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2007年 06月 01日
いろんなことをやり直すことになったロードスターのリフレッシュ作業だが、実は一番最初にお願いされたのは、幌(ホロ)の破れの相談だった。 現車にはリアスクリーンだけを新しいものに交換した幌が付いていたんだけど、これが破れまくっていた。 破れには、前オーナーが施したのだろう、ガムテープでの補修がしてあったんだけど、これは材質の違いもあるのだろう、ほとんど剥がれてしまっていた。 見栄えが悪いのは我慢出来ても、何より雨がバサバサ入ってくるんで、通勤などに支障をきたすのだ(笑い)。 M氏「幌(ホロ)が破れているんだけど、これって10万ちょいかかりますよね。」 僕 「NA純正の幌はわからないけど、6~7万くらいで社外品のリアスクリーンがアクリルじゃないガラス付きのやつがあるよ。」 M氏「それくらいなら心配ないか・・・。」 そういうやり取りが、まだクルマを買ってすぐの頃にあったのだ。 そんなこんなで、初めは6~7万円のガラススクリーン付きの社外幌に張り替えるつもりで計画を立てていた。 詳細を確認しておかなければいけないと思い、NAの幌骨を使ってNBの幌に交換経験のあるF氏に電話してみた。 F氏「これは相当面倒な作業です。まず、交換の際に必ずと言って良いほど割れてしまう1万円くらいの純正部品が要りますし、何と言っても張り加減が・・・。」 僕 「もし、そちらにお願いするとしたらいくらぐらいみておけば良いですか?」 F氏「僕は工賃を4万円もらってます。それでもね、作業がホント面倒なんで、割りに合わないですよ。」 僕 「張替え工賃と純正部品で11~12万くらいになるよ。」 M氏「やっぱり10万オーバーか・・・。」 僕 「!!!!!」 ここで気が付いた。 M氏は最初から幌の交換工賃も含めた金額のことを言っていたらしい。 僕は商品だけの価格を言ったつもりだった。 最初のやりとりで気が付かなかった僕が間抜けだったんだなぁ。 M氏「それならハードトップにしようか?中古なら3~4万出せばあるでしょ。サーキット走行の際にはH/Tの方が剛性もあって有利だろうし・・・。」 僕 「まあ、H/T付けてるほうが捩れは少ないよね。でも、そんなに安く売ってるもんかなぁ・・・。」 M氏がH/T(ハードトップ)にしようと考えた理由は、自宅マンションの駐車場が不安だというもあったようだ。 確かに幌だとちょっと心もとないかなぁ・・・。 サーキット走行を考えていたこともあり、どうせなら心配の少ないH/Tにしておけ!と考えたようだ。 NA6の装着出来るH/Tは大きく分けて2つある。 それはリアガラスに熱線があるかないか。 当然、熱線なしのものが安いのだが、それでも僕が予想した通り、H/Tの中古相場は5~8万くらいだった。 オークションをのぞいてみると、確かに3~4万のものもあるのだが、そいつは塗装がダメだったり、H/T装着に必要なパーツがなかったりする。 それらのパーツを揃えたり、塗装をやり直したりすると、やっぱり6~8万くらいかかりそうなのだ。 これは値段が合わないなぁ・・・。 まっ、そんなこんなでそれから3週間くらい経っただろうか。 値段が合わないことで僕がグズグズしていたのもいけなかったのだが、しびれを切らしたM氏から電話が・・・。 M氏「僕がオークションで買いましょうか?」 僕 「うん。良いのがあれば買ってもらったら助かるよ。」 数社ある中古部品屋と電話連絡するのも、毎日オークションの画面を眺めるのも、正直言えば疲れる仕事には違いない。 M氏のこの申し出は有難かった。 数日後M氏から連絡があった。 M氏「昨日H/Tを買いましたよ。ついては荷物が大きいんで、そちらに直接送ってもらっても良いですか?広島からなんで到着は連休前だと思います。」 僕 「了解しました。装着は連休明けに予定しておきます。」 連休突入前になったが、荷物は来なかった。 M氏に連絡をとる。 翌日M氏から連絡があった。 発送は連休明けに変更になったとのこと。 ありゃりゃ・・・ってことは到着には1~2日かかるよな。 連休明けて2日経ったが、荷物は来ない。 M氏に連絡する。 僕 「広島からなら、もう着いてないといけない。運送事故かも・・・先方に荷物番号を聞いてみてよ。」 M氏「今日の夜に聞いてみます。」 翌日も荷物は来なかった。 M氏に連絡する。 M氏「荷物番号は聞いてないけど、そのうちに来るでしょ。なんでそんなに焦ってるんですか?」 僕 「オークションの落札商品で、お金を振り込んだんだろ。荷物が遅れたら心配になるじゃない。」 僕もオークションで、落札商品が送られてこないという痛い目にあったことがあるのだよ、明智くん。 翌日も荷物は来なかった。 結局、荷物が届いたのは連休が明けて5日後だった。 しかも装着に必要なパーツが足りてないんで、これは今晩に送るとのこと。 ありゃりゃ・・・。 そのパーツ(トルクスネジ)だが、そいつも翌日には来なかった。 こっちにしてみれば、予定も組んでいるし・・・。 H/Tはそんなに重いものではないが、さすがにそれを載せるとなるとかさばるんモノなんで、どうしても2人がかりになる。 おまけにモノが大きいんで、置いておく場所も決まってくる。 そりゃ、どこでも良いのなら場所はたくさんあるが、モノは割れ物だし、ついでに言えば預かりモノだから、とても気を使うのだ。 その間、何度かM氏に連絡を入れ、先方に催促するよう頼んだのだが、その度にのらりくらりとかわされ、結局、そのネジが届いたのは1週間後だった。 なんて嘘つきな出品者だろ。 トルクスネジが届いたとの連絡が昼にあり、そこから素早く予定を立てた。 明日は雨という予報を聞いて、やるなら今日の今からだと考えた。 M氏の会社にクルマを取りに行き、そいつに飛び乗ってH/Tを預けている工場に向かう。 今回の件とは関係ない話なのだが、こいつのエキゾーストノートはイケてない。 サイレンサーを装着していることもあり「プゥオー」という、ちょっと詰まったような、とても情けない、しかも大きな音がするからだ。 信号待ちからアクセルを踏むのは、ホントに恥ずかしいよ・・・。 まあ、それは置いといて・・・。 工場に着いて、すぐにスタッフに頼みごとをする。 H/Tを載せるときに手伝ってほしかったからだ。 さて、作業を開始するとしよう。 もうあまり時間がない。 ようやくやってきたH/Tだが、当然ながらダンボールで梱包されている。 この梱包を解いてしまうと、立てて置いておくことが難しくなることもあり、先に幌を外すことにした。 そう、M氏は幌を骨ごと外すことにしたのだ。 これには軽量化という意味もあるし、破れた幌があまりにもみすぼらしいということがあった。 ってなわけで幌を外し始めたのだが、これが大変な作業になってしまった。 何故か? それは現車に付いていたロールバーが、幌骨取り外し用のネジ部を数センチだが塞いでしまっていたから。 つまり、ロールバーをハズシテシマワナケレバイケナイ。 トホホ・・・。 ロールバーを組んだことがある人ならわかってもらえると思うが、こいつは数センチの隙間を作るためでも、全体を外してしまわないとどうにも動かないのだ(笑い)。 しばらく考えたが、もう時間がない。 今日は代車を用意していないのだ。 予定が二転三転どころじゃない、四転五転六転くらいしたから、最初にたてた段取りがすっかり狂ってしまった。 初めは代車を待機させていたのだが、他に代車を必要とする作業が入ってしまってた。 まあ、この作業だけを待っているわけにはいけなかったのだ。 意を決してロールバーを取り外す作業にかかった。 上から外せるバーは全て外し、クルマをリフトに載せ、下回りの取り付けネジを外す。 ロールバーが干渉していた部分の隙間をつくり、これで幌が外せる状態となった。 ふぃーっ。 ついでにフロントガラスをぐるっと守っているウェザーストリップも交換する。 ここは買ったときから雨漏りしていたところだ。 外してビックリ! 本来は充填されてないはずのバスボンドがネチャっと、いつもより多めに盛ってある(笑い)。 こいつを根気よく剥がす。 なかなか剥がれない。 あー、もう、なんでこんなに塗ってあるんやろ・・・。 結局その作業に30分ほどを費やし、ウェザーストリップの付け替え完了。 その後、ロールバー脱着して幌取り付けネジを外すのに2時間30分くらいかかって、都合3時間ちょいかかってしまった。 苦労したが、ようやっと幌を骨ごと外すことができた。 ふぃーっ。 あとはH/Tを載せるだけ・・・。 しかし、この後、僕は想像もしていなかった事態に陥るのであった。
by high-drive
| 2007-06-01 19:38
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