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2008年 01月 09日
M氏から秋頃に依頼された仕事を引き受けることになった。 内容は排気系(EXマニ・スポーツキャタライザー・マフラー&エンジン・デフマウント)のリフレッシュ。 排気系に関しては、今のままではサイレンサーを装着してないと走れないということと、よどんだ排気音をきれいなものにしたいという理由があった。 パーツのセレクトにはM氏も散々悩んだようだが、結局は消極的な方法に落ち着いた。 内容はEXマニをHKS製の中古品で、マフラーは新品だが正体不明のヤフオク落札品。 スポーツキャタライザーだけはSARD製の新品を注文してもらった。 M氏の言い分では「耐熱バンテージを巻くのだから、EXマニ本体が錆びていようが外からはわからない」とのこと(笑い)。 確かにそうではあろうが・・・。 さてさて、どんなエンジンフィール&マフラーサウンドになるやら(笑い)。 エンジン&デフマウントはマツダスピード製ものをチョイス。 特にノーマルのデフマウントに関しては、もはや留まっているだけというユルユル状態で、クラッチを繋いで駆動がタイヤに伝わる瞬間にデフキャリアが動くことで、発進時にコンマ何秒かのタイムラグが発生していた。 それはまさに、オンデマンド型4WDが雪上で発進する際のフィールだった(笑い)。 誤解のないように書いておくが、この依頼内容は、僕の作った足廻り全体の見直しを省いたもので、M氏が考えたプランである。 おいおい、こんな最小限のプランで大丈夫かい?とツッコミを入れてみたが、今のM氏には経済的にこれが精一杯のようである。 停車するたびに「ギギッー」という異音が左前から発していることは気にならないんだろうか(笑い)。 まあしかし、中途半端な内容のチューニングではあるが、これも修理と思えば良いわけで・・・。 注文の部品を発注する前にクルマを預かり、持ち込まれた中古のEXマニにバンテージを巻く。 このバンテージにはガラスのような繊維が織り込んであるが、こいつが作業している自分の周囲にキラキラと飛び回る。 その様子はあたかもダイヤモンドダストが舞っているかのようである。 そう、スキー場なんかで見られる大気中の水分が凍ってキラキラしている様子によく似ているのだが、こいつが曲者で喉と鼻にとても悪い影響を与えるのだ。 またあの苦しさを味わうことを覚悟しながら作業を開始する。 んー、新品のステンレスマニだと滑って巻きにくいが、こいつは錆びているから滑らずに巻きやすい(笑い)。 しかしこのバンテージ巻きはやたら面倒臭い。 綺麗に巻くためには必要以上に引っ張らず、かつ解けないないくらいのテンションを保たなければいけない。 強く引っ張ると楽に巻けるのだが、そうするとマニが熱をもったときに徐々に繊維が切れていってしまうし、かといってテンションがかかっていないとエンジンの振動で解けてしまう。 「そう、意外に難しい作業なのだよ明智くん。」 このことを知らないM氏は「耐熱バンテージなんか簡単に巻けるでしょ」と言っていたが、とんでもない話である。 とかなんとか言っているうちにバンテージ巻きは終了。 たっぷり3時間かかってしまった。 数日後、注文していたパーツが届く。 まずはエンジンマウントの交換。 作業がやりやすいように排気系を全部取り外し、ミッションジャッキでエンジンを支えてマウントを交換する。 交換後、外したノーマルのエンジンマウントを確認すると、左側は切れてしまっていた。 ついでデフマウントを交換する。 こいつはデフキャリア一式を外して、プレスを用いての抜き換えだ。 キャリアASSYは重いよ・・・。 このデフマウントは切れてこそいなかったが、指で押してもヤワヤワ。 そりゃあ、前後に動くわけだよ・・・。 ノーマルを抜いて、マツダスピードのブッシュを打ち込み、車体にドッキングする。 これでマウント交換は終了。 排気系を組み付ける。 EXマニ、キャタライザー、怪しいマフラーを組み付けして作業終了。 クルマをリフトダウンして排気漏れをチェックする。 「ブゥオーン・・・」 んー、なんか以前とあまり変わらないような・・・。 おかしい? ノーマルマニから等長EXマニに交換したら、音が揃うはずなんだがなぁ・・・。 まあ、排気漏れはないようなので、リフトから降ろして実走チェックに入る。 うん、発進時のタイムラグは完全に!ではないが、かなりマシになったようだ。 しかし、まだ発進時の感触がグッ!とくる感じではない。 物の本に「良いクルマというのは、クラッチを繋いだ瞬間にわかる」と書いてあったことを思い出した。 こいつはまあ車体剛性とかも関係しているんだろうけど、自分の経験からも確かに当て嵌まる話ではある。 このNA6はもうちょっと煮詰めないといけないかな。 まあ、ここいらへんは難しい部分ではある。 間髪入れずに発進するフィールを手に入れようとすると、どうしてもカミソリのようなフィールのクルマになってしまうからだ。 こういうクルマを長時間運転するのは疲れるし、開発時にあえてゆる~いフィールをもたせたロードスターの良さが消えてしまうと思うのだ。 ついでアクセルを踏み込んでみる。 排気系を一新したのだ。 期待は高まる。 排気音はどうだ・・・? マフラー自体の構造が悪いのか、少しこもったような音だ。 速度とともに高まって、音を置き去りにするような、伸びていくような音ではない。 まあ、4気筒だからってこともあるだろうが・・・。 だがしかし、メインのパイプ径が50φであるからか、トルク感は以前よりも増したように思う。 僕個人の好みで言えば、アクセルを踏んだ瞬間に弾けるようなタイプのものが好きなのだが、これはまあエンジンの状態でも変わってくるからなぁ・・・。 マフラーの音ってホントに難しいなぁ・・・。 まとめ。 今回はチューニングと言うよりも修理の意味合いが大きかったように思う。 以前よりも状態が良くなったことは間違いない。 あとはタイヤのグリップレベルを上げて、それに見合った足廻りと車体の剛性感が欲しいかなぁ。 この後、このクルマがどのような変貌を遂げていくのか楽しみではある。
by high-drive
| 2008-01-09 19:57
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