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2007年 04月 20日
モータースポーツにおいて、ハイクォリティースプリングと呼ばれるものは、アイバッハやべステックス等数多く存在する。 なかでもハイパコは、F1を始めとして、ル・マンやDTMといったトップカテゴリーのクルマに装着されている、とても著名なスプリングである。 そのハイパコが日本にも正規代理店を設け、広く一般にも販売されるようになった。 正規代理店となったのは、冷却パーツで有名なビリオンブランドを展開しているミノルインターナショナルだ。 すでにいくつかのクルマの雑誌では広告が載っているので、目にした人もいると思う。 足に拘っている人なら、今、最も旬であろう東発のSWIFT(スイフト)を知っているだろう。 スイフトスプリングは性能もさることながら、価格もそこそこで、供給状態がとても安定していて、サーキット派の装着率はとても高い。 吊るしのダンパーキットで、スプリングだけをスイフトに交換して走っている人も良く見かける。 僕もスイフトが登場してすぐに購入し使ってみたのだが、単体での重量がとても軽く、街乗りでも乗り心地が格段に向上したっけ。 T氏もOHLINSにスイフトを装着してサーキットを走っているドライバーの一人なのだが、2年半程前にある相談を受けた。 「13キロでは粘りすぎるような感じだが、かといって14キロではオーバーステア気味な感じがする。まあ、走り方を変えればいいんだろうけど、13.5キロのバネがあるなら使ってみたい。」 「あっ、それは設定されて無いんですよねぇ・・・。」 「やっぱり0.5刻みで設定ってーのは。細かすぎるんですかね?」 「そんなことは無いと思うけど・・・僕も欲しいと思ったことが何回かありますよ。たぶん、生産と管理の問題なんでしょうね。」 スイフトのバネは1キロ刻みの設定しかないのだ。 この時、他の高性能なバネを作っているメーカーにいくつかあたってみたが、どこも1キロ刻みでの設定でしか作っていなかった。 「えーっ、1キロの違いがわかるんかいな?」と突っ込む人も居ると思うが、それは間違いなくわかる。 同じクルマで、同じダンパー、タイヤも同じで、さらには毎回同じコース限定で、しかもスイフトバネをとっかえひっかえ交換してセットアップをやっているのだ。 T氏にとってその0.5キロの違いは、海よりも深く、空よりも高いのだ。 このT氏、どうしても13キロと14キロの中間を試してみたかった。 「スイフトじゃなくて、アイバッハなら13.4キロがあるんだけど・・・・。」 アイバッハのスプリングは雑誌の記事等でしか目にしたことが無かったのだが、どの記事も一様にとても評判が良かった。 「早速問い合わせしてみます。」 しかし、残念ながら希望のレートは在庫が無く、また入荷も未定だった。 その後も折に触れ、問い合わせをしていたが、入荷の予定は全くなく、売る気があるのか?と疑いたくなるような状態だった。 ってなわけで、この時は13.5キロというバネレートを結局は見つけられなかった。 万策尽きてどうしたか? 確か、スタビの調整とダンパー減衰を弄って誤魔化したんだっけ・・・。 あれから2年半、ついに念願だったバネレートを試す機会に恵まれることとなった。 しかもそのブランドは高品質なハイパコ。 発売の情報を得たのは同じくらいだったのだろう。T氏からメールで連絡があった日に、僕も同じ内容のメールを送っていた。 (まっ、僕の送ったメールは何故か行方不明なんだけど・・・。これは決して話を合わしているわけじゃなく、T氏からの行方不明メールも同じ時期にあった。) 「ハイパコが出ましたねぇ。これなら750ポンド(13.4キロ)がある。フロントも強くしようと思ってたんで350ポンドを一緒に注文してください。」 早速注文をかけると、電話の向こうで「在庫アリ」の答え。 価格はID65の8インチ2本セットで¥29、400ー!・・・ってことは、一台分でゴマンハッセンハッピャクエンかよ。 た、たかっ! おおよそスイフトの1,5倍くらいの値段だ。 しかも、メーカーの仕切りがとっても高いから、販売店が売ったとしても面白い商品とは言いにくい。 ホントにサンデーレーサーに売っていく気はあるのか?と疑いたくなるような価格設定ではある。 まあね、あんまり高い定価をつけると、お客さんが引いてしまうだろうし、ここは販売店に泣いてもらうしかなかったんだろうなぁ・・・。 まあ、ハイパコのHPの説明を見ると、価格が高いのは頷けるのだが・・・。 雑誌の紹介記事に、バネを同レートのハイパコに変えただけでタイムアップしたという話を載せていた。 こういう話はサーキットを走っている人にとって、目に毒だろう。 1周1分のコースを6万円弱の投資でコンマ5秒を稼げるというのはとても魅力のある話だから。 発注して2日程でハイパコはやって来た。 興味津々で早速箱を開けると・・・あら?やけに丁寧な梱包が施されている。 箱の中に添付されていたのは“無期限ヘタリ保証書”だった。 思わず「無期限かよ!」と突っ込んでしまった(笑い)。 さて、交換である。 何度もバネや足を交換したクルマだ。 迷うようなことは全く無い。 今回、9インチから8インチに長さを変更したが、問題もなくいつも通りに交換終了。 以前にも8インチだったこともあったけ。 交換したハイパコでの走行インプレッションは、T氏の都合でしばらく後になるだろうが、必ず結果をお伝えします。
by high-drive
| 2007-04-20 21:38
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