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2007年 04月 21日
NA6CEは過激に走るとオーバーヒート気味のクルマである。 事実、今、漏れてるラジのアッパータンクは熱により、茶色に変色してしまってるくらいだ。 今回、割れたラジエターを換えなくてはいけないのだが、どうせ換えるのであれば、ノーマルよりも冷却率をアップしたものに換えたかった。 安上がりなノーマルラジのコア増しも考えたが、エンジンルーム内の見た目のかっこよさも大切だし、将来はサーキット走行を視野にいれておきたいというM氏の意見もあり、2層タイプのオールアルミラジを選択することにした。 この際、値段があまり変わらないアルミ3層タイプも候補にあがったが、今のところはエンジンを触る予定がないので、現状ではそこまでの必要性はないと判断した。 ノーマルよりもオーバーハング部が重くなるしね。 劣化しているラジホースも要交換部品だ。 経年劣化の激しいノーマルは却下し、シリコンタイプの強化ホースを選びたい。 何台ものクルマに装着し、実際に何度もサーキット走行を経験した結果、信頼性のあるSAMCOの強化ホースを選択した。 値段だけをみれば、ビリオンのクーラントホースが一番安いのだが、これには伸縮性が全く無いので、作業がとても難しくなってしまう。 これは冗談ではなく、ホースが固すぎて(頑丈すぎて)、ラジのアルミパイプに入れ込む際に、勢いあまって破損させてしまうこともあるほどなのだ。 そういう理由で却下。 ホースの交換作業というのは簡単なものがほとんどなのだが、NA6のロアホースに限って言えばそれは当てはまらない。 通常のロアホースは一本ものだが、NA6のロアホースは分割式で、間に金属のパイプを挟む方式だ。 それで、ホースを両方に同時に入れ込むという作業をしないといけないのだが、隙間が少なく、間隔が狭いために、強化されたホースは特に曲げにくく、あっちをたてればこっちが・・・という状況になってしまう。 周辺のものを全部外してしまえばちょっとは楽かもしれないが、たかがホース交換でそんな工賃は請求できない。 だから、取り付け時に自由度の高い、比較的柔らかいホースを選んでおくのが望ましいのだ。 このような理由もあって、固いビリオンでは無く、ある程度しなやかなSAMCOを選択することにしたのだ。 ヒーターホース&ヒーターコア&ウォーターポンプは他の選択肢もないため、マツダ純正を注文した。 最後にサーモスタット。 これはノーマルでも良いかなぁ、と考えていたのだが、サーキット走行をするかもしれないということを念頭におくと、どうしてもノーマルではもたない。 ならば、どうにかしてノーマルよりも機能をアップさせなけば・・・。 20年前のチューニングを思い出し、思い切ってサーモを抜いてしまうか? いやいや、間違いなくオーバークールになってしまうし、今のクルマは水温で燃料をコントロールしているから、単にガスが濃いだけの調子の悪いクルマになってしまう。 サーモに穴あけっていうのもやったなぁ。 穴あけしても冷え方に変わりは無かったけど・・・(笑い)。 やはりローテンプサーモを入れるのが一番良い方法だろうな。 しかーし、今のところこのクルマはサーキット走行の予定はないから、ただの街乗りでローテンプというのもおかしな話である。 自分がローテンプサーモ(65℃開弁タイプ)を装着して、冬場にヒーターの効かないクルマ生活を経験をしていたから、あまりお勧めしたくもないし・・・。 このクルマはオープンカーだから、寒い日でもヒーターがガンガン効かないと、屋根を開けて走れないじゃん。 ・・・・・・。 自分で考えているだけではどうにも行き詰ってしまったので、他からも意見を集めてみることにした。 いろいろな店のスタッフに話を聞き、ロードスター専門の書籍を集めて読み、最近の常套手段であるネット検索をしてみた。 だけど、聞く人によっても、書いてある記事でも、水温に対する意見はまちまちなのよね。 たかがサーモなのに、個々にいろんな考え方があって面白いけど・・・。 まあしかし、この情報収集作業をしたことでなんとなく僕の考えはまとまってきた。 サーモ部分の抵抗が極力少ないものを探し、ラジエターの消費カロリーが充分なものを用意すれば、高温のままで水温を維持し、尚且つオーバーヒートしないという理想の冷却も出来るのではないだろうか? まあ、それが難しいから悩んでいるのだが・・・(笑い)。 オーバーヒートさせずに水温を高いままで維持して冷却をしたいのは、単に水温が高いほうが燃焼効率が良いからである。 混合気を効率よく燃焼させれば、排気ガスがよりクリーンになる。 ロードスターのサーモの歴史?を例にとってみても、それは明らかである。 NA6CEのサーモは82℃で開き始め、95℃で全開になってた。 NA8Cのサーモはサブとメインのバルブがあるが、開き始めは85℃と88℃で、全開は100℃のとき。 NB8Cに至っては88℃で開き始め、100℃で全開になるのだ。 つまり、新しくなるごとに高水温でコントロールされているのである。 自動車メーカーも高水温に向かっているのだ。 ローテンプサーモといえば、自分も使っていたビリオンがすぐに思い浮かぶ。 そういやノーマルと同じ弁径のものと、弁径を広げたタイプのものラインアップしていたっけ。 確か開弁開始が71℃のやつもあった。 理想を言えば、あのような大容量タイプで、もっと高温で開くタイプのものがあればいいのだが・・・。 まあ、そんなサーモは聞いたことがない。 仕方なくビリオンに問い合わせをする。 しかし、問い合わせてびっくり! ビリオンのNA6用ローテンプサーモは廃盤になってしまってた。 ひょっとして・・・と思い、他の有名なメーカーのものを問い合わせてみたが、どこも廃盤になってる。 あらら、サーモはノーマルしかないのか? しかし、ノーマルでサーキット走行は辛い・・・。 ちなみに、一部でNA8用のローテンプサーモは取り付け出来ると言われているが、実はNA6に付けた場合、フルストローク(全開)する前にケース下側の補強リブに当たってしまい、サーモが開ききらないという弊害が起こる。 それでは早目に開くとしても、全開時の流量が制限されてしまうから、あんまり意味がない。 このサーモケースの下側の補強リブを折ってしまうという方法もあるのだが、あのリブを折ると剛性が無くなってしまうから、万が一を考えるとやりたくない。 困った・・・・・。 何か違う方法はないのだろうか? 調べまくっても情報が無いことであきらめかけていたのだが、偶然に開いていた本のモノクロの雑誌広告が目に入った。 NA8用のサーモで、78℃で開弁し90~92℃で全開になる大容量タイプがあるという。 「ほほう、理想的じゃない。」 まあ、これはNA8用だから装着は出来ないが、話だけでも聞いてみようと思い、そのメーカーに電話してみて驚いた。 やはり、高い水温を維持しつつも、オーバーヒートさせないようにと考えた末に作ったとのこと。 ふむふむ。 しかも、NA6にも装着出来るようアダプターを作っていると言う。 ジャジャジャジャーン!!!! まさに、ひょうたんから駒。 サーモは¥3、500-で、アダプターは¥12、000-。 NA6だとアダプターが必要になるので、サーモにしては価格が高くなってしまうが、このサーモは弁径も開弁時のリフト量もノーマルより大きいのだ。 M氏に連絡してみる。 「じゃあ、それでお願いします。信用してるんで、必要なパーツが1~2万円以下のものは勝手に注文してもらっていいですから(笑い)。」 M氏には必要なパーツが出るたびに判断を仰いでいたのだが、僕がその度に電話して話し合って確認をするから、なんか申し訳なくなったらしい。 そんなに細かいことに気を使わなくて良いと言われた。 ちなみみこのサーモ&アダプターのセットの儲けは、これだけ考えて¥1、500-。 他のパーツもおおむね10パーセントの利益だ。 パーツプロデュースの苦労には見合わないな(笑い)。 まあしかし、これでサーモの問題もようやく解決した。
by high-drive
| 2007-04-21 18:28
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