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2007年 05月 21日
34GTRのマフラー交換をした。 今回はアペックスのRSエボリューションをお客さんが選んだ。 HKSのサイレントハイパワーへ交換してから、まだ1年半しか経っていないのだが、このマフラーの排気音に飽きたらしい。 サイレントハイパワーの前はHKSのドラッガーだったっけ? とにかく、これで3本目のマフラーになる。 「もう少し気持ちの良い排気音にしたい」そう思ったのだそうだ。 スポーツカー乗りにとって、エキゾーストノートは重要なポイントである。 心に響くような、スポーツ心をくすぐる排気音は、いつも魅力的に思っているが、これを実現するのはなかなか難しい。 厳密に言えば、同一車種に全く同じ排気システムを組んでも、排気音は違う。 なぜならエンジンの状態が一台ずつ異なっているから。 まっ、似たような音にはなるんだけどね。 オーディオのスピーカー選びの際にもいつも悩むのだが、音の判断というのは難しいものなのである。 自分が良いと思っている音が、かならずしも他人も良いと思っているとは限らないから。 僕自身、1台のクルマで最終的に5本のマフラーを買い、試したこともある。 マフラーが割れたとか、腐ったわけではない。 良い排気音を求めてうろうろした結果の話。 排気音とはそのくらい思い通りにならないものなのだ。 だから、マフラー選びに関しての最終決定は必ずお客さんに任せることにしている(笑い)。 個人的に、ライトチューンのGTRに付けるという条件で選ぶなら、昔、HKSが作ってたフルデュアルマフラーの音は良かった。 このフルデュアルはステンレスの60φのパイプがタービンアウトレットからリアエンドまで伸びている。 つまり、フロントタービン用とリアタービン用の排気をそれぞれを独立させるシステムなのだ。 RB26はツインターボだったもんで、都合60φのW出しということになっていたのだ。 これのメリットはフロントパイプの長さを気にしなくて良い事だろう。 このマフラーは廃盤になったが、柿本改が同じようなタイプのものを今でも売ってる。 これの排気音はとても官能的だったが、いかんせんその音は大きすぎた。 どのくらいの音だったかというと、普通に社会生活をするのが難しいというくらいのレベル(笑い)。 しばらくは頑張って?走っていたのだが、深夜の駐車場なんかで気を使うのに耐えられなくなり、結局は外してしまった。 その後しばらくは常識的な音のマフラーを付けていたが、すぐに物足りなくなり、またいろいろと探すようになった。 自分が気持ち良く感じられる、どこまでもアクセルを踏んでいきたくなるような排気音に憧れていたからだった。 そして偶然にその音を手に入れることになった。 きっかけは純正タービンをGTタービンに変更したついでにフロントパイプを等長70φのものにしたことだった。 これは排気干渉を考えての変更だったのだが、これで音が揃う感じになったのだ。 このとき、一時的に借りたマフラーがHKSのハイパーマフラー。 今は登録商標の関係上ハイパワーマフラーと名前を変えている。 このマフラーを2~3日の間、お客さんから借りていたのだが、この組み合わせの音がすこぶる良かったのだ。 さっそく同じものを購入したことは言うまでもない。 ちょいと緩くなったエンジンにGTタービンを装着し、タービンアウトレットの容量をあげて、さらに等長のフロントパイプにしたことが、このマフラーのタイコの容量にピッタリと合って、乾いた低音のサウンドが生まれのだと思うのだ。 まあしかし、こんな条件を作るのは金銭的にも辛いし、何より同じ音になるとは限らないだろう。 経たりによりエンジン圧縮圧力の差もあるだろうし・・・とにかく排気音は難しいもんなのだ。 この相談があったのは3月に入ったばかりの頃だった。 お客さんから「アペックスのRSエボリューションに決めた」との連絡があったのは、最初の相談から2日後であった。 決め手は雑誌のインプレッションだったらしい。 アペックスって、確か会社更生法の適用を受けているはずだが・・・。 問い合わせのために恐る恐る連絡してみると・・・普通に営業してた(笑い)。 RSエボリューションの納期は4月の末とのこと。 ちと、納期が長い。 とりあえずお客さんに了解をとる。 長く納期がかかることで、ちょっと考えさせて欲しいとの返事だったが、結局は心動かず・・・。 お客さんから正式な注文の電話がきたのは3日後だった。 急いでメーカーに正式な注文の電話を入れると、納期は5月末とのこと。 あら? 延びてる。 メーカーに理由を聞くと「ここ数日の注文で4月末に生産されるロット分はもう注文が埋まってしまった」からだと言う。 ふぅ~。 また1からやり直しだ。 もう一度お客さんに連絡し、遅れる理由を話して了解をもらう。 再度メーカーに連絡し、正式な注文を入れた。 「たかがマフラーの注文でも、これだけの手間がかかるのだよ明智くん」 5月末と言われた納期の訂正もなく、連休明けにそいつは突然やってきた。 「あら?早かったのね。」 なんて悠長な話にはならない。 こちらは困るのである。 取り付け予定は6月上旬と決めてあるから、お客さんもそういうつもりでお金を準備しているだろう。 そうなるとこれだけデカイものを置いておく安全な場所も確保しなければいけない。 「全く、メーカーも無責任なもんだ(笑い)。」 お客さんに連絡すると、幸いにもすぐに装着して欲しいとのこと。 ふぃ~、助かった。 翌々日にマフラーを交換した。 箱から出してみると、アペックスのRSエボリューションのメインのタイコ容量はHKSのほぼ2倍くらいある。 中間のタイコはHKSと同一くらいの容量。 これを見ただけで、相当静かな感じがする。 フィッティングも完璧で、取り付けはスムースに行えた。 いつも思うのだが、アペックスマフラーの車体へのフィッティングは狂いが少ない。 マフラーハンガーの精度が高いのと、吊るす部分をよく考えて、繋ぎ目(フランジ)を設定しているからだろう。 エンジン始動。 あれ? 肝心の排気音だが、アイドリング時の排気音は少し低くなったかな? しかし、60キロプラスαまでの加速時の排気音はHKSのサイレントハイパワーよりも静かだ。 というか排気音が室内へ音が入ってこないんで、どんな感じはわからない。 ウィンドウを開けてみる。 やはり、排気音は静かすぎて、どんな音かと聞かれても困るくらい。 んー、少し低くなったか? 排気音チェックのために高速にあがる。 100キロオーバーで走行中もほとんど無音状態。 このマフラーは室内への音の侵入が無いんで、普通に会話出来る。 以前は会話するのが辛かったのだ。 「なんか、飛行機に乗ってるみたい・・・」とは、お客さんの感想。 これは良い音かどうかの判断以前の問題だなぁ・・・。 上品なのは認めるけど・・・。 とりあえず、しばらくはこれで乗ってみるということになった。
by high-drive
| 2007-05-21 22:21
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