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2007年 09月 15日
今の40歳代には懐かしい話なのだが、1987年までのウルトラ・ハイパフォーマン・スタイヤの代名詞と言えばピレリP7だった。 P7とは、その時代の国産タイヤには存在しない50パーセント扁平タイヤで、それを履いていることがちょっとしたブランドでもあった。 当時のドレスアッパーをはじめ、ストリートチューニングカーでも、愛車のパフォーマンスアップを目指す若者はこぞって装着したもんだった。 当時の主流であった13~14インチの標準タイヤを履くセダンやテンロクスポーツを2インチアップする際、この50扁平のP7はとても重要なスーパーアイテムだったのだ。 僕の友達連中も、RAYSのスーパーボルクやアウトストラーダ、BBS RS等のホイールに組み合わせて、み~んなクレジットでタイヤを買ってた。 格好は良かったが、性能面ではどうだっただろう? そりゃ、国産の60タイヤなんかよりは良かったかもしれない。 僕も装着したが、周囲の人から伝え聞いていたほどのグリップ力は無いタイヤだったよなぁ・・・。 暖まればそこそこのグリップ感が感じられたが、暖まるまでにとても時間がかかったように記憶している。 まあ、P7はヨーロッパの高性能車向けのタイヤだったから、国産車のサスセッティングの問題もあって、使いたいスピードレンジには合っていなかったのかもしれない。 まっ、絶対的なグリップ力はともかく、角ばったショルダーにうす~いサイドウォール、おまけに芸術的ともいえるトレッドパターンには完全にやられてた。 そのP7を超えるフラッグシップタイヤとして登場したのがP-ZEROだった。 P-ZEROが世に登場したのは1987年で、初めてOE装着されたクルマはあの伝説のフェラーリF-40だった。 で、そのイタリアピレリタイヤのP-ZEROが20年目を迎えリニューアルされたのだ。 今回、標準装着されるのはフェラーリ599・ランボルギーニ ムルシエラゴにガヤルド・アウディR8にS8・メルセデスS63AMG・CLK63AMG・マセラティ クワトロポルテ等などらしい。 名だたるハイパフォーマンスカーばかりだ。 で、そのリニューアルされたP-ZEROをお客さんが履くことになった。 愛用していたのはP-ZERO ROSSOだったのだが、ROSSOは今国内で品薄状態なのだそうだ。 輸入元のピレリに聞いてみても、ROSSOの入荷は未定とのこと。 それで、ある意味仕方なくNEW P-ZEROの装着となったわけである。 NEW P-ZEROはマイナーチェンジでも追加モデルでもなく、ピレリが24ヶ月かけて開発した全くの新設計のタイヤである。 数日後、送られてきたP-ZEROから漂ってくる印象は、まさに新しいニオイ満載。 聞けば、今回のP-ZEROを作るにあたり、5つの特許を取得したという。 左右非対称トレッドパターンは、ダイナミックアシンメトリックコンター&S-トリームトレッドデザインと名付けられたスポーツライクでアグレッシブな印象を受ける。 コンパウンドはナノベースコンパウンド。 カーカスはアラミド&ナイロンのハイブリッドコード。 こいつの狙いは高速走行時のタイヤの変形を抑制することが狙いのようだが、それ以外にもメリットがある。 アラミド&ナイロンのカーカスって、タイヤを軽く仕上げることが出来るのだ。 20年前にまだ業界ド素人の僕が感じたP-ZEROの凄さって、タイヤを運ぶ際に持ちあげた瞬間のその軽さだった。 (P-ZEROを履けるクルマも持ってなかったし、乗ってたとしてもP-ZEROは買えなかっただろう。なんせ、当時のサラリーは10万円だったから) あのときは素直に驚いたなぁ サイドウォールにもパーマネントアスペクトと呼ぶ専用のコンパウンドを配して、表面の劣化を抑え長期の使用にも耐えられるようにしている。 確かに、今までのP-ZEROシリーズとは違い、国産タイヤのサイドウォールのように艶々している。 また、サイドウォールはやや丸みを帯びた感じで、P-ZEROシリーズのタイヤ(システム・ロッソ・ネロ・コルサなど)とは明らかに違う印象だ。 20年目のリニューアルだから、さすがにこれは相当進化してるようだ。 これは期待出来るんじゃないかなあ。
by high-drive
| 2007-09-15 11:48
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