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2007年 07月 08日
先日リフレッシュを行ったロードスターに乗るM氏から電話が入った。 「いつでも良いですから、近いうちにエンジンオイルの交換をして下さい。」 ん? あのロードスターのエンジンオイルは、確か買ったときにサービスで交換されてたはず・・・。 もう、まとまった距離を走ったんかいな? 疑問はあったが、M氏が仕事中だったんで、長い話はやめておこうと判断し、都合の良いときに取りに行くという話をして電話を切った。 とある炎天下のさなか、ちょっと手が空いたんで、M氏の会社に勝手にクルマを預かりに行くことにした。 M氏からはクルマのスペアキーを預かっているのだ。 「うわっ、この車内の暑さはなんじゃ!」 ちょっと拷問にちかい暑さの車内に嫌悪感を感じる。 交換してあるトラストのグレックスシフトノブはアルミ削りだしにクロームメッキを施したものだが、こいつがまぶしく光って熱くなってる。 金属のシフトノブはやめたほうがイイよなぁ。 最近のクルマはUVカットガラスが当たり前だし、ほとんどのクルマはプライバシーガラスなんで、さすがにここまで焼けてるクルマには久しく乗ってなかった。 そう、僕は車内が暑いクルマが苦手なのだ。 このクルマはリアガラスにフィルムでも貼ったほうがいいんじゃないかなぁ・・・。 ガラス屋(クルマ専門)に行き、リアだけなら1万足らずで貼ってくれるだろう。 それに加えて、両サイドの窓に赤外線カットを施した透明なフィルムを貼れば、肌にチリチリと感じる熱もなくなる。 そうそう、僕はこれらのフィルムをすでに貼っているのだが、これに加えてフロントガラス上部にバイザー状のフィルムを貼った。 こいつがとても具合が良い。 今まで、夕方になるとはバイザーをあげたりおろしたりしていたのだが、その動作がいらなくなった。 上からのまぶしい無駄な光線が無いから、目が疲れないしエアコンも良く効く。。 フロントガラス面積の大きなクルマにはマジでお勧めだ。 閑話休題。 オイル交換のためにリフトであげると・・・。 あらら、ミッションケースがオイルまみれじゃない。 この前タペットからのオイル漏れを修理し、周辺をクリーニングしたはずだけどなぁ・・・。 頭を突っ込んでよく確認してみると、どうやらクラッチハウジングからの漏れみたい。 オイルのタレかたをみると、どうやらクランクのリアシールが逝ってしまってるみたいだ。 車検の予備検なんかをやっていると、このクランクシールからのオイル漏れは古いクルマのほとんどに認められるものだ。 漏れとまではいかなくても、FFの軽4なんかは例外なく滲んでる。 で、スチームなんかを使い、一時的にクリーニングをして、なんとか検査ラインを通過させるのがプロの仕事?だったりする(笑い)。 もう少しの時間しか乗らないクルマもあるし、オイルが滲んでるくらいで、工賃のかさむミッション脱着は素人のお客には理解されないからだ。 しかし、今回汚れ方は酷い。 つまりはクランクシールを交換しなくてはいけないほどの汚れってこと。 M氏に連絡するのが辛い。 しばらく上がったままのクルマを眺めていると、右のタイヤ前後ともにセンターよりアウト側のブロック1列全部がえぐれてる。 このえぐれかたは紛れもなくサーキットでのえぐれかただ。 どこかで走ったのだろうか? まあ、上げたままでは何もはじまらない。 とりあえずエンジンオイルを交換しよう。 エンジンオイルを抜いてみたが、まだ半透明の黄色のままだから、距離を走ったという理由でのオイル交換ではないようだ。 M氏に連絡して、オイルのキレイさの説明を求めると・・・。 「いやあ、日曜日に徳島のカートコースを走ったんですよ。で、帰りの高速でオイルがシャバシャバだったんで・・・。」 なるほど。 で、クランクシールが逝ったみたいなんだけど・・・。 「あっ、そうですか・・・。」 「ロー・セカンドばっかりのコースで、けっこう無茶な走りをしたんで・・・。」 なるほど。 クランクシールの交換だから、ミッションを降ろさないといけないとの話をすると、ついでにクラッチをやろうという話になった。 M氏もサーキットを走ってみて、クラッチのキレの悪さに不満があったようだ。 「たぶん、滑ってると思うし・・・。」 なるほど。 「出来れば今回は10万以内に納めたい。」とM氏は言う。 さて、どういうクラッチがいいだろうか? 「フライホイールを軽量化したクルマに乗ったときに、すごく乗りにくかったんで・・・・」という話を以前にM氏から聞いていた。 たぶん、今回のクラッチ交換はフライホイールを換えないことを前提にした予算なのだろう。 しかし、サーキットランで回転落ちの悪いエンジンはいただけない。 攻め込んでいくにしたがい、シフトダウンに時間がかかってしまう。 やはり、フライホイールは換えねば・・・。 となれば、カバー・ディスク・フライホイールの3点が一体となったものが良いだろう。 これなら全体の重量バランスを考えてあるから、フライホイール単体だけを交換したようなトルク感の落ち込みはない。 クラッチディスクはどうしよう? サーキットを走るならばノンアスのディスクでは辛いが・・・。 いや、今のタイヤ(BS PLAYS)ならば問題はないだろうが、ハイグリップに履き替えたらクラッチが負けてしまう恐れがある。 そうなったらクラッチディスクをメタルに換えなければいけなくなるが、そいつははバカバカしい話だ。 しかも、メタルディスクのクラッチは操作が難しいから、街乗りではとても不便に感じる。 そんな無駄なチューニングをさせるより、先々のことを考えてアドバイスするのがプロというものだ。 やはり、ATS&ACROSSのカーボンクラッチ“Pro-spec”しかないだろう。 アルミ鍛造で剛性の高いクラッチカバーに、ノンメッシュランダム製法のカーボンディスク。 フライホイールは高いダイナミックバランスを確保し、車種別に重量が最適化されている。 寿命にしてもメタルの3倍はもつし、ペダル操作力はノーマルと変わらないから、渋滞時の半クラも楽々だし、しかもいつまでも同じペダルフィールなのだ。 問題は値段だ。 NA6用のカーボンクラッチ(カバー圧着力は1000kgと1300kgが設定されているが、今回は1000kを選んだ)は¥148、050-もする。 しかもPro-specに限っては、卸価格も高く設定されてるから、僕としては決して儲かる仕事ではないけれど、M氏の今後のカーライ フを考えれば、最良と思える製品を勧めたい。 M氏はわかってくれるだろうか? M氏に電話連絡し、僕の考えを聞いてもらうと、意外にもすんなりと了解がもらえた。 後日、クルマを預かりミッションを降ろした。 途中、純正EXマニを外す際に錆で固着してるナットがいくつかあり、作業はちょいと難航したが、これは想像していたとおり。 さて、ようやくミッションが降りた。 やはりクラッチディスクは臨終寸前だった。 純正と思われるクラッチとフライホイールを外す。 うむ、想像した通りクランクのリアシールからの汚れだ。 状態を確認しようと思ったら、ディスキャップからのオイルにじみに目がいった。 これはディスキャップのOリングを交換せねば。 水温センサー付近から出ているメクラ用のゴムキャップもひび割れしてる。 こいつも交換せねば・・・。
by high-drive
| 2007-07-08 00:21
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