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2005年 12月 23日
数週間前にLSD交換作業を依頼された。
特に何も考えずに、いつものようにパーツを発注し、交換作業に入った。 が、しかしこれが思わぬ悲劇の幕開けとなった。 最初のミスは僕が犯した。 現車のグレードをしっかり確認せず、標準のモノだと早とちりしたのだ。 交換作業を開始し、デフケースをおろす。 んんっ? そのデフケースの異常なデカさにビックリ! そうして、この車輌は某メーカーの高級グレードにだけ設定されている、アクティブLSD装着車だと判明! アクティブとは、文字通りアクティブなデフ。 リアドライブシャフトに付いてるABSのセンサーを使い、左右両輪の回転差を検出する。 んで、設定された回転差になると、油圧でデフを作動制限する仕組み。 しかし、これでは届いたLSDの組み込みが出来ない。 固体の仕様確認が遅い、遅すぎる、遅すぎた・・・(泣) ビビリながらメーカーとオーナ-に状況を説明する。 メーカーは快く返品を了承してくれたが、依頼者の反応は意外なものであった。 「・・・アクティブLSDでは効きが弱い、なんとかクラッチタイプのLSDに交換出来ないだろうか?」 日本国内にLSDメーカーは数社存在するが、アクティブ用のものは作られていないのだ。 ・・・・・・。 まっ、考えたって始まらない。 思い切って、よく雑誌に載っている有名なショップ何件かに電話してみた。 いろいろと話をしてみると、どのショップでも、サーキットアタックをするデモ車輌なんかは、アクティブデフではタイムが伸びないことを理由に、これを外してしまってクラッチタイプのデフを装着しているようだ。 さらに、高グレードではない標準車のパワートレインを使えば交換は可能という情報もいただいた。 交換は可能なのだ。 じゃあ、中古のパーツを使おう。 まあ、中古パーツとは言えども、そこそこの金額である。 費用が当初よりも増すけれど、それでも交換するのか?依頼者に相談する。 この申し出を快く了承してくれ、さらに時間的猶予も与えてくれた。 中古パーツを揃え、再度交換作業開始! しかし、簡単なはずの交換作業は困難を極めた。 ドライブピニオンとリングギアのクリアランスが指定の数値まで詰められないのだ。 通常のデフ交換ならば、単純にオープンデフとの入れ替えだけなのだが、今回は取り外したドライブピニオンを新たなケースに組み直し、突き出し量を調整しなければならない。 規定値に調整し、デフを組み立てる。 どうにもおかしい。 すんなりと収まらないのだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 通常は使うことのない範囲をカバーするシムを注文して、クリアランスを詰めていく。 バラしてシムを入れ替え組み立てること18回。 クリアランスは大きめだが、規定の範囲にまで数値は追い込んだ。 さらに書ききれない紆余曲折があったのだが、かくして中古のパーツを使い、ようやくLSDは装着された。 慣らしを開始する。 問題はなさそうだ。 更なる確認のため高速にのる。 聞こえてきた! そう、ギア鳴りが始まったのだ。
by high-drive
| 2005-12-23 00:17
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