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2007年 03月 14日
これを見ている人には、是非知っておいて欲しいことがあったから、またまた、タイヤ交換のネタを書こうと思う。 まっ、ずーっと昔にも書いた覚えはあるのだけど、まっ、も一回書いておこう。 復讐、もとい、復習は大切ですから。 先日タイヤの交換を田舎の知人から依頼された。 ただし、交換するのは知人の知人。 つまりは僕の全然知らない人。 交換作業するクルマはハイエースらしい。 一昨年の暮れにタイヤを替えたのだが、ほぼ1年でトレッドの両サイドが特に磨耗してしまったとのこと。 ふむふむ。 ハイエースならば、まさかハイグリップタイヤを履いているわけでもないだろうに、ほぼ一年くらいで駄目になったのか・・・。 こりゃ、相当な距離を走ったんかいな? 現在装着されているタイヤサイズを聞くと195/65R15だと言う。 ? ハイエースに195の65って・・・。 ????? なにかの間違いじゃあなかろうか。 あのクルマは205/70R15くらいが標準なはずだが・・・。 ハイエースの車重は2,3tをオーバーしてるから、195/65R15では荷重指数は足りないはずだと考えたのだ。 「車検証の形式を教えて」と言うと、「見方がわからない」と言う。 「ならばFAXでコピーを送って」と言うと、「FAXが無い」とのこと。 「FAXならコンビニにあるよ」と言うと、「近くにコンビニがない」と言う。 ん? どこに住んでんだ(笑い)。 しょーがない!装着されてるタイヤのサイドウォールをもう一度確認してもらう。 それでも195/65R15で間違いないらしい。 納得がいかないので、運転席ドアの部分に貼り付けされてるタイヤサイズ&指定空気圧表をみてもらう。 そこには205/70R15 2,4 と書かれていたようだ。 「ははーん、やっぱり205か・・・」 前回のタイヤはどこで買ったの?と聞くと、量販店大手の自動後退だと言う。 んー、自動後退がそんなサイズ間違いをするかな? ならば、ホイールは純正品か?と尋ねたら、純正みたいだと言う。 クルマの車高は下げてないか?と尋ねたら、高さは変わってないと言う。 たかがタイヤの交換なのに、こんなにしつこく質問を繰り返したのにはわけがある。 そう、ハイエースというか、1BOXタイプのクルマに装着出来るドレスアップ用のホイールっていうのは、ほとんど市販されてない。 フェンダークリアランスがノーマルサイズでギリギリに設定されてるから、アフターのもの(ちょびっと大きなもの)を付けるにはサイズがとても厳しいのだ。 なので、大阪あたりのちょいドレスアップ系ハイエース乗りなら(サーファーが多い)、ちょいはみ出しタイヤが当たり前と認識されている(笑い)。 まっ、ハイエースに限らず、1BOXタイプのクルマのホイールをアフターのものに交換する、またはすでに交換してある場合、タイヤの交換には特に注意しないといけないのだ。 なぜならばそのほとんどがスライドドアだから、ちょっと幅の広いホイールに変えただけでも、ドアを後ろに引いたときにリアタイヤにドアが干渉する恐れがあるから。 ノーマル車高で純正ホイール装着車ならば、ドア部に書かれた指定のタイヤで間違いはなかろうと依頼を引き受けた。 ロードインデックス=LI(最大負荷能力)が足りてないタイヤを履いている場合、タイヤが必要以上に潰れてしまう。 タイヤっていうのは、トレッドはもの凄く丈夫なのだが、サイドウォールはとても弱い。 万が一、サイドが地面に触れてしまうようであれば、摩擦には全く耐えられずにすぐにバーストしてしまう。 195/65R15ということは、ロードインデックスは91ということになる。 ロードインデックスが91の場合、荷重指数は615kgだから、615×4=2460kgということになる。 車重が2,4だから、7人がフル乗車したら全然足りないわなぁ。 ちなみにハイエースのノーマルタイヤのロードインデックスは95。 95ってことは690kg×4=2760 実に300kgほど荷重が足りていない計算になるわけだ。 ならばタイヤが車重を支えきれずに、トレッドの両サイドだけが磨耗してもおかしくはないわな・・・。 おおよその見当がついたところでタイヤを探す。 オーナーからは安ければ国産品じゃなくても良いとは言われたのだが・・・。 確かに今年の2月にタイヤの価格が上がっている。 でも、国産品じゃないと、いまいち信頼性がない・・・。 もうちょっと軽いクルマならなぁ、国産品じゃなくても良いかも・・・などと考えながら、やっぱり国産品を探した。 実売価格でいくなら(あくまでPB以外っていう意味で)BSのスニーカーが一番安いのだが、これはあまり良い評判をきかない。 んで、ヨコハマのDNA MAP ES340 205/70R15を、一本 ¥9800-で用意した。 実売価格は¥13000~¥15000ーくらいの商品だ。 ちなみに儲けは一本¥1000-(笑い)。 DNA MAP ES340 は、背の高いミニバンやワゴン専用にチューニングされているタイヤだ。 このタイヤの特徴はアウターとインナーが指定されていて、トレッド部は非対称になっており、偏磨耗に強いことが決め手だったのだ。 第一、装着したお客さんからの評判も良いしね。 交換当日に初めてお客さんと顔を合わせた。 最近松山から引越しをして、家は県内某所に変わったのだと言う。 うーん、あそこなら確かにコンビニはないかも・・・。 なにげにクルマを見るとホイールが純正品じゃなかった。 地味な1ピースホイールがついてる。 このホイールは中古で買ったときからついていたそうだ。 はみ出してしまうのがわかっていただろうに、どこのショップが付けたんだろ? ドレスアップのための確信犯なら、もっと気の利いたホイールにするだろうし・・・。 タイヤは確かに外国製激安タイヤの195が付いてる。 しかも若干はみ出し気味。 205と大きさを比べると、ずいぶん違う。 ちなみに直径で32mm、幅で7mmの違いがあった。 このタイヤで1年走ったお客さんの感想も「カーブに入るとグラグラして怖かった」というものだった。 これだけ大きさが違えば、荷重がかたよるコーナーでは踏ん張れないわなぁ・・・。 前回の交換時の自動後退のスタッフとのやりとりを聞いてみたが、その時の在庫は195までしかなかったみたい。 これより以前にはちゃんと205がついていたとのこと。 自動後退のスタッフに「10くらいの違いは問題ないですよ」と言われたらしい。 10ってなによ(笑い)。 自動後退スタッフの見識を疑うぜ。 このお客さん、どうやらクルマに関してはなんにもわからないらしい。 どうやらこのクルマを買ったときからホイールが変わってしまってて、そんなことには頓着しないで、ずっとはみ出したまま乗っていたらしい。 まあ、今回はノーマルサイズへ戻すだけだし、なにも問題はないのだが・・・。 さっさと交換を済ませる。 この某国製タイヤのトレッドブロックの磨耗の状態は怖い。 なにか、ブロックの角が崩れてしまっているように見える。 コンパウンド自体のしなやかさが無いような感じだ。 たった1年で油分が抜けてしまったようだ。 外したタイヤの匂いも気になった。 とても臭いのである(笑い)。 さて、タイヤの腹がはみ出ている問題をなんとかしないといけない。 正直言って、僕には直接関係ない話ではあるのだが、こういう仕事をしているプロの端くれとしては、なんとかしてあげないといけないと考えた。 昔ならいざ知らず、昨今の規制強化により、このままではまじかにせまった車検には通らないだろうし・・・。 あまり知識の無いお客さんに2時間ほど説明を繰り返して、なんとか現状を理解してもらった。 とにかくホイールを換えねば! 事実上、純正以外のアルミホイールは装着できないから、商売っ気があって勧めているわけではないが・・・。 話合いの結果、後日、中古の鉄板ホイールを用意することにしたのだ。
by high-drive
| 2007-03-14 21:55
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