モデルだったのに、そいつにさらにVTECを載せたもんだから一世を風靡したっけ。 86では話にならなかったよなぁ・・・。 登りの直線で離されて、コーナーでも離されて・・・。 おおっ、脳が勝手に昔を回想してた・・・。 とりあえずエンジンルームをチェック。 んー、パッと見はEP3と同じだけど、EP3よりもギッシリ(笑い)。 整備性は悪いかも・・・。 まあ、なんだかんだ言っても仕方ない。 とりあえず乗ってみよう。 うーん、よく出来てる。 まるでDC5インテをチューニングしたみたい(笑い)。 今度のタイプR、シートはRECAROじゃないが、けっこうなホールド感がある。 サイドブレーキの形状がちょっと面白い。 エンジンはDC5やEP3と同じフィールだが、ちょいとトルクがあがっているようなないような・・正直よくわからない(笑い)。 足もこれがノーマルと考えれば相当硬い。 でもまあ、硬いけれど僕は不快ではない、かな。 街乗りする為のクルマじゃないと考えると納得の乗り心地だろう。 ただ、これが長時間なら辛くなるかもな・・・。 お客さんのクルマなんで、普通に走ることしか出来ないのだが、回り込むようなコーナーでもリアタイヤがしっかり接地してる。 ノーマルタイヤでもグリップ感はバッチリ! うー、アクセルを踏み込みたい!!! しかしまあ、ホント、進化してるよなぁ・・・。 総括。 タイヤがこのままなら、ブレーキパッドとフルードをちょいサーキット向けにして、固めのエンジンオイルを使えばそのままでサーキットも走れる思う。 これで慣れてしまってタイムが行き詰ったら、Sタイヤにチェンジすればいいかな。 決定的に悪いところがないから、こんなつまらない感想になってしまう。 こいつは仕方ないこと。 でも、実はどこか弱点があるクルマのほうが面白かったりして。 #
by high-drive
| 2008-03-19 22:53
2008年 01月 09日
M氏から秋頃に依頼された仕事を引き受けることになった。 内容は排気系(EXマニ・スポーツキャタライザー・マフラー&エンジン・デフマウント)のリフレッシュ。 排気系に関しては、今のままではサイレンサーを装着してないと走れないということと、よどんだ排気音をきれいなものにしたいという理由があった。 パーツのセレクトにはM氏も散々悩んだようだが、結局は消極的な方法に落ち着いた。 内容はEXマニをHKS製の中古品で、マフラーは新品だが正体不明のヤフオク落札品。 スポーツキャタライザーだけはSARD製の新品を注文してもらった。 M氏の言い分では「耐熱バンテージを巻くのだから、EXマニ本体が錆びていようが外からはわからない」とのこと(笑い)。 確かにそうではあろうが・・・。 さてさて、どんなエンジンフィール&マフラーサウンドになるやら(笑い)。 エンジン&デフマウントはマツダスピード製ものをチョイス。 特にノーマルのデフマウントに関しては、もはや留まっているだけというユルユル状態で、クラッチを繋いで駆動がタイヤに伝わる瞬間にデフキャリアが動くことで、発進時にコンマ何秒かのタイムラグが発生していた。 それはまさに、オンデマンド型4WDが雪上で発進する際のフィールだった(笑い)。 誤解のないように書いておくが、この依頼内容は、僕の作った足廻り全体の見直しを省いたもので、M氏が考えたプランである。 おいおい、こんな最小限のプランで大丈夫かい?とツッコミを入れてみたが、今のM氏には経済的にこれが精一杯のようである。 停車するたびに「ギギッー」という異音が左前から発していることは気にならないんだろうか(笑い)。 まあしかし、中途半端な内容のチューニングではあるが、これも修理と思えば良いわけで・・・。 注文の部品を発注する前にクルマを預かり、持ち込まれた中古のEXマニにバンテージを巻く。 このバンテージにはガラスのような繊維が織り込んであるが、こいつが作業している自分の周囲にキラキラと飛び回る。 その様子はあたかもダイヤモンドダストが舞っているかのようである。 そう、スキー場なんかで見られる大気中の水分が凍ってキラキラしている様子によく似ているのだが、こいつが曲者で喉と鼻にとても悪い影響を与えるのだ。 またあの苦しさを味わうことを覚悟しながら作業を開始する。 んー、新品のステンレスマニだと滑って巻きにくいが、こいつは錆びているから滑らずに巻きやすい(笑い)。 しかしこのバンテージ巻きはやたら面倒臭い。 綺麗に巻くためには必要以上に引っ張らず、かつ解けないないくらいのテンションを保たなければいけない。 強く引っ張ると楽に巻けるのだが、そうするとマニが熱をもったときに徐々に繊維が切れていってしまうし、かといってテンションがかかっていないとエンジンの振動で解けてしまう。 「そう、意外に難しい作業なのだよ明智くん。」 このことを知らないM氏は「耐熱バンテージなんか簡単に巻けるでしょ」と言っていたが、とんでもない話である。 とかなんとか言っているうちにバンテージ巻きは終了。 たっぷり3時間かかってしまった。 数日後、注文していたパーツが届く。 まずはエンジンマウントの交換。 作業がやりやすいように排気系を全部取り外し、ミッションジャッキでエンジンを支えてマウントを交換する。 交換後、外したノーマルのエンジンマウントを確認すると、左側は切れてしまっていた。 ついでデフマウントを交換する。 こいつはデフキャリア一式を外して、プレスを用いての抜き換えだ。 キャリアASSYは重いよ・・・。 このデフマウントは切れてこそいなかったが、指で押してもヤワヤワ。 そりゃあ、前後に動くわけだよ・・・。 ノーマルを抜いて、マツダスピードのブッシュを打ち込み、車体にドッキングする。 これでマウント交換は終了。 排気系を組み付ける。 EXマニ、キャタライザー、怪しいマフラーを組み付けして作業終了。 クルマをリフトダウンして排気漏れをチェックする。 「ブゥオーン・・・」 んー、なんか以前とあまり変わらないような・・・。 おかしい? ノーマルマニから等長EXマニに交換したら、音が揃うはずなんだがなぁ・・・。 まあ、排気漏れはないようなので、リフトから降ろして実走チェックに入る。 うん、発進時のタイムラグは完全に!ではないが、かなりマシになったようだ。 しかし、まだ発進時の感触がグッ!とくる感じではない。 物の本に「良いクルマというのは、クラッチを繋いだ瞬間にわかる」と書いてあったことを思い出した。 こいつはまあ車体剛性とかも関係しているんだろうけど、自分の経験からも確かに当て嵌まる話ではある。 このNA6はもうちょっと煮詰めないといけないかな。 まあ、ここいらへんは難しい部分ではある。 間髪入れずに発進するフィールを手に入れようとすると、どうしてもカミソリのようなフィールのクルマになってしまうからだ。 こういうクルマを長時間運転するのは疲れるし、開発時にあえてゆる~いフィールをもたせたロードスターの良さが消えてしまうと思うのだ。 ついでアクセルを踏み込んでみる。 排気系を一新したのだ。 期待は高まる。 排気音はどうだ・・・? マフラー自体の構造が悪いのか、少しこもったような音だ。 速度とともに高まって、音を置き去りにするような、伸びていくような音ではない。 まあ、4気筒だからってこともあるだろうが・・・。 だがしかし、メインのパイプ径が50φであるからか、トルク感は以前よりも増したように思う。 僕個人の好みで言えば、アクセルを踏んだ瞬間に弾けるようなタイプのものが好きなのだが、これはまあエンジンの状態でも変わってくるからなぁ・・・。 マフラーの音ってホントに難しいなぁ・・・。 まとめ。 今回はチューニングと言うよりも修理の意味合いが大きかったように思う。 以前よりも状態が良くなったことは間違いない。 あとはタイヤのグリップレベルを上げて、それに見合った足廻りと車体の剛性感が欲しいかなぁ。 この後、このクルマがどのような変貌を遂げていくのか楽しみではある。 #
by high-drive
| 2008-01-09 19:57
2008年 01月 03日
このHPをご覧いただいているみなさま、あけましておめでとうございます。 今年もよろしく・・・。 このところブログを書く筆がすすまない。 ネタは十分にあるし、2~3日に一度は必ずパソコンに向かうのだが・・・。 筆がすすまない原因としては、まあ忙しすぎて時間がとれないってことも全体の30パーセントくらいはあるが、残りの70パーセントは書いていくときにその場面をリアルに語れるような適切な言葉が脳から出てこないことが原因だと思う。 (齢40を超えて、脳が劣化しはじめているのかも・・・。) あと、書いたとしても表現がうまくできてないように思えて、また書き直してみるがそれでも面白くなくてやむをえず中断してしまうこともある。 んー、ひょっとしたらこれがスランプというものだろうか・・・(笑い)。 こんな拙い文章を書く僕ですら書くことに悩むのだから、小説なんぞを書いている作家の人達のプレッシャーたるや、想像もできないなぁ・・・。 今はパソコンというものがあるから、原稿用紙は必要ないのだが、これが一昔前だったら、我が家のゴミ箱は大変なことになってるんだろうな・・・。 いや、パソコンが使える環境にいるからこそ書くという行為が身近なことになったわけで、パソコンがなかったら文章を書くことなんてなかったようにも思う。 ここ十年くらいでケイタイのメールがあたりまえになったが、それも至極当然と言えば当然のことのように思う。 さて、年末なんで年賀状の季節になったわけだが、実は僕、社会人になってからは年賀状を出したことがなかったのだが、去年からは出すようになった。 なぜ20年くらいの間に年賀状を出さなかったのか? 単に年賀状というか手紙の類がとても苦手だったから。 まあ、ぶっちゃけ自分の書く字に自信がないのだ。 字を書き慣れていた学生時代はまだよかったが、就職して字を書く機会が減ってからは、手紙の類は全く書かなくなったよなぁ・・・。 きれいな字が書けないというのは苦痛をともなうくらい辛いことである。 このことで僕が特に苦手なのは、やはり結婚式のときの受付の氏名・住所書き。 結婚式の披露宴に招かれるのはたいへんありがたいのだが、受付の人に見守られながらの氏名・住所書きがとても嫌だから、どうしても披露宴が億劫になるのだ。 「字を書くくらいで・・・」と思う人が多いだろうが、あの受付での緊張する瞬間に(だれも僕に注目しているわけではないのだろうが)苦手な字を知らない人に見られながら書くなんて・・・。 それは僕にとっては、まるで拷問に近い苦行なのである(笑い)。 そのくらい字が苦手なのだけれど、最近は便利なモノが出来た。 それがパソコン&プリンターである。 年賀状の宛名書きは、ご他聞にもれず我が家もパソコン&プリンターでやっている。 こいつのおかげでコンプレックスを感じずに気軽に葉書を出せるようになったもんなぁ・・・。 まあ、でも本当は手書きで書くほうが、もらうほうはありがたいかな。 手書きならば心がこもっているようにも思えるからだ。 だが、前述したように残念ながら僕は字に自信がない。 葉書のように縦書で書くと、ゆっくりと左右どちらかにずれてしまうし、字の大きさもゆっくりと小さくなったりして・・・(笑い)。 ただし、パソコン&プリンターで作るからといって、心がこもらないわけではない。 裏のデザインは毎回相当考えるし、出す相手によっても変えたりする。 このデザインも気に入ったものがなければソフトを買ったりもする。 意外に時間もお金もかけているのである。 まあ、そんなわけで字を書かなければいけないというコンプレックスから解き放たれ、気軽に年賀状を出せるようになったわけだ。 この自分の経験から考えると、このパソコンというものの発達は字を打ち込めば良いわけだから、字が汚い・きれいは考えなくても良い。 ってなわけで、自分の弱点を知られずに気軽に気持ちを相手に伝えることが出来るようになった。 自分の字をみせなくていいわけだから、芸能人のブログも流行るわけだよな。 #
by high-drive
| 2008-01-03 22:34
2007年 12月 19日
10月某日、MRSオーナーであるT氏よりマフラー交換の依頼があった。 T氏はこれまでにもマフラーを3本交換している。 1本目は入門品ともいえるタイプのものであろうHKSのリーガルマフラー。 これは排気音もうるさくなくて、ノーマルプラスのチューニングカーには最適だったのだが、いかんせん重量が重いし、リーガル特有の詰まったようなフィールがイマイチであった。 このあたりからT氏のサーキット走行が本格化したこともあり、2本目はアクセルレスポンスのよい、軽量なチタン製のものに変更した。 このチタンマフラーは驚くほど軽量で、ヌケも良かったのだが、こいつは排気音が大きすぎた。 それでもしばらくは我慢して使っていたが、さすがに世間の目が気になるようになったことと、吊り下げのステーが折れてしまったことで、サイレンサーの装着できるタイプのものへ換えることになった。 3本目も軽量なもので低速トルクも稼ぎたいという狙いから、柿本のハイパーフルメガN1を選んだ。 そういった経緯で、こいつを最近まで使っていたのだが、T氏は気に入っていたわけではなかったようだ。 気に入らない理由はいろいろあるようだが、中でも排気音の良し悪しは大きいウエイトを占めていたようだ。 このハイパーフルメガN1はサイレンサーを装着した状態なら車検OKというもので、サイレンサーを外すとかなり大きな音がする。 だから、街中ではサイレンサーを装着したまんまで乗り、サーキットに着いたらサイレンサーを外すという使い方をしていたのだが・・・。 このサイレンサーを付けた状態での排気音はお世辞にも良い音とは言えなかったし、外した状態でも、とても心地良いとは言えなかったのだ。 心地よく感じる排気音とは、極端に言えばそのクルマに乗っている人の数だけあるのだと思う。 まあ、音というのは好みが分かれるものであるから、良い音というのもあいまいではある。 あいまいではあるが大多数の人が支持してくれるであろうと思われる音はあるだろう。 だから、多くのマフラーメーカーも努力をして、良い音のマフラーを作ろうと模索している。 だが、車検に通る音量で、尚且つ万人受けするようなスポーティーな音を出すのは実は至難の業である。 なぜなら、基本的には排気音を消音するのがマフラーの役割であるからだ。 スポーツマフラーの製作は、エンジンから出ている音の成分を分析して、いらない音を消すところから始まる。 必要ない音を消すのは比較的簡単な作業なのだが、それを消したところでスポーティーな音になるとは限らない。 排気量やシリンダーの数、許容回転数など、そのエンジンの性格によって出てくる音はある程度決まってしまっているからだ。 いらない音を消したところで、残った音がスポーティーなサウンドであれば良いが、そうそう事は簡単にいかない。 そのマフラー音に足りない音を足せればいいのだが、それはさすがに簡単にはいかない。 なので、どうしても元々持っている音がベースとなってしまうのは否めない。 しかも、近接排気音は、乗用車103ホン、定常走行騒音は85ホン以下であることという規制もある。 そういう厳しい制約の中でスポーツマフラーは作られていくのだから、心地よい排気音を奏でるマフラーを選ぶということは、それはとても難しいことなのだ。 今回T氏が選んだのは某ショップの製作した高額なもの。 僕も初めて聞くショップが作り販売しているものだったが、 届いたマフラーはしっかりとした作りで、かなり綺麗な仕上げがされているものだった。 早速、装着作業を開始した。 だが・・・。 このマフラーはタイコ部分が大きいこともあり、装着するためにはフロントパイプ(2イン1パイプ)を外さないといけない。 フロントパイプを外すということは、リンクと共締めしている補強アームを外すしかない。 リンクと共締めしている補強アームを外すということは、すなわちアライメントが狂ってしまうということだ・・・。 弱った・・・。 しかし、考えている暇はない。 さっさと外すことにした。 フロントパイプを外したことで、ようやくマフラーは収まった。 嬉々として仮止めするネジを締め始めたのだが・・・。 ん? なんか変! あら? なんか妙な感じ・・・。 あーー、スタビに当たってるじゃん!! いや、ノーマルのスタビであれば逃げの部分に沿って問題はないはずなのだが、このクルマのスタビはピロボール方式のものに交換してある。 つまり、ノーマルとは形状が違うのだ。 困った・・・。 オーナーT氏に連絡をとって、対策を話合う。 僕の現在の装着状況を説明を聞いて、取り付けが難しいことを理解したT氏は、装着を断念し、このマフラーの転売を決意した。 T氏はこのマフラーの排気音を楽しみにしていただろうに・・・。 またもやFパイプを外し、マフラーを取り外す。 先ほど取り外したマフラーを装着してようやく元に戻った。 この外したマフラー、排気ガスが通ったわけではないが、一度箱から出して装着を試みたわけだから、損になるのは仕方ないと瞬時に判断し決断してくれたようだ。 いさぎよい話じゃないですか。 単品として開発してあるパーツを組み合わせる場合、往々にしてこういう事態に陥ることがある。 そのパーツの能力を最大限発揮させるように考えているためで、製作するときの基準はノーマルのままと考えるからだ。 僕も何度か同じような場面に遭遇したことがある。 それは自分のクルマの場合もあるし、依頼されたクルマの場合もあった。 自分の場合や、チューニングというものを理解しているお客さんであれば、何故そうなったのかを理解しているから問題はない。 だが、100人に1人くらいの割合ではあるが、理解していないお客さんの場合は困ったことになる(笑い)。 あくまで組み合わせでおきる問題であるから、こいつは仕方ないことなのに、なんとか店側というか相手に責任を取らせようと考えるようだ。 チューニングはそれ自体がクルマを主体とした遊びとはいえ、まあ、お金が絡んでくることであるから当たり前なのかもしれないが・・・。 この話を書いていて、いさぎの悪いお客さんのエピソードを思い出したんで、ちょっと書いてみる。 もう、かなり前の話ではあるが、某自動車会社の営業マンから新車のタイヤ&ホイールをインチアップしたいというお客さんを紹介された。 自分のところで用意しているオプションのインチアップホイールの中には、そのお客さんが気に入ったデザインがないからと言う理由だったと記憶している。 僕も初めてのクルマであったが、14インチの鉄チンホイールをアルミの15インチに換えるだけの話であったので快く引き受けた。 1インチアップするだけだし、鉄チンからアルミホイールに換えるだけなら、間違いなく性能がアップするチューニングだったから。 これが2インチアップくらいになると、デメリットも多くなってくるから、スタイルアップに主眼を置いたお客さんなら良いのだが、それ以外のチューニング初心者には勧めにくくなるのだ。 お客さんに来店していただき、気に入ったデザインのものを選んでもらった。 タイヤはノーマルと同じ銘柄のままで185/55R15にアップした。 納車後に無事装着してもらったのだが、数日後に紹介者の営業マンから電話が・・・。 「なんか、あのタイヤ&ホイールに換えてからハンドルが取られるようになったというんです。真っ直ぐ走っているのに、左に寄っていくようにもなったらしいです。」 営業マンを伴ってお客さんに来店していただき、ハンドリングを確かめるために試乗させてもらった。 んー、ハンドルを取られるというほどの問題はないようだが、強い轍がある道の場合は確かにとられる、かな? 直線を走ってみるが、おかしな感じはない。 よくよく話を聞いてみると、アクセルを放すと左に寄っていくらしい。 だが、これは道路をつくるときに排水性を考慮して、蒲鉾状につくってあるためで、ごく普通の事である。 道路の蒲鉾具合は様々だから、それが強いところもあれば、ほぼ均一な道路もある。 まあ、正直言ってインチアップしたのだから、タイヤの扁平率はあがってしまっている。 ノーマルは60扁平だが、インチアップしたタイヤは55扁平。 しかし、この55扁平タイヤはそのディーラーでも売っているタイヤであったし、特別ハイグリップというわけでもない。 だがまあ、タイヤの幅が若干広がっているため、路面の状態を忠実に伝えるようにはなってるわな。 お客さんに懇切丁寧な説明を試みる。 しかし、「お金を払って買い物をしたのにハンドルが取られるなんて許せない。左に寄っていって縁石に乗り上げたらどうする!」と言い張るだけ・・・。 トホホ・・・。 説明を諦めて、ノーマルのタイヤ&ホイールに戻し、もう一度走ってみる。 正直言ってあんまりかわらないと思った。 今度はお客さんに運転してもらい、僕は助手席に。 タイヤとホイールを元に戻したのに、やっぱり左に寄っていくと言う。 ついには「あのタイヤとホイールを履いてからおかしくなったんじゃないか?」と言い出す始末。 そんなこと或るわけないじゃん! こいつは困った。 ノーマルのタイヤ&ホイール違う方法を考えつき、足廻りの調整で対応。 このクルマの足廻りはコンベンショナルなFストラット・Rトーションビーム式コイルスプリングだから、いじれるのはFのトーインだけ。 測ってみると、若干アウト気味であったから、少しインにつければ直進性はあがるかも・・・。 でも、なんかこれ以上このクルマを触ったりして、このお客さんを刺激しないほうが良いだろうと考え直した。 同席している営業マンもワケが分かってないようだし・・・。 全く珍しいことだが、事の顛末を本社に報告し、商品を引き取ることにした。 (確か、18年間でその1件だけだと記憶している) 本社の見解では、その商品は自分が買い取るように、とのことだったが、そんな馬鹿な話はないと突っぱねた。 間違った商品を売ったわけではないし、たまたまおかしなお客さんに当たっただけなのだから・・・。 まっ、結局はすぐに安くして他のお客さんに売ったんだっけ。 過去にはこんなことがあったから、お客さんからのクレームにはとっても敏感になる。 だから、今回の件にしても相手がT氏でなかったらと思うとゾッとするのだ(笑い)。 #
by high-drive
| 2007-12-19 20:50
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