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2007年 02月 13日
前回、吹き出し口から温風が出ない症状(ヒーターが効かない)を治すため、結局はヒーターコア交換をする破目になったことを書いた。
まあ、今回はやるしかないだろう(笑い)。 なぜなら、このクルマはそこいらに転がってるクルマではなく、時間とお金をたっぷりかけた、とてもスペシャルな仕様のクルマだから・・・。 やるからには、今回はそれの続きを出来るだけ詳細に書こうと思った。 なぜなら、意外にもヒーターコア交換という地味な作業を説明した記事とかサイトが少なかったのと、この作業の面倒臭さを知って欲しかったから(笑い)。 今までは派手な作業ばかりを選んで紹介してきたのだが、こういうのも面白いんじゃないか?と思ったのだ。 最後にため息をついて終わったのだが、これには理由がある。 それは、インストルメントパネルを脱着する作業となると、やたら面倒で時間を喰ってしまうからだ。 そのため、当然ながら工賃もかさむ。 だから、こういうヒーターコアが詰まったり、コアからの冷却水漏れが発生したら、まずそのクルマの価値を考えることになる。 価値が低いとか、年式が古いクルマなら、買い換えるほうが無難なこともあるからだ。 実際、ヒーターコアのトラブルが原因で廃車にすることも珍しくないから。 さて、この地味な作業の手順だが、まずは冷却水を抜くことからはじまる。 次にコンソールBOXとフロアトレイ、およびアンダートレイを外す。 インストルメントパネルにくっ付いているエアコンの吹き出し口を外す。 オーディオをセンターパネルごと外す。 メーターパネルASSYを外す。 ステアリングを外し、ステアリングシャフトの留めを緩め、床に置く。 ダッシュボード本体を外す。 エンジンコンパートメント側から、ヒーターホースを外す。 中から現れたダッシュボードを支えているフレームをずらす。 各部のハーネスの留めを外し、隙間をつくり、インストルメントパネルを構成している部分全体を後方へずらす。 これでようやく空調を構成しているユニットの全体像が見えるようになる。 なんか、大きな衝撃を受けてバラバラになってるみたいにも見える(笑い)。 一体に見えるエアコンユニットだが、実は3つに分解出来る。 このクルマの場合は、助手席側からブロアモーター(送風ファン)&エバポレーター部、トンネル(エアフィルターが装着されている)、ヒーターコアを内臓しているエアBOX&ミックスドア部の3つにわけることが出来る。 ヒーターコアは一番右端、つまりはインストルメントパネル奥のセンターに装着されているのだ。 しかし、構造上ここだけ外すというわけにはいかない。 左から順番に外していかなければ、普通は外れないのだ。 しかーし、ここにはエバポがある。 エバポがあるってことは、そこはエアコンのコンデンサー&コンプレッサーとチューブ(パイプ)が繋がっているってことだ。 これを外すには、ガスを抜かなくてはいけないということになる。 ガス抜き、これは電装屋さんの領域となる。 だが、電装屋を呼ぶ時間的なロスは痛い。 当然その分の作業工賃が上乗せされることになるし・・・。 ・・・・・なんとかヒーター部だけを外せないだろうか? ブロアモーター部とトンネル部の留めを外して隙間をつくり、ヒーターが収まっているユニットを外すことにしたが・・・。 これはなかなか困難な作業になった。 しばらく悪戦苦闘した末に、なんとか取り外しに成功。 ヒーターコアを内臓しているエアBOX&ミックスドア部だけを取り去った。 取り出したヒーターを内臓したエアBOX部。 さらにエアBOXユニットからヒーターコアを引き抜く。 外したコアのチューブから息を吹きかけるが、当然息は入っていかない。 キレイに切れる大型のカッターでもあれば、コアを切って詰まりの断面を確認をしたいのだが、あいにくそういう工具はなかった。 当たり前だが、やっぱ、詰まってしまってる(笑い)。 エアBOXに新品のヒーターコアを入れる。 元通りに組み付けする作業もかなり往生はしたのだが、外すときの3分の2ほどの時間でなんとか出来上がった。 ヒーターコア交換後にオーナーに感想を聞いたら「このクルマって、こんなに室内が暖かかったんですね。暖かいっていうのは、とても幸せなことだ・・・」と喜んでくれてた。 よほど寒かったのだろう(大笑い)。 経年劣化していく部分の故障というのは、とてもわかりにくいものだ。 ヒーターは夏場はほとんど使わないから(厳密に言えば、ヒーターコアは夏場でも使っている。エバポレーターから出てくる冷気は一定だから、それを少しヒーターで暖めたりして、温度をコントロールしているのだ。)新しい冬が来るときにどのくらいの温度だったかは忘れてしまってるってこともあるだろう。 毎日乗っているからと言って、いや、毎日乗っているからこそ変化がわかりにくいのかもしれない。 一般的に冷却水の交換は2シーズンごとに、って聞いていたけど、確かにそのくらいの頻度で交換していればトラブルは少ないかも。 参考までに書いておくと、新品ヒーターコア本体の価格は2万円ちょいで、作業工賃は4万円だった。
by high-drive
| 2007-02-13 22:13
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