Car Tuning Weekly Report
2008-11-19T23:10:19+09:00
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クルマにまつわる日々の出来事を不定期更新
Excite Blog
空とヴィッツと・・・。
http://highdrive.exblog.jp/7673287/
2008-03-24T23:05:00+09:00
2008-11-19T23:10:19+09:00
2008-11-19T23:09:32+09:00
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突然ですが、古くなった軽四の代わりにヴィッツを買いました。
グレードはRS。
RSなら5MTで決まり!と思われるでしょうが、諸事情により今回はCVT搭載の7速パドルシフトモデルにしました。
選んだボディカラーはホワイトで、流行のスマートキーをOPで付け、洗車機ガンガンという洗車状況を鑑みて、ボディ保護を考えグラスシーラントを施工しました。
ヴィッツにした理由はいろいろありますが、一番大きな理由は燃費対策です。
今、メインで使っているSUVの燃費はリッター当たり7~8km。
このクルマの代わりにコンパクトなクルマを買い、それをメインにすれば単純に2倍くらいの距離が走れます。
ここんとこは1ヶ月で¥38、000-くらいのガソリン代を払っていますから、これが半分になります。
半分浮くわけですから、その半分の¥19、000-あればクレジットが組めちゃいます。
それならば古くなった軽四の代わりに新車を買おうとなったわけです。
ずっとクルマに関する仕事を趣味のようにやってきた僕ですから、新しいクルマに関してはいろいろと候補がありました。
元々GTRのようなハイパフォーマンスカーが好きですから、久々のクルマ選びはとても悩ましくて嬉しい事件でした。
「ガソリン代なんか関係ない!最後のランエボを買おう!」と考えたりもしましたし、「ロータスエリーゼはさすがに無理か?」などと考えたり・・・。
まあしかし、今回は軽四の代わりになるクルマなんで、そのようなスーパースポーツを買うのは本末転倒ではありますが・・・(笑い)。
う~ん、でもなぁ・・・少し前の僕ならば、大借金してでも購入したかも・・・。
今回なんかでもガソリン代を考慮して買い替えを考えたはずなのに、いつもはそれを単なるきっかけに過ぎない出来事としてかたずけるのが得意だったからなぁ(笑い)。
こいつは笑いをとれる話ではありますが、昔の僕はまさにこれ!
ホントに考えなしの大馬鹿野郎だったなぁ・・・。
まあでも若いうちにスーパースポーツを所有したことはとても楽しいことではあったです。
体力的にも反応速度的にも、はたまた交通道徳があまり備わらない(笑い)若い=青いうちにしか覗けない領域っていうもんだってありますからね・・・。
けど、正直言うと、このクルマ一辺倒に依存した生活は経済的にとっても苦しくて、とてもストレスが溜まることだったりもしました。
だって、ちょっとした優越感の代わりにフトコロはいつも寒かったし、自慢のクルマのパフォーマンスもサーキットにでも行かなければ味わえないから。
まあ、月1くらいで大きなサーキットに行ける環境と経済状態ならば、そういうクルマと人生を歩むのも良いけど、近場にサーキットも無いし余っているお金も今のとこは無い。
たとえサーキットに行くにしたって、本気で走れるようにするならそれなりにモデファイしないと周回を重ねられない。
こいつがまた金を食う。
そう、スポーツカーを所有して乗り倒す生活をするというのは、どう考えても一般庶民には無理があるんですよね~(笑い)。
ただ、街を流すときにちょいとした優越感にも浸れていたし、それはそれで良かったのだとも思います。
このクルマに乗っている自分が好き!なーんて。
ひょっとして誰かに見られて「カッコイイ」って思われているんじゃないか!みたいな・・・。
でも、街行く人々の98パーセントはそんなクルマには実は全く興味ないんだよね~。
経済的な理由以外にも、最近のスポーツグルマは性能が高すぎて、乗っているんじゃなくて乗せられてしまってる感がありあり。
自分が走らせているんだ!っていう感覚がとても薄いんだよな。
まあそんなことは十数年前から薄々気がついていた。
だけど、大したドライビングが出来るわけでもないのに「俺はそこそこイケてる」と僕はずっと演じていたかっただろうな。
「今度のクルマはアクセルを踏みきれるくらいのパワーでかまわない」
これは僕の友人が放った言葉だ。
うつうつと考えていたことが、この言葉で突然目が覚めたように感じた
この友人も散々ハイパフォーマンスカーを乗り継いで散財してきたんだけど、素直な性格なんで、僕よりも早く答えを見つけられたみたい。
そんなわけでヴィッツ購入にふみきりました。
んで、もう5000kmくらいは乗ったんですが、まだ電子スロットルのレスポンスに慣れない(笑い)。
レスポンスに慣れないという表現は妙なんだけど、これはまあ足の動きにスロットルがリニアにリンクしていないという意味です。
ん?
さらにわかりにくい表現になったしまったかな(笑い)?
ここんとこのトヨタ車は全般的に急激なアクセルON・OFFは、未燃焼ガスが出やすいとのことで、どちらもゆっくりと開いて閉じるような制御になってるんですね。
つまりはアクセルを機械的に動かさないようにしてるんですね。
このようなスロットル制御は最新のミニバンなんかでもされています。
スタートでいきなり大きくアクセルを開けても、意図的にシュルシュルと加速させることで、例えば後部座席の乗員を加速時にのけぞらせない配慮がされているのです。
それじゃあ楽しく走れないのかと言うと、これがスポーツモードにスイッチオン!で、ガソリン無視の超リニアレスポンスに変わる。
ん~、予想外!
満足じゃ!]]>
シビック タイプR
http://highdrive.exblog.jp/6917046/
2008-03-19T22:53:57+09:00
2008-03-19T22:53:57+09:00
2008-03-19T22:53:57+09:00
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現行型のシビックタイプRをお客さんの知り合いが買った。
で、このクルマのチューニングアドバイスが欲しいというので、会って話をすることになった。
サーキットを走るつもりのようだ。
やってきたクルマはアコードクラスの大きさ。
あれ?
これってインテ・・・・・じゃないのか?
おっ、ちゃんとテールにはCIVICのエンブレムが光輝いている。
ん?
このテールはやっぱりインテじゃない?
いやいや、フロント廻りがインテとはやっぱりちょいと違う。
むー、なんかすっきりしないぜ。
だけど、自分のクルマでもないのになんだかんだ言うのはオーナーに失礼ってなもんだ。
でまあ、話を始める前にちょいとひとっ走りしてみようということになったのだが・・・。。
乗り込む前にクルマを眺める。
正直言ってデカイ!
雑誌でアコードよりも大きいとは聞いていたけれど、ホントにデカイ!
このサイズでホントにシビックと言えるのだろうか?
クルマに乗りこむ。
んー、やっぱり広々としてる。
運転席からの眺めもアコードクラスのクルマのそれとかわらない。
メーターが2段構えなのが面白い。
むー、立派になったもんだ。
僕の想像するシビックといえば、軽くてコンパクトでキビキビ感のあるEFがまず頭に浮かぶ。
そう、あのVTECを初めて搭載したモデルである。
あのクルマは衝撃だった。
ただでさえ速いZC搭載モデルだったのに、そいつにさらにVTECを載せたもんだから一世を風靡したっけ。
86では話にならなかったよなぁ・・・。
登りの直線で離されて、コーナーでも離されて・・・。
おおっ、脳が勝手に昔を回想してた・・・。
とりあえずエンジンルームをチェック。
んー、パッと見はEP3と同じだけど、EP3よりもギッシリ(笑い)。
整備性は悪いかも・・・。
まあ、なんだかんだ言っても仕方ない。
とりあえず乗ってみよう。
うーん、よく出来てる。
まるでDC5インテをチューニングしたみたい(笑い)。
今度のタイプR、シートはRECAROじゃないが、けっこうなホールド感がある。
サイドブレーキの形状がちょっと面白い。
エンジンはDC5やEP3と同じフィールだが、ちょいとトルクがあがっているようなないような・・正直よくわからない(笑い)。
足もこれがノーマルと考えれば相当硬い。
でもまあ、硬いけれど僕は不快ではない、かな。
街乗りする為のクルマじゃないと考えると納得の乗り心地だろう。
ただ、これが長時間なら辛くなるかもな・・・。
お客さんのクルマなんで、普通に走ることしか出来ないのだが、回り込むようなコーナーでもリアタイヤがしっかり接地してる。
ノーマルタイヤでもグリップ感はバッチリ!
うー、アクセルを踏み込みたい!!!
しかしまあ、ホント、進化してるよなぁ・・・。
総括。
タイヤがこのままなら、ブレーキパッドとフルードをちょいサーキット向けにして、固めのエンジンオイルを使えばそのままでサーキットも走れる思う。
これで慣れてしまってタイムが行き詰ったら、Sタイヤにチェンジすればいいかな。
決定的に悪いところがないから、こんなつまらない感想になってしまう。
こいつは仕方ないこと。
でも、実はどこか弱点があるクルマのほうが面白かったりして。]]>
M氏のロードスター その14
http://highdrive.exblog.jp/6658453/
2008-01-09T19:57:03+09:00
2008-01-09T19:57:03+09:00
2008-01-09T19:57:03+09:00
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M氏から秋頃に依頼された仕事を引き受けることになった。
内容は排気系(EXマニ・スポーツキャタライザー・マフラー&エンジン・デフマウント)のリフレッシュ。
排気系に関しては、今のままではサイレンサーを装着してないと走れないということと、よどんだ排気音をきれいなものにしたいという理由があった。
パーツのセレクトにはM氏も散々悩んだようだが、結局は消極的な方法に落ち着いた。
内容はEXマニをHKS製の中古品で、マフラーは新品だが正体不明のヤフオク落札品。
スポーツキャタライザーだけはSARD製の新品を注文してもらった。
M氏の言い分では「耐熱バンテージを巻くのだから、EXマニ本体が錆びていようが外からはわからない」とのこと(笑い)。
確かにそうではあろうが・・・。
さてさて、どんなエンジンフィール&マフラーサウンドになるやら(笑い)。
エンジン&デフマウントはマツダスピード製ものをチョイス。
特にノーマルのデフマウントに関しては、もはや留まっているだけというユルユル状態で、クラッチを繋いで駆動がタイヤに伝わる瞬間にデフキャリアが動くことで、発進時にコンマ何秒かのタイムラグが発生していた。
それはまさに、オンデマンド型4WDが雪上で発進する際のフィールだった(笑い)。
誤解のないように書いておくが、この依頼内容は、僕の作った足廻り全体の見直しを省いたもので、M氏が考えたプランである。
おいおい、こんな最小限のプランで大丈夫かい?とツッコミを入れてみたが、今のM氏には経済的にこれが精一杯のようである。
停車するたびに「ギギッー」という異音が左前から発していることは気にならないんだろうか(笑い)。
まあしかし、中途半端な内容のチューニングではあるが、これも修理と思えば良いわけで・・・。
注文の部品を発注する前にクルマを預かり、持ち込まれた中古のEXマニにバンテージを巻く。
このバンテージにはガラスのような繊維が織り込んであるが、こいつが作業している自分の周囲にキラキラと飛び回る。
その様子はあたかもダイヤモンドダストが舞っているかのようである。
そう、スキー場なんかで見られる大気中の水分が凍ってキラキラしている様子によく似ているのだが、こいつが曲者で喉と鼻にとても悪い影響を与えるのだ。
またあの苦しさを味わうことを覚悟しながら作業を開始する。
んー、新品のステンレスマニだと滑って巻きにくいが、こいつは錆びているから滑らずに巻きやすい(笑い)。
しかしこのバンテージ巻きはやたら面倒臭い。
綺麗に巻くためには必要以上に引っ張らず、かつ解けないないくらいのテンションを保たなければいけない。
強く引っ張ると楽に巻けるのだが、そうするとマニが熱をもったときに徐々に繊維が切れていってしまうし、かといってテンションがかかっていないとエンジンの振動で解けてしまう。
「そう、意外に難しい作業なのだよ明智くん。」
このことを知らないM氏は「耐熱バンテージなんか簡単に巻けるでしょ」と言っていたが、とんでもない話である。
とかなんとか言っているうちにバンテージ巻きは終了。
たっぷり3時間かかってしまった。
数日後、注文していたパーツが届く。
まずはエンジンマウントの交換。
作業がやりやすいように排気系を全部取り外し、ミッションジャッキでエンジンを支えてマウントを交換する。
交換後、外したノーマルのエンジンマウントを確認すると、左側は切れてしまっていた。
ついでデフマウントを交換する。
こいつはデフキャリア一式を外して、プレスを用いての抜き換えだ。
キャリアASSYは重いよ・・・。
このデフマウントは切れてこそいなかったが、指で押してもヤワヤワ。
そりゃあ、前後に動くわけだよ・・・。
ノーマルを抜いて、マツダスピードのブッシュを打ち込み、車体にドッキングする。
これでマウント交換は終了。
排気系を組み付ける。
EXマニ、キャタライザー、怪しいマフラーを組み付けして作業終了。
クルマをリフトダウンして排気漏れをチェックする。
「ブゥオーン・・・」
んー、なんか以前とあまり変わらないような・・・。
おかしい?
ノーマルマニから等長EXマニに交換したら、音が揃うはずなんだがなぁ・・・。
まあ、排気漏れはないようなので、リフトから降ろして実走チェックに入る。
うん、発進時のタイムラグは完全に!ではないが、かなりマシになったようだ。
しかし、まだ発進時の感触がグッ!とくる感じではない。
物の本に「良いクルマというのは、クラッチを繋いだ瞬間にわかる」と書いてあったことを思い出した。
こいつはまあ車体剛性とかも関係しているんだろうけど、自分の経験からも確かに当て嵌まる話ではある。
このNA6はもうちょっと煮詰めないといけないかな。
まあ、ここいらへんは難しい部分ではある。
間髪入れずに発進するフィールを手に入れようとすると、どうしてもカミソリのようなフィールのクルマになってしまうからだ。
こういうクルマを長時間運転するのは疲れるし、開発時にあえてゆる~いフィールをもたせたロードスターの良さが消えてしまうと思うのだ。
ついでアクセルを踏み込んでみる。
排気系を一新したのだ。
期待は高まる。
排気音はどうだ・・・?
マフラー自体の構造が悪いのか、少しこもったような音だ。
速度とともに高まって、音を置き去りにするような、伸びていくような音ではない。
まあ、4気筒だからってこともあるだろうが・・・。
だがしかし、メインのパイプ径が50φであるからか、トルク感は以前よりも増したように思う。
僕個人の好みで言えば、アクセルを踏んだ瞬間に弾けるようなタイプのものが好きなのだが、これはまあエンジンの状態でも変わってくるからなぁ・・・。
マフラーの音ってホントに難しいなぁ・・・。
まとめ。
今回はチューニングと言うよりも修理の意味合いが大きかったように思う。
以前よりも状態が良くなったことは間違いない。
あとはタイヤのグリップレベルを上げて、それに見合った足廻りと車体の剛性感が欲しいかなぁ。
この後、このクルマがどのような変貌を遂げていくのか楽しみではある。]]>
スランプ!?
http://highdrive.exblog.jp/6636114/
2008-01-03T22:34:29+09:00
2008-01-03T22:29:10+09:00
2008-01-03T22:29:10+09:00
high-drive
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このHPをご覧いただいているみなさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしく・・・。
このところブログを書く筆がすすまない。
ネタは十分にあるし、2~3日に一度は必ずパソコンに向かうのだが・・・。
筆がすすまない原因としては、まあ忙しすぎて時間がとれないってことも全体の30パーセントくらいはあるが、残りの70パーセントは書いていくときにその場面をリアルに語れるような適切な言葉が脳から出てこないことが原因だと思う。
(齢40を超えて、脳が劣化しはじめているのかも・・・。)
あと、書いたとしても表現がうまくできてないように思えて、また書き直してみるがそれでも面白くなくてやむをえず中断してしまうこともある。
んー、ひょっとしたらこれがスランプというものだろうか・・・(笑い)。
こんな拙い文章を書く僕ですら書くことに悩むのだから、小説なんぞを書いている作家の人達のプレッシャーたるや、想像もできないなぁ・・・。
今はパソコンというものがあるから、原稿用紙は必要ないのだが、これが一昔前だったら、我が家のゴミ箱は大変なことになってるんだろうな・・・。
いや、パソコンが使える環境にいるからこそ書くという行為が身近なことになったわけで、パソコンがなかったら文章を書くことなんてなかったようにも思う。
ここ十年くらいでケイタイのメールがあたりまえになったが、それも至極当然と言えば当然のことのように思う。
さて、年末なんで年賀状の季節になったわけだが、実は僕、社会人になってからは年賀状を出したことがなかったのだが、去年からは出すようになった。
なぜ20年くらいの間に年賀状を出さなかったのか?
単に年賀状というか手紙の類がとても苦手だったから。
まあ、ぶっちゃけ自分の書く字に自信がないのだ。
字を書き慣れていた学生時代はまだよかったが、就職して字を書く機会が減ってからは、手紙の類は全く書かなくなったよなぁ・・・。
きれいな字が書けないというのは苦痛をともなうくらい辛いことである。
このことで僕が特に苦手なのは、やはり結婚式のときの受付の氏名・住所書き。
結婚式の披露宴に招かれるのはたいへんありがたいのだが、受付の人に見守られながらの氏名・住所書きがとても嫌だから、どうしても披露宴が億劫になるのだ。
「字を書くくらいで・・・」と思う人が多いだろうが、あの受付での緊張する瞬間に(だれも僕に注目しているわけではないのだろうが)苦手な字を知らない人に見られながら書くなんて・・・。
それは僕にとっては、まるで拷問に近い苦行なのである(笑い)。
そのくらい字が苦手なのだけれど、最近は便利なモノが出来た。
それがパソコン&プリンターである。
年賀状の宛名書きは、ご他聞にもれず我が家もパソコン&プリンターでやっている。
こいつのおかげでコンプレックスを感じずに気軽に葉書を出せるようになったもんなぁ・・・。
まあ、でも本当は手書きで書くほうが、もらうほうはありがたいかな。
手書きならば心がこもっているようにも思えるからだ。
だが、前述したように残念ながら僕は字に自信がない。
葉書のように縦書で書くと、ゆっくりと左右どちらかにずれてしまうし、字の大きさもゆっくりと小さくなったりして・・・(笑い)。
ただし、パソコン&プリンターで作るからといって、心がこもらないわけではない。
裏のデザインは毎回相当考えるし、出す相手によっても変えたりする。
このデザインも気に入ったものがなければソフトを買ったりもする。
意外に時間もお金もかけているのである。
まあ、そんなわけで字を書かなければいけないというコンプレックスから解き放たれ、気軽に年賀状を出せるようになったわけだ。
この自分の経験から考えると、このパソコンというものの発達は字を打ち込めば良いわけだから、字が汚い・きれいは考えなくても良い。
ってなわけで、自分の弱点を知られずに気軽に気持ちを相手に伝えることが出来るようになった。
自分の字をみせなくていいわけだから、芸能人のブログも流行るわけだよな。]]>
涙、涙のマフラー交換?
http://highdrive.exblog.jp/6579948/
2007-12-19T20:50:00+09:00
2007-12-21T22:04:06+09:00
2007-12-19T20:50:21+09:00
high-drive
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10月某日、MRSオーナーであるT氏よりマフラー交換の依頼があった。
T氏はこれまでにもマフラーを3本交換している。
1本目は入門品ともいえるタイプのものであろうHKSのリーガルマフラー。
これは排気音もうるさくなくて、ノーマルプラスのチューニングカーには最適だったのだが、いかんせん重量が重いし、リーガル特有の詰まったようなフィールがイマイチであった。
このあたりからT氏のサーキット走行が本格化したこともあり、2本目はアクセルレスポンスのよい、軽量なチタン製のものに変更した。
このチタンマフラーは驚くほど軽量で、ヌケも良かったのだが、こいつは排気音が大きすぎた。
それでもしばらくは我慢して使っていたが、さすがに世間の目が気になるようになったことと、吊り下げのステーが折れてしまったことで、サイレンサーの装着できるタイプのものへ換えることになった。
3本目も軽量なもので低速トルクも稼ぎたいという狙いから、柿本のハイパーフルメガN1を選んだ。
そういった経緯で、こいつを最近まで使っていたのだが、T氏は気に入っていたわけではなかったようだ。
気に入らない理由はいろいろあるようだが、中でも排気音の良し悪しは大きいウエイトを占めていたようだ。
このハイパーフルメガN1はサイレンサーを装着した状態なら車検OKというもので、サイレンサーを外すとかなり大きな音がする。
だから、街中ではサイレンサーを装着したまんまで乗り、サーキットに着いたらサイレンサーを外すという使い方をしていたのだが・・・。
このサイレンサーを付けた状態での排気音はお世辞にも良い音とは言えなかったし、外した状態でも、とても心地良いとは言えなかったのだ。
心地よく感じる排気音とは、極端に言えばそのクルマに乗っている人の数だけあるのだと思う。
まあ、音というのは好みが分かれるものであるから、良い音というのもあいまいではある。
あいまいではあるが大多数の人が支持してくれるであろうと思われる音はあるだろう。
だから、多くのマフラーメーカーも努力をして、良い音のマフラーを作ろうと模索している。
だが、車検に通る音量で、尚且つ万人受けするようなスポーティーな音を出すのは実は至難の業である。
なぜなら、基本的には排気音を消音するのがマフラーの役割であるからだ。
スポーツマフラーの製作は、エンジンから出ている音の成分を分析して、いらない音を消すところから始まる。
必要ない音を消すのは比較的簡単な作業なのだが、それを消したところでスポーティーな音になるとは限らない。
排気量やシリンダーの数、許容回転数など、そのエンジンの性格によって出てくる音はある程度決まってしまっているからだ。
いらない音を消したところで、残った音がスポーティーなサウンドであれば良いが、そうそう事は簡単にいかない。
そのマフラー音に足りない音を足せればいいのだが、それはさすがに簡単にはいかない。
なので、どうしても元々持っている音がベースとなってしまうのは否めない。
しかも、近接排気音は、乗用車103ホン、定常走行騒音は85ホン以下であることという規制もある。
そういう厳しい制約の中でスポーツマフラーは作られていくのだから、心地よい排気音を奏でるマフラーを選ぶということは、それはとても難しいことなのだ。
今回T氏が選んだのは某ショップの製作した高額なもの。
僕も初めて聞くショップが作り販売しているものだったが、 届いたマフラーはしっかりとした作りで、かなり綺麗な仕上げがされているものだった。
早速、装着作業を開始した。
だが・・・。
このマフラーはタイコ部分が大きいこともあり、装着するためにはフロントパイプ(2イン1パイプ)を外さないといけない。
フロントパイプを外すということは、リンクと共締めしている補強アームを外すしかない。
リンクと共締めしている補強アームを外すということは、すなわちアライメントが狂ってしまうということだ・・・。
弱った・・・。
しかし、考えている暇はない。
さっさと外すことにした。
フロントパイプを外したことで、ようやくマフラーは収まった。
嬉々として仮止めするネジを締め始めたのだが・・・。
ん?
なんか変!
あら?
なんか妙な感じ・・・。
あーー、スタビに当たってるじゃん!!
いや、ノーマルのスタビであれば逃げの部分に沿って問題はないはずなのだが、このクルマのスタビはピロボール方式のものに交換してある。
つまり、ノーマルとは形状が違うのだ。
困った・・・。
オーナーT氏に連絡をとって、対策を話合う。
僕の現在の装着状況を説明を聞いて、取り付けが難しいことを理解したT氏は、装着を断念し、このマフラーの転売を決意した。
T氏はこのマフラーの排気音を楽しみにしていただろうに・・・。
またもやFパイプを外し、マフラーを取り外す。
先ほど取り外したマフラーを装着してようやく元に戻った。
この外したマフラー、排気ガスが通ったわけではないが、一度箱から出して装着を試みたわけだから、損になるのは仕方ないと瞬時に判断し決断してくれたようだ。
いさぎよい話じゃないですか。
単品として開発してあるパーツを組み合わせる場合、往々にしてこういう事態に陥ることがある。
そのパーツの能力を最大限発揮させるように考えているためで、製作するときの基準はノーマルのままと考えるからだ。
僕も何度か同じような場面に遭遇したことがある。
それは自分のクルマの場合もあるし、依頼されたクルマの場合もあった。
自分の場合や、チューニングというものを理解しているお客さんであれば、何故そうなったのかを理解しているから問題はない。
だが、100人に1人くらいの割合ではあるが、理解していないお客さんの場合は困ったことになる(笑い)。
あくまで組み合わせでおきる問題であるから、こいつは仕方ないことなのに、なんとか店側というか相手に責任を取らせようと考えるようだ。
チューニングはそれ自体がクルマを主体とした遊びとはいえ、まあ、お金が絡んでくることであるから当たり前なのかもしれないが・・・。
この話を書いていて、いさぎの悪いお客さんのエピソードを思い出したんで、ちょっと書いてみる。
もう、かなり前の話ではあるが、某自動車会社の営業マンから新車のタイヤ&ホイールをインチアップしたいというお客さんを紹介された。
自分のところで用意しているオプションのインチアップホイールの中には、そのお客さんが気に入ったデザインがないからと言う理由だったと記憶している。
僕も初めてのクルマであったが、14インチの鉄チンホイールをアルミの15インチに換えるだけの話であったので快く引き受けた。
1インチアップするだけだし、鉄チンからアルミホイールに換えるだけなら、間違いなく性能がアップするチューニングだったから。
これが2インチアップくらいになると、デメリットも多くなってくるから、スタイルアップに主眼を置いたお客さんなら良いのだが、それ以外のチューニング初心者には勧めにくくなるのだ。
お客さんに来店していただき、気に入ったデザインのものを選んでもらった。
タイヤはノーマルと同じ銘柄のままで185/55R15にアップした。
納車後に無事装着してもらったのだが、数日後に紹介者の営業マンから電話が・・・。
「なんか、あのタイヤ&ホイールに換えてからハンドルが取られるようになったというんです。真っ直ぐ走っているのに、左に寄っていくようにもなったらしいです。」
営業マンを伴ってお客さんに来店していただき、ハンドリングを確かめるために試乗させてもらった。
んー、ハンドルを取られるというほどの問題はないようだが、強い轍がある道の場合は確かにとられる、かな?
直線を走ってみるが、おかしな感じはない。
よくよく話を聞いてみると、アクセルを放すと左に寄っていくらしい。
だが、これは道路をつくるときに排水性を考慮して、蒲鉾状につくってあるためで、ごく普通の事である。
道路の蒲鉾具合は様々だから、それが強いところもあれば、ほぼ均一な道路もある。
まあ、正直言ってインチアップしたのだから、タイヤの扁平率はあがってしまっている。
ノーマルは60扁平だが、インチアップしたタイヤは55扁平。
しかし、この55扁平タイヤはそのディーラーでも売っているタイヤであったし、特別ハイグリップというわけでもない。
だがまあ、タイヤの幅が若干広がっているため、路面の状態を忠実に伝えるようにはなってるわな。
お客さんに懇切丁寧な説明を試みる。
しかし、「お金を払って買い物をしたのにハンドルが取られるなんて許せない。左に寄っていって縁石に乗り上げたらどうする!」と言い張るだけ・・・。
トホホ・・・。
説明を諦めて、ノーマルのタイヤ&ホイールに戻し、もう一度走ってみる。
正直言ってあんまりかわらないと思った。
今度はお客さんに運転してもらい、僕は助手席に。
タイヤとホイールを元に戻したのに、やっぱり左に寄っていくと言う。
ついには「あのタイヤとホイールを履いてからおかしくなったんじゃないか?」と言い出す始末。
そんなこと或るわけないじゃん!
こいつは困った。
ノーマルのタイヤ&ホイール違う方法を考えつき、足廻りの調整で対応。
このクルマの足廻りはコンベンショナルなFストラット・Rトーションビーム式コイルスプリングだから、いじれるのはFのトーインだけ。
測ってみると、若干アウト気味であったから、少しインにつければ直進性はあがるかも・・・。
でも、なんかこれ以上このクルマを触ったりして、このお客さんを刺激しないほうが良いだろうと考え直した。
同席している営業マンもワケが分かってないようだし・・・。
全く珍しいことだが、事の顛末を本社に報告し、商品を引き取ることにした。
(確か、18年間でその1件だけだと記憶している)
本社の見解では、その商品は自分が買い取るように、とのことだったが、そんな馬鹿な話はないと突っぱねた。
間違った商品を売ったわけではないし、たまたまおかしなお客さんに当たっただけなのだから・・・。
まっ、結局はすぐに安くして他のお客さんに売ったんだっけ。
過去にはこんなことがあったから、お客さんからのクレームにはとっても敏感になる。
だから、今回の件にしても相手がT氏でなかったらと思うとゾッとするのだ(笑い)。]]>
M氏のロードスター その13
http://highdrive.exblog.jp/6432491/
2007-11-12T10:17:00+09:00
2007-11-12T10:51:04+09:00
2007-11-12T10:17:34+09:00
high-drive
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今回はちょっとしたマイナートラブルに関する話。
ネタとしては小さいのだが、取り上げたことがない部分の話だったこともあり、ちょっと書いてみることにした。
ある朝、久々にM氏から電話があった。
昨日の夜に「ブチッ!」っと音がして、ロードスターの助手席の窓ガラスが上がらなくなったらしい。
前に預かったときに、窓の上がりが異常に遅く、そろそろなのかな?とは思っていた。
NA6ロードスターのパワーウインドウのワイヤー切れはとても多い。
僕自身、マツダのディーラーでもないのに、当時付き合いのあった3台のNA6すべて、この修理をやったことがある。
NA6の窓ガラス脱落は、いわば持病なのだ。
修理の段取りも全て頭に入っている僕としては、こんなことくらいは朝飯前。
空を見上げる。
ついでネットで天気を調べると、幸いにも今日は晴れのようだ。
窓が閉まらないままで雨でも降ったら、M氏も辛いだろうと察し、すぐにレギュレターの在庫を確認する。
珍しいことに在庫があると言う。
部品屋が言うには、レギュレターだけとか、モーターだけという単品では売ってないらしい。
うんうん、ちょっと妙な話だけど、確か以前もそういうことを言われたと思い出す。
だから、パーツとしては別なんだけど、どちらかを注文するともれなくセットでやってくると言う。
まあ、モーターの動きも悪ったから、この際交換しておいてもいいだろうと考え、注文を入れた。
レギュレーターとモーターは在庫してあったんで、すぐに配達を依頼し、僕はクルマを引き取りに行った。
ホントは現場の駐車場でチャッチャとやってもよかったんだけど、別の用事があったこともあり、ドライブがてら持って帰ることにした。
久々に乗ったNA6は、さらにショックの抜けが進行しており、加えてデフマウントがさらにグラグラになっていた。
「ん?この病状の進行具合は尋常ではない。どこかで過激に走ったのだろうか?」
K君とともに作業を開始する。
まあ、以前にやったときの感じで言えば、1時間ぐらいあればやれるだろう。
内張りを外していくと、内張りが水で濡れてしまっている。
前の作業のときも書いたが、このクルマの前のオーナーは、ドアスピーカーの低音を強化するためにチャチな防振を施していた。
その際に防水のシートを剥がしてしまっているもんだから、内張りが水浸しになってしまうのだ。
これが最近のクルマのようにプラスチックなら問題も少ないが、このロードスターの内張りは粉砕した木材で作った特殊芯材。
これは水に弱く、濡れたままだとふやけたようになってしまい、しかもなかなか乾かない。
この状態でドアからクリップを外す作業を行うと、力のかかる部分はほぼ間違いなく破れてしまうのだ。
まあ、この破れは致し方ない。
そうやって内張りを外すと、ドアパネルのサービスホールを適当に塞いだ制振シートが見える。
その制振シートを剥がしていく。
サービスホールの奥に見えているガラスの留めネジを外す。
上からガラスを引き抜く。
レギュレーターとモーターを留めているネジを外す。
モーターを引っ張り出し、レギュレーターを上から引き抜く。
ワイヤーが錆びて切れてしまっているのを確認する。
よし!
ここまでで20分とかかっていない。
修理はドア片側だけだから、全部で30分もあれば終わるだろうと思い、明日に予定していたタイヤ交換の予定を今日に繰り上げる連絡を電話で済ませる。
さて、配達されたパーツを確認しておこう。
伝票はモーターとレギュレターを別々に打ってある。
これってパーツとしては別々に表記されてるんだなぁ・・・。
ちなみにモーターは¥13.860-でレギュレターは¥6.804-だった。
このモーターだけど、新しいものには巻きつけたワイヤーが収まるところに水抜き用の穴が空いている。
古いモーターにはこの穴はない。
どうやらここに溜まった水分により、長い間にワイヤーが錆びてしまい、それで切れてしまうようだ。
別々に値段があるのなら、個別に注文できるんじゃないのか?と疑問が湧いた。
まあ、今回はモーターの動きも怪しかったんで、別に良いけどぉ・・・。
ん!
あれ?
なんかおかしな気がする。
モーターとレギュレターは良いとして、このプラスチックの駒のようなパーツはなんだろ?
・・・・・。
まあ、まずはレギュレーターを確認するか。
ついでモーターを見てみるが・・・あれ?ワイヤーが繋がってない・・・。
以前に3台のロードスターのレギュレター交換したときには、モーター部からワイヤーが出ていて、それをレギュレターに引っ掛けるようになってたはず。
どうやらモーター部にワイヤーを組み込む作業をやらないといけないらしい。
ワイヤーがどう組み込まれているのかを確認するために、壊れたほうのモーターを分解してみる。
このクルマのパワーウインドウは、モーターを回すことで窓を上げるときも下げるときもワイヤーをただ引っ張るという単純なモノ。
S13シルビアなんかも同じ方式だ。
モーターの中心には糸巻きのようなプラスチック製のコマがあり、それの表側と裏側にそれぞれワイヤーーが引っ掛けてある。
スイッチでモーターの回る方向が変わるから、このコマも同じように回って、それぞれ上げる側のワイヤーと下げる側のワイアーを引くという構造だ。
このコマにワイヤーの先端の留めを嵌め込まなければいけないようだ。
そんな面倒な作業をホントにやらねばいけないのだろうか?
まずは部品屋に連絡する。
「確かに昔は組み込んであったよね、今はバラバラのままのものしかないみたい・・・。」
仕方なくワイヤーーを嵌め込み、モーターを回してみる。
窓ガラスはちゃんと動く。
よしよし。
レギュレターを取り付け、ガラスを取り付ける。
モーターを回してみると、ガラスは動くが上がりきらないし、下がりきらない。
あら?
いろいろと見ていくと、どうやらワイヤーの遊びはスプリングの縮む幅だけのようで、ワイヤー自体はギリギリまできっちり巻き付けないといけないようだ。
しかし、両方のワイヤーにテンションをかけたままで、このコマにワイヤーを嵌め込むのは難しいぞ・・・。
このコマはプラスチックだから、無理な力をかけると割れてしまう恐れがある。
弱った・・・。
これはタイヤ交換どころの話じゃないみたい・・・。
さっき連絡したR君に事情を伝え、以前からの予定通り明日にしてもらえるようお願いする。
恥ずかしい話だが、実はここから3時間の悪戦苦闘が始まったのだ。
コマにワイヤーを引っ掛け、ちょっと回してテンションをかけ、モーターにコマをちょっとだけ嵌め込み、反対側にもワイヤーを掛け、テンションを掛けたままで・・・。
それを何度かトライしてみたが、どうしても最後のところでワイヤーが突っ張りきってしまう・・・。
やっぱり無理みたい・・・。
これは何か変だ。
どう考えても難しすぎる。
作業を繰り返していると、ワイヤーの捩れが緩み、コマの溝に入りにくくなってくる。
そのたびにワイヤーをよりなおしする。
ホント、疲れる作業だ。
でも、こんな作業をしなければいけないなんて絶対におかしい。
たぶん、なんらかのコツ、もしくは専用のSST(スペシャルサービスツール)があるのじゃないか?と考えた。
そういうことを聞くならば、やっぱりMAZDAディーラーに聞くべきだろう。
MAZDAディーラーのサービスに電話し、修理書のコピーをFAXでもらえるようにお願いする。
ここで小休止。
汗をぬぐい、タバコに火をつける。
こんなことになるとは・・・・・。
30分たったが、MAZDAからはFAXが来ない。
まあね、向こうも忙しいだろうし、こっちとしてはお願いした側だから・・・。
さらに30分待ったが、やはりFAXは来ない。
どーなってるんだろう?
さらに30分が経過したところで、待ちきれなくなり電話を入れてみる。
サービスが言うには、その部分が解説されたところが無いので、送れるような図面は無いと言う。
「無いなら無いで連絡してこいよな(怒)」
なーんていうセリフは腹にしまい、怒りの言葉も抑えて、なんとかコツを教えてくださいと頼む。
ところが、電話口のこやつは口ではなかなか言いづらいと言う。
そこをなんとかと口説き落とし、ワイヤーにテンションがかかったままでどうやって組み込むのかを聞いているうちに、あちらの空気がなんとなく伝わってきた。
こいつはこの作業をやったことが無いみたい!
もっと詳しい人は居ないかと言うと、今は居ないと言う。
弱った・・・。
今日中にこの作業を終わらさねば、M氏に迷惑がかかる。
考えた末に、工賃を払うから今から持って行っても良いか?と尋ねてみた。
そうすると、今日は忙しいから明日にしてくれないか?と言う。
またまた空気が伝わってきた。
こやつ自身はこの作業に自信がないようだ!
無駄なやり取りに疲れた僕は、頑張ってみて駄目なら明日持って行きますと言い、電話を切った。
さて、どうしよう?
構造は理解したから、あとは嵌め込むだけで良いのだが・・・。
やはり、あの人にお願いしよう。
電話をして馴染みの修理工場の社長に事の次第を伝え、作業を依頼する。
「そんなことぐらいなら今からでもやれるでしょ。すぐに持ってきてください」と言われ、片道30分の道を急ぐ。
現着してすぐに作業を開始した。
しかし・・・。
「これは何かおかしい。確かワイヤーは巻いてあったと思うんだけど・・・。」
事の次第を話ながら、作業を進めていくが、結局は僕と同じところで壁にぶち当たる。
それから3時間の間、苦闘は続いたが最後のところで壁にぶつかったまま・・・。
日は暮れてしまい、夕闇がせまってきた。
もう、いつまでもこんなことをやっているわけにはいかない!
「ええい!無理にでも嵌め込んでしまえ!!!」
この時初めて二人がかりで作業を行う。
狭い空間なので、それがなかなか難しい(笑い)。
一人がワイヤーに嵌め込んであるスプリングを押さえ込み、もう一人がワイヤーを無理やり嵌め込む。
ワイヤーを抑えている指に限界がおとずれる度にやり直しになる。
何度目かのトライでその時は訪れた。
「は、はいった!!!」
もう、あたりは真っ暗。
虫の音も聞こえてきてる。
落ち着いてる暇はない。
さっそく組み込んだ糸巻きをモーターに嵌め込む。
作動を確認する。
アップ・ダウンともに動作に異常はない。
どうやら糸巻きの処置はうまくいったようだ。
モーターをドア内部に取り付けし、ぶら下げていたレギュレーターも取り付けする。
ガラスを上から嵌め込み、下部を取り付けして、内張りを取り付ける。
「か、かんせいだあ~。」
時刻は20時30分・・・。
たったこれだけの作業のために半日以上を費やすなんて、完全に駄目駄目メカニックと言える。
でもね、この作業って相当難しいというか、取り寄せたパーツを破損させてしまいそうで本当に怖い。
もう一度同じ作業をやれ!と言われたら、今度は1時間くらいではやれそうだけど・・・。
後日、この話をN君に話したら、N君も180SXで同じ作業をやったことがあるそう。
N君曰く「あの作業は僕らも相当な時間がかかったんですよ。ギリギリまでワイヤーを巻いてから強引に嵌め込むようにしてしまうと、プラスチックのコマの溝が割れてしまいそうで、結局は1日かかったはずです・・・。」
やっぱり面倒な作業だったんだなぁ・・・。
M氏にクルマを引渡したときに足廻りの状態を伝えたが、過激に走り回るようなこともしてないし、走行会にも行ってないという。
であれば、かなりの末期症状になってしまってるようだ。]]>
石鎚山登山 (ハイオクガソリンの効能)
http://highdrive.exblog.jp/6314934/
2007-10-16T10:52:00+09:00
2007-10-16T19:04:45+09:00
2007-10-16T10:52:10+09:00
high-drive
未分類
思うところあり、自身初めての挑戦をすることにした。
言っておくが実は僕、極度の高所恐怖症である。
きっかけは、とあるBARでの会話だった。
とっかかりは四国八十八札所巡りの話から・・・。
僕はまだ八十八ヶ所巡りに興味はないのだが、同席していた年配のTさんがお遍路に詳しく、それにまつわるいろいろな話をして下さっていた。
その話を聞いているうち、僕の頭の中にネットで見たある画像が浮かんできた。
その画像とは、急勾配の崖の上にあるお寺。
あれは確か八十八札所巡りのレポを見ているときだったように思い、Tさんに「急勾配の崖の上にあるお寺はどこだろうか?」と僕が聞いたのだ。
と、その問いに長老Tさんが、それは45番札所の岩屋寺のことであろうと答えたのだ。
「お寺参りじゃなくて、これはちょっとした山登りになってしまいますね」なんて話をひろげていたら、またまた頭の中に昔見た鮮明な光景が・・・。
それはどこかの、たぶん四国カルスト、はたまた石鎚あたりの高原?の風景だったか?
熊笹の蔓延るなだらかな傾斜のその高原に、そこだけいきなり尖がった岩がそびえている。
確か、その岩に僕は大きめの鎖を伝って登ったはずである。
頂上は狭く、あとから登ってくる人のためにすぐに降りた記憶がある。
僕は高所恐怖症である。
もう17~19年前のことであるが、怖かったからこそこのときの記憶が強烈に残っているのだろう。
その岩登りの話を同席していたN君に話したら「そういう場所が近くにあるなら、是非僕も行ってみたい」と言い出した。
その場の話のノリで、さっそく次の休みに行くことを約束した。
もちろん、晴れていれば、である。
まあしかし、よく考えればその肝心の場所をはっきりと覚えていない。
会社のクルマツーリングで行ったのは間違いないが、ほとんどの時間僕は助手席で寝ていたはず。
記憶の中にあるのは「子持ちなんとか・・」。
んー、子持ち岩だったか、子持ち権現だったか?
ネットで検索してみると、子持権現山というのが正式な名称のようだ。
ルートを確認し、昔見た光景を思い出して、記憶を辿る。
そういえば、10年くらい前にも子持権現を目指したことがあった。
6人くらいの仲間で行ったはずだが、霧が強くて途中で引き返したっけ。
あのときもはっきりとした場所がわからなかったような・・・。
前日の夜、明日の天気をネットで確認すると降水確率は0パーセント。
ふむ、良いじゃない。
だけど、あの岩山を鎖を伝ってほんとに登れるだろうか?と不安になった。
なんとか登った頂上でビビって足がすくんでたのを思い出す。
あの頂上は狭かった・・・。
僕は高所恐怖症である。
あの時はなんで登ったんだろ?
あと、あの岩場まではかなりの距離があったような気がする。
そうとう歩かないといけないはずだが、今はずっと街で暮らしていて、日常あまり歩くことはない。
アスファルトを歩くのとはわけが違う。
まあ、体力はなんとかなるだろうとは思う。
持久系のスポーツをいくつかはやっているから。
けど、長時間の山登りは初めてだからなぁ・・・。
う~ん、だが、まあ、なんとかなるだろう・・・などとつらつら考えていたが・・・。
まあ、あの岩の下に行ってみて、駄目そうなら止める勇気を出そう。
僕は高所恐怖症なのである。
昔登れたから、今も登れるとは限らない。
まあ、趣向のかわった面白い試みになりそうだ。
さらに、持っていくもの等をネットで調べていたら、以前から興味のあった石鎚山の紹介ページに行き着いた。
そういえば石鎚山にも鎖場と呼ばれるところがあるらしい。
そういや僕は石鎚に登ったことはないんだよなぁ・・・。
ん!閃いた!!
今度の目的地を、どうせなら西日本最高峰の石鎚山に変えるのはどうだろう?
あれならロープウェイで登るみたいだから、けっこう楽かも♪
さっそくN君に話してみると、N君も石鎚に登ったことはないから、是非登ってみたいと言う。
これで決まりだ!
前日の夜に知り合いから聞いた情報を整理すると・・・。
推奨のルートは、西条側のロープウェイではなく、石鎚スカイラインの土小屋から登るルート。
こちらのほうが距離も短く楽だと聞いた僕は、急遽こちらのルートに変更した。
(ネットで調べてみたら、土小屋からは3.5kmで、ロープウェイからは4.5kmだった)
実は僕、ロープウェイでほとんど頂上付近まで登ってしまうのかと思っていたのだ。
土小屋ルートのほうの所要時間だが、登りは大人の足で2時間30分くらいで、下りは2時間くらいだろうとのこと。
これらの情報を聞いて、まるで散歩の気分になった僕は、N君と相談のうえ、朝9時に自宅を出発することにした。
これを読んでいる人のなかで、登山に詳しい人ならば、9時出発というのは遅すぎやしないか?と思われたと思う。
実は酒を飲みながらの話合いが終了したのが前日の午前1時ぐらいだった。
それで、単に朝は出来るだけ遅くしたかったのだ。
あと、僕の計算では石鎚スカイラインを経由して土小屋までが2時間で、そこから登山が2時間30分の下山が2時間だから、遅くとも18時くらいには自宅近くの温泉でのんびり出来ると考えたのだ。
そんなこんなで朝9時に自宅を出発した。
幸いにも天気は快晴で、雲が2つくらいしかない。
登山は天気がとても重要だから、晴れてよかったよ。
クルマは細く曲がりくねった道が多いだろうと考え、N君のAE111で行くことにした。
このAE111は走行15万キロオーバーのクルマ。
ガソリンスタンドでガスを補給する。
N君はレギュラーガソリンを選ぼうとしている。
なんでレギュラーなの?
111は確かハイオク仕様エンジンのはず。
N君が言うには、このクルマは繋ぎのつもりで乗っているから、出来るだけお金をかけたくないと言う。
そんなわけで、今までハイオク仕様のこのクルマにずっとレギュラーを入れていたようだ。
そういや時々乗せてもらったときに、低速でノッキングしてたよなぁ・・・。
「ハイオクを入れるほうがパワーも出るし、燃費も伸びるはずだよ」と僕がアドバイスしたら、「ホントですか?」とN君は言い、今回はハイオクを給油した。
レギュラーガソリン仕様にハイオクを入れてもあまり効果はないが、ハイオク仕様のクルマにレギュラーガソリンを入れると、ノックセンサーが働いて、ノックコントロールをして点火時期を遅くしてしまう。
パワーも落ちるし、エンジンの良いところが使えなくなる。
効果はすぐに現れた。
走りはじめてしばらくすると、N君が感心したように言う。
「ハイオク入れたらノッキングしなくなった。パワーもはっきりわかるくらいアップしてますね。」
「このクルマにハイオクを入れるのはもったいないと思ってました」とN君が笑う。
まあ確かに足廻りも終わってしまってるしなぁ・・。
路面状態が悪いところではクルマがピョンピョン、ドタドタと跳ね回る。
そうフロントとリアショックが抜け抜けなのだ(笑い)。
「最近、ショックが抜けたクルマによく乗るよなぁ・・・」
途中で地方ローカルテレビの人気番組である「もぎたてテレビ(南海放送)」で紹介されたことがあるといううどん屋に立ち寄り、朝ご飯を食べる。
選んだメニューは肉うどん。
麺はさぬき風のコシのある麺だが、こいつが細い。
その上にゴボウと一緒に甘辛く煮た牛肉がトッピングされている。
麺は旨いけど、全体の味のバランスはいまいちか?
コンビニでポカリスエットと酸素水を購入する。
「2つで1リットルあるから、これで充分だろう。」
面河渓谷に向かってしばらく走り、奥で右に折れ石鎚スカイラインに入る。
高度をあげていくと、ちょっとした絶景ポイントがちらほら。
何箇所かの高速コーナーを走ると、AE111のリアハブから異音が出ているのに気がつく。
このハブの故障は、内部のグリスが流れ出てしまって、ベアリングから音が出るのが特徴だ。
「半年前くらいから前から音は出てますね・・・。」
半年って、大丈夫なのか? 焼きつくと面倒だぞ!
コーナーを越えるごとに音が大きくなるような気がするが・・・。
N君はハイオクガソリンの効果に喜びがかくせない様子。
「このクルマって、思っていたよりもパワーがあったんですね。」
AE111に搭載されている4A-Gは最終型である。
パワーはカタログ値で165ps・トルクは16.5・圧縮比は11.0。
この11.0という高圧縮比を考えれば、ハイオクガソリンの効果も、おのずとわかろうというものだ。
そうこうしているうちに土小屋に到着。
僕の予想に反して、だだっ広い駐車場にはクルマも人も溢れるくらい居た。
みんな何しに来たんだろ?
まあ、景色は確かに素晴らしいけど・・・。
うろうろと駐車場所を探す。
なんとか駐車場所を確保し、登る前にまずは石鎚神社にお参りする。
柄にもなくお守りを買い、お参りを済ませ、さっそく登山口へ。
ん?ちょっと寒いか?
まあね、ここでもう標高は1492mもある。
石鎚山は標高1982mだから、都合490m登ることになる計算だ。
用意してきた長袖のシャツに着替え、恐る恐る初めての登山開始。
しばらく平坦なだらだらとした登り道が続く。
ずっとこんな道なら楽なんだけど、そうはいかないよな(笑い)。
と、前方から数人の人が現れた。
どうやら下山してきた人達らしい。
すれ違うときに「こんにちは」と声をかけられた。
そうそう、山では知らない人にでも挨拶をすのがセオリーだったよ。
すぐに「こんにちは」と挨拶をかえす。
う~ん、なんか気分が良い。
段々とすれ違う人の数が増えてきた。
挨拶するのが大変だ(笑い)。
またしばらく歩くと、登りの人に追いついた。
挨拶をして追い抜く。
ここらで確信した。
駐車場に溢れていたクルマは間違いなく登山客のものだ。
みんな土小屋までの景色を見にきたのではない。
ほとんどの人は登りにきていたのだ。
段々登りがきつくなってきた。
道も整備されてはいるが、アスファルトの上を歩くようなわけにはいかない。
浮いた石や木製の梯子を捻挫しないように注意して歩かねば!
と、前方に登山中の人の行列発見!
いや、よく見ると下山中の人も行列になってる。
ありゃ、まあ、こんな所にこんなに人が居るなんて!
年齢も性別も様々だが、強いて言えば若い女の子はいないようだ。
登り始めて30分くらいしたところで最初の休憩をした。
少し疲れていたが、まだまだ元気。
気温は低いようだが、ドッピーカン!の天気なので、正直暑い。
長袖シャツを脱ぎTシャツになる。
さて、再開しようか・・・。
それにしても人が多い。
すれ違うたびに挨拶していると、声が大きくて元気な人も居れば、息も絶え絶えの人もいるのに気付く。
僕らは登るペースが他の登山者よりもいくぶん早いようだ。
どんどんと登山者を追い越していく。
尾根に出ると石鎚山頂の天狗岩が見えた。
あそこが目的地か・・・。
まだまだ遥か彼方に感じるが、空は澄み渡ったまま。
聞くところによると、石鎚山の頂上から下界を見渡せるのは1年のうちに60日ほどらしい。
つまりは6分の1の確率で晴れているようだ。
でも、山の天気は変わりやすいからなぁ・・・。
ダラダラとした坂道だった傾斜が段々きつくなってくる。
汗が噴出す。
N君は元気だが、僕はたまらずに一息を入れる。
体は相当辛い。
足が上がらないというよりは、呼吸が苦しい感じだ。
空気が薄いのか?
すれ違う人の数も登っている人の数も相変わらず多い。
登っている人の中にはかなりの御高齢とお見受けする方も少なくないが、みな規則正しい歩調で歩いておられる。
休んでいると先ほどの休憩所に居られた人達に追い抜かれた。
僕達はオーバーペースなのだろうか?
再び歩きだす。
すれ違う人も追い越す人もどんどん増えてくる。
一体何人の人が登っているのだろう?
しかし、そんなことも考える余裕がなくなってくる。
ひたすら登る、登る。
気温は低いが、陽射しが強いためか、汗が滝のように流れる。
木で出来たベンチがいくつか並んでる木陰の休憩場所で、たまらずにしばしの休憩をとる。
息を整え、水を飲む。
息が整ってくると、隣のほうから話声が聞こえてきた。
その話を要約すると、そのおじいさんは今年83歳らしい!
何回も登っているが今日が最後の登頂とのこと。
しかし、83歳とは驚いた。
驚くことに、先ほど追い越した人達が休憩所で休憩をとらずにゆっくりと歩いていく。
抜かれた。
あのくらいのペースで歩くのが良いのだろうか?
休憩所に人が増えてきて、ベンチのスペースがなくなってきたこともあり、立ち上がることにした。
しばらく山を捲くように歩いていると、徐々に傾斜がきつくなってきた。
何十歩か登っては短い休憩を繰り返す。
「最後まで行けるんかいな・・・。」
僕は少し気持ちが弱くなってきたが、N君はまだまだ元気なようだ。
時々立ち止まっては僕を待っていてくれている。
その様子を見て「もう少しだけ頑張ろう」と思い、足を一段高いところに載せていく。
そうこうしているうちに先ほどの天狗岩の全景が間近に見えるポイントに到着。
写真を撮るふりをして、正直言うとバテバテの体を休める。
冷気を含んだ微風が心地良い。
汗で流れてしまったであろう水分を補給する。
目を凝らして天狗岩の頂上を見てみると、断崖絶壁のその岩の上で数人の人が手を振っている。
「あ、あんたら、怖くはないのか?」
再び歩き始める。
傾斜はきつく、ほぼ階段の登りが続く。
これはキツイ!!!
呼吸がきつく、弱音を吐きそうになるが、N君がまだ元気なので、その言葉をグッ!と飲み込む。
頂上まで500mの地点までなんとか登ってきた。
水分をとり、腰を下ろしてしばし休憩をとる。
ここは石鎚神社成就社側から登ってきた人達との合流地点みたいだ。
多くの人が休憩をとっている。
「あと500mか・・なんとか登れそうだ。」
すれ違う人の数も登っている人の数も相変わらず多い。
その中でも外国人の比率がけっこう多い。
こんなにたくさんの人が登っているなんて・・・。
ようやく腰をあげ、きつい傾斜の階段を登っていく。
ここをあの83歳のお爺ちゃんも登るのだろうか?
ちょっと信じられない。
また一息ついて、そのついでにちょっと寄り道。
石鎚名物?の3の鎖場に行ってみる。
実は石鎚山登山のルートには3つの鎖場という、ある意味名物の難所がある。
土小屋からのルートだと、2つ目から挑戦可能であるが、現在は迂回路が整備されていて、ほとんどの登山客はこちらを登るのだ。
N君はここの3つ目の鎖を登ってみたいようだった。
見上げれば68mの断崖絶壁。
見上げるだけでビビる僕(笑い)。
上のほうまでは見えない。
ここを登るなんて・・・まっ、僕には絶対無理だ。
僕の親父はこれを昔に登ったことがあると言っていたが、ホンマかいな?
話によると、2の鎖はこれよりも少し短く65mらしいが、3の鎖よりも登りにくいことで有名らしい。
N君はしばらく迷っていたが、この鎖を登ることを断念した。
僕もこの登山に誘った者として、何かの事故があったら嫌だから、一緒に迂回路を歩こうと言った。
まあ、N君に限ってそんなことは無いだろうけど、絶対大丈夫ということもないのは確か。
そんなことをやってるうちに3人がその鎖を登り始めた。
その姿を下からしばらく眺めていたが、その姿が見えなくなったところで元の登山路に戻る。
反対側にはガスが出始めているようだ。
急がねば!
しかし、相当に傾斜のキツイ階段が続く。
たまらずに腰を下ろしていると、すれ違う人に「あとちょっとだから頑張れ!」と声をかけられる。
「あとちょっとか・・・。」
しかし、その後ろの人は「確かにあとちょっとだけど、ここからが正念場だよ」と笑う。
ココカラガショウネンバ。
どういう意味だろ・・。
山の裏側に入ったようだ。
空気がひんやりとして気持ちは良いが、体はとっくに悲鳴を上げ始めている。。
傾斜のきつい階段部と橋部からなる迂回路の大部分はしっかりしたスチール製のつくりである。
ところどころは側溝に使われているグレーチィングが置かれている。
こいつのイケナイところは下が透けて見えてしまうこと。
階段部の登りと下りは、中央部で鉄製の手すりによって分けられているが、その下り側(ようするに谷側ね)の外側には手すりがない。
そこを小学生らしき子供を連れた一家が駆け下りていく。
こ、怖い・・・。
もしも僕に子供が居たなら、あっち側は歩かせない。
這うように、下を見ずに登る。
傾斜はさらにきつくなり、息も絶え絶え、登るのもやっとの状態ではあるが、こんな透け透けなところで立ち止まるわけにはいかない。
僕は高所恐怖症なのだ。
心肺機能の限界で心臓が止まるのが先か、こんな高いところで立ち止まるのが先になるのか?考えても仕方がないことを考えながらグレーチィングを渡りきる。
倒れこむように腰を下ろし、ようやっとN君を見ると、意外にもN君も肩で息をしている。
「これはきついですねぇ・・・。」
階段を見上げると傾斜はまだまだ強いままのようだ。
いくつかのグレーチィングを渡り、急傾斜のスチールの階段を登る。
恐怖で足が縮みあがる、息もあがる。
さっきの下山者に言われた「ここからが正念場」の意味を理解する。
きつい登りの階段を這うようにして登っていく。
正直言うと、ここからの状態はあまり覚えていない。
あまりにも辛すぎて、どうだったかを覚えていないのだ。
みんなこんなに辛い思いをして登っているのだろうか?
10~15分後、山の表側に出ると、コンクリートで整備された階段が・・・。
登山開始から1時間50分、ともかく光溢れる頂上になんとか辿り着いた。
頂上は人で溢れていた。
外国人の姿もやけに多い。
息を落ち着けるのにしばらくかかったのは空気が薄いからだろうか。
息が整ってくると、その絶景に心が奪われる。
ともかく山頂の神社にお参りを済ませる。
お賽銭は奮発して100円玉を放り込んだ。
驚いたことに頂上には宿泊施設と一体になった売店があった。
無料の休憩所と書いてある。
店内は人でいっぱい。
セルフだがコーヒーが売られている。
一杯¥400-のそのセルフのコーヒーを飲む。
うまいんだかどうなんだか、疲れすぎていて味わうこともままならない。
再び外に出てタバコを一服する。
落ち着いてくると周囲をみる余裕が出てきた。
頂上を示す看板?を見る。
写真を数枚撮る。
気になるのは眼前に見えている天狗岩だ。
正確に言えばあそこが西日本最高峰みたい。
険しい岩を伝って渡っている人も何人かいたが、かなり恐ろしい行動に思える。
まあ、僕にでも行けないことはないだろうが、疲れで体が動かないし、思考も停止してしまってるから気力も湧かない。
ただただ、ボーっと景色を眺めるだけ・・・。
登った達成感よりも体が次第に休まることに安堵感を覚える。
そう、この行程はまだ半分しか終わっていない。
まだ下らなければいけないのだ。
時計を見ると15時をまわったあたり。
登山は登りよりも下りが怖い。
遭難は圧倒的に下山中に起きるのだ。
下山者が多いうちにさっさと下りねば。
下りる前に水分を確保しておこうと考え、売店で500mlのポカリスエットを買う。
値段は一本¥450-!
下界で買えば¥150-くらいのはずだが、それがここにあるということは誰かが担いで登ったのだろう。
その苦労を思えば¥450-は安いかもしれない。
来るときは苦労してゆっくりと登った登山路を駆け下りる。
僕は下るのが得意だ。
しばらく走って下りて、ふと気がつくとN君がついてきていない。
しばし静寂の中でN君を待つ。
N君が下りてきたところで、また足を進める。
しばらく走って下っていると、膝がカクガクプルプルになっていることに気付く。
なんでもないところで足が躓いたりする。
休憩をとる。
下るのに休憩が必要だなんて思わなかったよ・・・。
さらに下っていると、途中で酒を飲みながら休憩してる66歳の老人に出会う。
顔は赤く、酔っているのか饒舌である。
持っている酒瓶は冷酒などに使われている500mlのものだろう。
中身は半分くらいに減っている。
今飲んでるのは2本目で、1本目は登りながら飲んだらしい。
これは豪快な人に出会ったもんだ。
話は尽きないが、先を急がねばならない。
挨拶をしてまた駆け下りる。
下山中の集団の出くわし、道を塞がれる。
追いついた最後尾の男性は携帯でメールを打ちながら歩いて、あちこちで躓いている。
大丈夫だろうか?と心配していると、今度は電話で会話を始めた。
あちこちで躓きながらも、帰ってからの予定を立てているみたい。
こいつ、何を考えているんだろ(怒)。
この集団は酷くゆっくりとわがままに歩いているから、後続がつっかえてしまっている。
しばらくこの渋滞に我慢していたが、広い道に出たところでさっさと追い越す。
膝はガクガクを通り越してしまって、ワナワナと震えてきている。
でも、登るときよりははるかに楽だ。
N君は下りがきついという。
そうなのか?
そうこうしてるうちに登山口に辿り着いた。
下り始めて1時間20分経っていた。
もう、なんというかヘトヘトを通り越してヘタヘタだ。
座り込みたい衝動に衝かれたが、グッ!と我慢する。
途中で飲んでしまったポカリスエットを買うつもりでヨロヨロと自動販売機に向かうと、そこに見たことのある背中があった。
あの83歳のお爺ちゃんだ。
ここに居るということは、途中で引き返したのだろうか?
そう僕らが問うと、そのお爺ちゃんはちょっと怒った感じで「ちゃんと登った。頂上の看板にタッチしてすぐに下山をした」と言う。
なるほど、頂上で休まずに下山したのか。
それならば納得だ。
しかし、頂上で休まないで引き返すなんて、なんて元気な83歳だろう。
停めておいたクルマに戻ってタバコを一服しながら、夕闇に霞む天狗岩を見やる。
たったの3.5kmなのに、こんなに辛いなんて思いもしなかったよ。
達成感よりも疲労感を覚えた体で石鎚スカイラインを下った。
リアハブからの異音は登りよりも大きくなっていた。
大丈夫だろうか?と考えたが、そんなことはもうどうでも良いことに思えるくらい疲れていた。
後日、この石鎚登山の話を物知りな年配のMさんにした。
思った以上に辛かったという話をしたら「あの山は霊山だから、特に初めて登る人はいろんなものを背負ったままだろうから、それでキツイのかもしれない」と言われた。
なるほどなぁ・・・。
ここしばらくはいろんな不安と戦ってきたから、そういうことが負担だったのかもしれない。
山に登ると下界のことは忘れることが出来る。
N君は登ったことで何かが変わったように思うと言っていたが、僕も同感だ。]]>
EK-9 エピソードⅣ
http://highdrive.exblog.jp/6243161/
2007-09-30T17:03:45+09:00
2007-09-30T17:03:45+09:00
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high-drive
未分類
ある暑い日の昼下がり、馴染みのお客さんであるKさんと久しぶりにお茶を飲んで話をしていた。
「前から言ってた話だけど、走りだしてしばらくすると、リアからパキッ!と音がするって話ですけど、あれはサイドブレーキの戻りが悪くなってるってホントですか?」
僕の経験から言えば、これは間違いない話である(笑い)。
「このまま乗ってたらどうなりますかネ?」
僕には経験がないが、同じクルマを所有して長年サーキット走行をしていたI氏によると、そのうちにキャリパーが固着してしまい、動かなくなるとのこと。
この症状が出始めてからもう半年くらいになる。
ブレーキローターも酷い状態だし「そろそろ修理を考えたほうが良いかもしれない」と伝えた。
少し考えたKさんは「エアコンの効く代車があるなら、今すぐに預けます(笑い)。」と言う。
幸いにもエアコンの効く代車は戻ってきたばかり、さっそく預かることになった。
このクルマは走行20万キロのシビックタイプR。
ただの街乗りだけではなく、ミニサーキット走行もこなせるように、細かく手間ひまをかけて創った凄いクルマなのだ。
凄いクルマなのだが、ことリアのブレーキキャリパーに関しては、20万キロ走行した現在まで、無交換のままで走りっぱなし。
だから、壊れても不思議ではないのだ。
預かってすぐに確認のために一度サイドブレーキを引き、おもむろに走り出してみた。
すると、なるほど10mくらい走ったところでリアからパキッ!というかなり大きな異音が発生!
かなりくたびれているようだ。
I氏の話では、シビックのキャリパーピストンは激しい走りを繰り返すことで、熱でピストンが楕円形に変形してしまうらしい。
一般的に純正キャリパーの素材はFCD(ダグタイル鋳鉄)で、そこに収まるピストンはカップ状の軟鋼製切削の加工品である。
つまりは、熱に強いものの中に弱いものを囲いこんでいるという構造だ。
柔らかいピストンが変形してしまうことで、一律であるはずのクリアランスを保てなくなり、一部がシール部に引っかかってしまうことで戻りが悪くなるようだ。
車検作業時によく行われるシール部のO/Hという手もないわけではないが、ピストン自体が変形してしまっているなら、これは意味がない。
それに、片モチタイプのキャリパーには宿命であるキャリパーの開きという避けて通れない問題もある。
なにしろサーキット走行を重ねての20万キロなのだ。
開きという、その修理不能な致命的な欠陥を疑えば、キャリパー全てを新品にしておくほうが間違いはない。
ぶっちゃけて言うと、O/Hパーツ&工賃を払うのも(特にシビックの場合は新品のキャリパーASSYが安いこともあって)新品にASSY交換するのも金額には大差がないのだ。
以上のような理由で、リアキャリパーASSYと酷く削り込まれてしまった前後のブレーキローターを交換することにした。
パーツを待っている間にKさんから頼まれたことがあった。
「最近、クラッチの繋がる感じが何か変なんですけど・・・。」
「何か変とは?」
「上手く言えないけど、半クラが難しくなったような・・・。」
「ふーん」
「半クラが難しいんで、乗りにくいんですよ。」
「・・・・。」
そう言われて、あらためて乗ってみたら、確かに繋がるまでのレスポンスが悪い。
こ、これは、ひょっとしてクラッチが滑っているのではないか?
だけど、こいつはカーボンディスクのクラッチだぜ!
同じサイズのメタルディスクに比べれば、3倍の耐久性があるはず。
まだ、滑る距離じゃないじゃない!
・・・だけど、もう交換して何万キロになったんだろう・・・。
記憶を頼りに回想してみると、ほぼ10万キロ近いことに気がついた。
だけど、それでもまだ全然大丈夫なはずだけどなぁ・・・。
このカーボンクラッチの発売元であるATSに意見を聞いた。
状況を説明したり、耐久力についての解説をしてもらったが、最終的には送って検品するのが間違いない模様。
Kさんに相談する。
Kさんはこういったことに対しての感覚が鋭い人で、このクルマに起こった各種のトラブルをごく初期の段階で違和感として感じ、早めの対策を依頼されている。
対策が早いこともあって、これまでは大きな出費を抑えてこれた。
今回も自分自身のセンサーが、近いうちにヤバイことになるのではないか?と感じているのだろう。
さっそくの了解をもらい、ミッションを降ろした。
あくまでも僕が目視した限りであるが、クラッチディスクの外側だけに磨耗がしており、またクラッチカバーの摩擦面にえぐれが認められるようだった。
まあ、検品はプロに任せる方が良い。
さっそく、クラッチ一式を梱包しATSに送ったのだった。
翌日、早々とATSからの回答があった。
曰く、クラッチディスクとカバー(プレッシャープレート)&F/Wに軽微な歪みが認められるとのこと。
歪みってどういうことだろ?
ATSが言うには、ディスクを常に押しつけているような状態での磨耗だと言う。
そう言われて考えられるのは、クラッチマスターのプッシュロッドの遊びがなんらかの原因で少なくなったのだろうということ。
しかし、ここ数年間は遊びを調整した覚えがない。
何故遊びが少なくなってしまったのだろうか?
たぶん、クラッチマスター内部のリターンポートが汚れ等によって塞がったままになってしまったか、シール部の劣化によってピストンの動きが悪くなったのだろう。
それによってクラッチフルードに逃げ場がなくなる。
クラッチフルードは熱によって膨張するが、逃げ場がないためにピストンを押し、さらにプッシュロッドまでもを押してしまったのだろうと推察される。
それで、軽微な半クラの状態が続いてしまったのではないだろうか?
オペレーティングシリンダーは交換した覚えがあるが、クラッチマスターについては覚えがないから、こいつも一緒に20万キロを走ったのだろう。
このクラッチに対しての対策は、ディスク交換と歪みをごまかすためのハンガースプリングの調整だったのだが、このディスクは¥80.000-で、調整するシムと工賃であと数千円かかる。
クラッチ一式が¥124.000-だから、これは微妙な値段である。
「このO/Hでとりあえずは乗れます。ですが、これからも長く乗るつもりならば、歪んでいるカバー&F/Wも交換しておいたほうが良いとは思います。」
Kさんと相談する。
Kさんはことのほかこのカーボンクラッチを気に入っている。
特にノーマルクラッチのようなペダル操作力(シビックの場合はノーマル16kg・ATSカーボン16kg)が軽いことが良いらしい。
結論としては「まだ乗り換えるつもりはないから、全部交換でいきましょう。」ということになった。
全部を交換する理由としては、Kさんが今のカーボンクラッチを装着したのはまだ世間がカーボンクラッチに懐疑的な目を向けていた頃であった。
その初期のモデルを装着したのだが、そいつにはまだプレッシャープレートにカーボンコーティングという表面処理が施されてないものであったのだ。
“カーボンコーティング”それはATSが従来比2倍近くまでの伝達能力を高めることを目的として施したもの。
このコーティングで飛躍的な伝達トルクの増加を達成しているとのことで、その効果を味わいたかったようだ。
値引きを考えれば、1万数千円を余計に支払うだけで全部が新品になり、しかもそいつがアップデートされたモノとなれば、やはりそちらを選択したい。。
まっ、僕なんかも、せっかくバラしてお金を払うなら、今よりも良いモノが欲しいと思うほうだから、この意見に賛成した。
余談だが、クラッチディスク自体の減りはまだ半分くらいだった。
本当ならまだまだ使えたはず。
ちょっと残念!
注文の翌日にカーボンクラッチは送られてきた。
ATSは岡山に本拠をおくメーカーだから、距離も近いのよね。
岡山ってちょっと不思議なところで、駆動系御三家のOS技研・KAAZ・ATSは全部岡山。
日本の駆動系レーシングバレーと言えるかも(笑い)。
そういやTODA RACINGも岡山だったなぁ・・・。
さて、モノが揃ったんで、クラッチの装着作業に入る。
マイナーチェンジしたATSカーボンクラッチは、ちゃんとカーボンコーティングされていた。
ATSのカーボンクラッチ(シビック用)はレリーズベアリングまで同梱してあるから、これ以外に用意するパーツはF/Wボルトだけ。
知り合いの業者なんかと話をしていると、その業者さんはF/Wボルトを再使用していると言う。
「F/Wボルトなんか、どこも再使用してるよ」と言う。
まあ、規定のトルクで締め付けするわけだから、ボルトのネジ部の伸びは問題ないレベルなのかもしれないが・・・。
ただ、僕は万が一のことを考えて、必ず交換するようにしている。
価格も8本で千円ちょいだから、万全を期したいのだが、ひょっとしてこれは神経質すぎるのかもしれないなぁ・・・と思ったりして(笑い)。
取り付けは問題なく終了した。
次に今回の不調の原因であろうクラッチマスターを交換する。
クラッチマスターもO/H出来るが、こいつも¥7.050-ほどの価格なんで、新品を用意した。
こいつはASSYなんで、交換作業は問題ない。
最後にプッシュロッドの調整をATSの指示書通りに行い、フルードをエア抜きして問題なく終了した。
残りの作業であるリアのキャリパー&ローターを交換し、フロントのローターを交換する。
こいつも何の問題もなく、交換終了。
キャリパーを換えたんで、サイドブレーキの引きしろを調整する。
ん?
ワイアーがけっこう伸びてしまってるみたいで、サイドブレーキレバーを引いても弱い感じがする。
もう少し引っ張って調整してみるが、それにしてもこの伸び方はあまりよろしくない感じがする。
思い切ってKさんにサイドブレーキワイアーの交換を提案する。
即、OKの了解をもらい、ワイアーを注文し交換に入る。
マフラーを外したりしなければいけなかったんで、ちょっと手間取ったけど、これも無事終了。
翌日、Kさんにクルマを引き渡す。
渡す前に各部をチェックして、試乗しておいたのだが、ブレーキパッドは継続使用してる。
こいつがかなり偏磨耗してしまっているんで、新品のローターへの当たりがなかなかつかない。
そのためにブレーキの効きが極端に悪いが、これは2~3日で問題ないレベルにまで削れてくれるだろう。
Kさんに乗ってもらう。
しばらくして戻ってくると「ブレーキが全然効かないと笑う」。
まあ、そりゃそうだよね。
「クラッチはまだ慣れてないからかもしれないけど、クラッチ操作は難しくなった。半クラのミート位置が上になってしまった・・・」と言う。
ふむ。
調整は指示書き通りやってるから、おかしいはずはないのだけれど・・・。
まあ、クラッチマスターが新品だからね、ペダル位置は変わってくるわな・・・。
プッシュロッドの遊びを再度確認するが、ちゃんとクリアランスはある。
まあ、ディスクが新品だからね、しばらく乗れば慣れるでしょ。
なーんて、そんな会話をした後、Kさんは帰っていった。
翌日、Kさんからクレームの電話が入った。
「やっぱりクラッチがおかしい。ギアが繋がってからも加速しないんです。」
それはおかしい。
何を差し置いても、この問題を解決せねば!
仕事の予定を急遽変更する。
さっそく持ってきてもらい、同乗走行で確認する。
確かにおかしい。
通常の街乗りでは周りのスピードについていけないし、特に登りではスピードが殺されていく。
これは半クラ状態のままで、完全にギアが繋がってないような感じだ。
「走り出してしばらくすると、こんな感じになるんですよね。」
・・・ってことは、温まったらこの状態になるんだから、考えられるのはクラッチフルードの膨張か?
再びクラッチマスターのプッシュロッドの遊びを確認すると・・・。
あらら?
遊びは全くなく、突っ張った状態になってる。
これはクラッチフルードの膨張が予想以上だったみたい。
温まった状態でプッシュロッドの遊びをつくり、Kさんに試乗してもらう。
「これよ!これ、これ。これならバッチリ。」
まあ、単純な調整で治ってよかった。
それにしても、フルードが熱膨張したぐらいで、あんなに遊びが無くなるとは思わなかった。
ホント、勉強になります。]]>
R33 始動不良
http://highdrive.exblog.jp/6222037/
2007-09-26T00:45:00+09:00
2007-09-27T08:06:23+09:00
2007-09-26T00:45:42+09:00
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未分類
もう1ヶ月半くらい前のことになる。
昔からのお客さんと言うか、僕の茶飲み友達でもあるMさんからメールが届いた。
曰く、先ほどエンジンがかからなかった。
なんとか始動出来たので、今のうちに診て欲しいとの依頼だった。
その日、僕はあいにく遠方に出かけており不在だったため、近くの知人の整備士を紹介し、そこへ行ってもらうように頼んだ。
その整備士からの連絡では、特に変わった様子もなく、ここに来てからは問題なくエンジンはかかるとの報告。
う~ん、そういうことって多いんだよなぁ・・・。
Mさんも症状が出ないことで、これは一時的なものなんだろうと納得して、その日は帰ったのだった。
翌々日にまたメールが入った。
やっぱり、エンジンのかかりが悪いとのこと。
何度かセルを回しているとかかるのはかかるが、もしも出先でなんかでかからないなどの故障があっては困るから、一度しっかり診て欲しいとのこと。
翌日にクルマを預かりに出向いた。
このクルマは平成7年式で走行24万キロを走っている。
エンジンはNA(ナチュラル・アスピレーション)だ。
このエンジン、とても快調で今までこのような不具合は無かった。
まあ、24万キロノントラブルというのも凄いことだ。
NAだから、必要以上のパワーがないことで、他の部分への負担も少ないだろうし、ターボに比べて熱の問題が少ないこともあるだろう。
このオーナーは、毎日かなりの距離を走るが乱暴な運転をしない。
この事も要因と言えるだろう。。
クルマは乗らないよりも、むしろ毎日乗っているほうが良いコンディションを保てるからだ。
引き取るためにエンジンをかけてみると、なるほど初爆までに時間がかかる。
だが、初爆までの時間はかかるが始動しないわけではない。
直感で「こいつはやっかいだぞ・・・」と感じた僕は「修理完了までの時間を長くみておいて欲しい」と告げ、クルマを引き取ることにした。
今までなんの問題も無かったのに、突然の問題発生にMさんもナーバスにならざるを得ない。
「気にいって乗ってるけど、もう寿命かなぁ・・・治らないなら、とんでもなく修理にお金がかかるなら、新しいのを買おうか・・・でも欲しいクルマは今は無いし・・・」
そんなことを相談されたが、それは調べてみないとわかないのである。
あんまりお金がかかるようなら、買い替えを考えたら?と提案したが、買い替えるほうが当然お金はかかる。
欲しいクルマがあるならともかく、治して使うほうが絶対に安いのは間違いないのだ。
翌日から原因追求に入ったのだが、予想に反してクランキング時間は短くエンジンはスムーズにかかる。
あれ?治った?などと考えていたが、治してないのだからそんなことはありえない。
暖まってからの様子もみようとアイドリングをさせ、エンジンを切り、再び始動する。
しかし、エンジンはスムーズにかかるのだった。
やっぱりやっかいな修理になりそうだ。
それからの一週間はそんなことの繰り返しをしていたが、いつも問題なくスムーズにエンジンはかかったのだった。
その間、クルマからの情報(不調)は得られなかったのだが、始動不良の原因については、僕もいろいろと調べていた。
日産ディーラーに勤める知人にこの症例についての意見を求めたり、パーツ屋にどんなセンサーがよく売れて(壊れて)いるか?を聞いてみたり・・・。
ディーラーのサービスマンが言うには、ミッションからエンジンへの配線を交換することが多い(アース不良)と聞き、改めてアースを引き直しした。
パーツ屋はどの種類のセンサーも良く出ていると言い、なんの参考にもならなかった。
仕方なく日産ディーラーにコンサルトで診断してもらうことにした。
診断結果は何も問題なし。
普通はこの作業1回で¥6.000-かかるが、今回は何もわからなかったことで無料となった。
原因がみえない。
まあ、初爆が悪いんだからとりあえず点検しなければいけないのは点火系だろうと考え、そこからチェックを開始した。
タイミングライトをあてて、点火時期を見る。
問題ない。
全部のプラグコードを点検してみる。
プラグコードから火花は飛んでいる。
ただ、プラグコードに触ると点火が若干不規則になるようだ。
プラグコードの端子が怪しい。
まっ、こいつも要交換だな。
プラグを外すとプラグはちびてしまっていた。
う~ん。こいつは要交換だ。
ついでにデスビのキャップ&ローターを外して内部を確認する。
錆も発生しており、おまけに本来は当たってはいけないところが当たってしまってる。
う~ん、状態はとても悪い。
このあたりが原因なのだろうか?
よく言われている燃料フィルターの詰まりとかはどうだろう?
僕なんかは5万キロごとに交換していたし・・・。
整備手帳を見ると交換した記録はない。
燃圧を測定してみると、基準よりも下回っている。
こいつも怪しい・・・。
始動不良という本来の原因は不明のままであるが、このまま手をこまねいていてもラチがあかない。
とりあえずの途中経過と調べた結果、交換を要する部分をMさんに報告する。
「今のところはエンジンがかかりにくいだけで、かからないわけじゃない。そのまま乗っても良いから、駄目そうなところは治しておいて欲しい」との返事。
怪しいと思われるパーツを交換することにしたのだが、用心のためにトランク内部のバッテリーマイナスアースを外すことにした。
が、マイナス端子が緩んでる。
ほんとにユルユル・・・。
ん?なんで?
おろ、プラス端子も緩んでる???
こっちもユルユル・・・。
交換時に閉め忘れたのだろうか?
Mさんにバッテリー交換をしたのは何処で、何時頃なのかを聞くと、ディーラーで交換したのはもう1年以上前だと言う。
こんな状態で乗れていたなんて!
よくよく観察してみると、端子までのハーネスがピンピンに張ってしまってる。
バッテリー自体のサイズが標準よりも縦に長いタイプのものに交換してあることが原因のようだ。
そのために端子までのハーネスの長さに余裕が全くないから、それをターミナルに嵌め込もうとすると、かなりきついことになる。
プラス側のハーネスはなんとかなってるが、マイナス側のハーネスは引っ張られている状態。
こいつは拙い。
思案した挙句、マイナスのハーネスのボディアース部の端子の留めネジ部の穴を削って、少しでも余裕をもたせることにした。
この端子の締め忘れが始動不良の原因かも?
淡い期待を抱き、端子をきちんと締めたのだった。
さて、エンジン始動だ。
しかし、淡い期待はもろくも崩れた。
クランキング時間は長く、全く変化していない。
ふうー。
さて、気を入れ直して作業再開である。
たかがプラグ&プラグコード交換なのだが、思っていたより面倒な作業だ。
と、作業のために外したエアクリーナーが目にとまった。
中身を確かめるとかなり汚れている。
こいつも交換しておこう。
プラグ・プラグコード・デスビキャップ&ローター・燃料フィルター・エアクリーナーを交換した。
で、エンジンをかけてみると・・・。
あら?何故かかかりが悪いし、おまけに咳き込むような感じ。
怪しいパーツを新品に交換したんだから、状態が良くなるならともかく、なんで調子悪くなるの?
ひょっとして、違う部分がこのタイミングで壊れたのか?
まあ、症状が出たのならコンサルトでわかるはず。
すぐに日産に持っていって、コンサルトにかけてもらうと、エアフロセンサーが悪いという診断結果が出た。
な~んだ、エアフロかよ。
エアフロは¥33.900-。
Mさんに連絡してエアフロ購入の許可をもらう。
少しでも安くしてあげようと思い、ディーラーではエアフロの交換をせず、クルマを持ち帰ってエアフロを交換するが、あらら、全然良くなってない。
どういうことだろう?
エアフロ購入に払った¥33.900-はどうしてくれる(怒)。
コンサルトで診断してくれたディーラーに相談するが、「エアフロが悪かったのは間違いないですから、もしあのままウチに預けたとしても、同じようにエアフロを交換します」と言う。
またまた途方に暮れたが、症状が現れているうちにもう一度日産でコンサルトにかけてもらうことにした。
今度は点火信号が怪しいという診断結果になった。
「これから判断すると、デスビ本体がおかしいようです」
今度はデスビかよ!
新品のデスビ本体は金額が張るから、中古を探して交換することにした。
3日後に中古のデスビを手に入れ、さっそく交換する。
すると、確かにクランキング時間は短くなったようだが、まだ本来の感じではない。
う~ん、ここまでやったのに、なんだろう?まだ治ったという感じではない。
こうなるとちょっとお手上げである。
困ったあげくに個人的に親しい日産のサービスマンに電話してみる。
「そんなに困っているなら、ちょっと遠いけど、ここまで持っておいで。お金は要らないから・・・。」
確かに遠い。
ここから60キロの彼方である。
親しいサービスマンではあったが、最初に相談しなかったのはこの距離があったからなのだ。
しかし、溺れるものはなんとやら、である。
意を決してそこまで持っていくことにした。
アイドリングも不安定だし、万が一エンジンが途中でストップしたら怖いが、僕の時間的な問題もあり、高速道路でそのディーラーに向かった。
しかし、高速に乗るまでにも、エンジンがこの状態なので、なるべく渋滞を避けたいと思い、インターまでは裏道を走った。
その裏道で恐ろしい目にあった。
裏道のアップダウンが凄かったのもあるが、完全に抜けてしまった足廻りなので、それは恐ろしいほどロールして、おまけにその揺り返しがくるのだ。
そう、12~13万キロ前に交換した足廻りは既に終わってしまってるのだ。
左右のロールの揺れ返しも怖いが、それに前後のピッチングが間断なくやってくるというおまけ付き(笑い)。
それまでもスピードはひかえていたのだが、そこからさらに思いっきりスピードをダウンして走る。
後ろから軽トラに煽られ、仕方なく道を譲る。
そうやってインターにようやく着き、ようやく遠方のディーラーに持ち込んだ。
今までの症状と交換したパーツを告げ、外したパーツも持ち込み、一通り事情を話した。
すぐにいろんなところを点検してくれたが、おかしなところは見つからなかったので、クルマを預けて一旦松山に帰った。
とおもったら、自宅に着くや否やすぐに電話が入った。
「2番の新品プラグがおかしいみたい。あれって不良品じゃないの?」
ええーっ!
そんな馬鹿な・・・。
何かの本で昔のプラグは1000本に一本くらいの不良があったとは聞いたことがあるが、今はもう21世紀、そんなはずは無いだろう、だって純正品だし、NGKだぜ。
しかし、2番と3番のプラグを交換すると、やっぱり3番がおかしくなるという。
パーツ屋に電話して、この次第を報告したが、パーツ屋も半信半疑。
とりあえず「交換します」とだけ言われた。
にわかには信じられないが、とりあえずは交換用のプラグを持ってクルマを引き取りに赴く。
現場にて確認すると、確かにプラグがおかしいようだ。
プラグを交換すると、不調だったエンジンが治ったようだ(嬉)。
確認のためにデスビを元に戻すと、やっぱりアイドリングが乱れる。
エアフロも元に戻す。
もっと調子悪くなった。
もう一度デスビとエアフロを新しいものに交換する。
エンジンの調子は良くなった。
ってこと、エアフロとデスビが悪かったのは間違いないようだが、でもこれは僕の大チョンボだ。
まさか、新品のプラグが最初から不良だったなんて疑いもしなかったよ。
自分の甘さに気分が落ち込むが「こういうのは最近では珍しいことだから」と慰められる。
まあ、そうだろうけどな・・・。
あの人のことだから、お金は受け取らないだろうとの判断で、途中で買ったお礼の缶ビールを無理矢理渡して帰ることに。
新品プラグの不良に振り回されはしたが、結局はエアフロ&デスビの両方が悪かったようだとMさんに連絡し、翌日引き渡すことにして帰路に着いた。
しかし、その道中、エンジンに異変が発生。
加速中に息継ぎのような症状が出る。
あら?治ってないじゃない(泣)。
帰ってから再度プラグをチェックし、点火時期を調整する。
やはり問題はない。
困った・・・。
明日の引渡しは断念することにして、Mさんに再度連絡する。
「実は・・・・・。」
Mさんも修理期間が伸び伸びになることに、少し呆れているようだった。
僕が密かに怖れていたのは「もう治さなくてもいい!」と大きな声で叫ばれてキレられてしまうこと(笑)。
今までの20年間の間にも、何度かお客さんにヘソを曲げてしまわれて、そう言われた経験がある。
その気持ちは分かるが、こちらも出来る努力はしているし、自分の不甲斐なさにも腹は立ってるから、売り言葉に買い言葉になってしまいがちだ。
治そうと頑張ってる気持ちがキレそうになる。
それが怖かった。
しかし、次にMさんから出た言葉は「治らないなら、しばらくそのまま乗ってもいいですよ」という返答。
しかし、今はエンジンがかかりにくいことに加えて、息継ぎの症状まで出ているのだ。
預かったときよりも状態は悪くなってるのだから、正直普段乗りも難しい。
渡せるわけがない。
エンジンの状態を詳細に伝え「もう少し頑張らせて欲しい」とお願いする。
すると「じゃあ、迷惑をかけますけど、もうしばらくよろしくお願いします」との予想外の返答。
Mさんも言いたいことがあるだろうに、そこを我慢して僕に託してくれた。
「ありがたい。なんとしても不調の原因を突き止めねば!」
考えた末に、もう一度近場の日産に持って行って、コンサルトにかけてみることにした。
これだけ症状が顕著になったのなら、コンサルトでわかるんじゃないか?と思ったのだ。
日産のサービスに経緯を説明し、またまたコンサルトにかける。
今回は水温センサーの数値に問題を発見したようだ。
うおっ、今度は水温センサーかよ・・・。
さみだれ式に不調な箇所が判明することに、半ば呆れながらMさんに連絡する。
水温センサー自体は安いこともあり、すぐに了解をくれたので、すぐに部品の発注をした。
翌日、配達された水温センサーを交換する。
ん?
治った・・のか・・・。
残念ながら状態は少し良くなったくらいで、根本的な解決にはならなかったようだ。
しばらくアイドリングさせていると、急にアイドリング回転数が1500rpmにハネ上がった。
うわっ!今度は何?
もう一度日産に持っていき、コンサルトにかけるが、問題点は何も出ず。。。
ここで日産のサービスから提案があった。
「いちいち持ってくるのも大変でしょうから、しばらく預ってしっかりと診てみましょうか?」
この申し出に心が動いた。
クルマを預けることにした。
翌日、さっそく日産から連絡が入った。
また新たな不良部分が見つかったとのこと。
「ACCバルブが悪いようです。これを交換してみないと先に進めませんね。」
ACCバルブは3万ちょいだと言う。
中古もないから、新品を注文するしかない。
まごまごしているのは飽きた。
すぐに了解して、交換してもらうことにした。
それから1週間、日産からは何の連絡も入らなかった。
部品が無いのだろうか?
僕もこの修理で何度も煮え湯を飲まされていたから、せっつくようなことはしないでおこうと考え、辛抱強く待っていたのだが・・・。
でも、やっぱりしびれをきらして連絡を入れる。
「まだ、わからりませんか?」
「いや、ACCバルブを注文して良いかどうかの連絡を待っていたんですけど・・・。」
ぬうぁに!
それはOKってことで話をしたじゃない。
まさか、この1週間ずっと何もしないままだったのか?
「ええ、お客さんからの連絡待ちと聞いておりましたんで・・・。」
マジかよ(怒)。
まあ、こちらも散々調べさせるだけ調べさせて、原因らしきことがわかったら、工賃節約のために持ち帰って修理していたのだ。
その流れだと錯覚しても仕方はないだろう。
怒っていても仕方ない。
「すぐに注文を入れて、作業を再開して下さい」と伝えて電話を叩ききった。
2日後に日産から連絡が入った。
ACCバルブを交換してから、アイドリング回転数は元に戻ったとのこと。
おまけにクランキングも短くなり、エンジン始動までの時間が短くなった。
すべてはACCバルブだったのだろうか?
それならば他の作業は全て無駄だったことになる。
簡単に交換出来るものを元に戻してみることにした。
デスビは点火時期などの調整が面倒なので交換は止めにして、エアフロ・水温センサーと戻していくと明らかに調子は悪くなった。
やっぱりここが悪いと言うよりも全部が悪かったようだ。
24万キロを迎えて、各部のセンサーが一気に問題を噴出したのだろうか?
預かる前よりも、むしろ預かってからのさみだれ式の不調連発にとても疑問が残るのだが・・・。
ともあれ、そこから丸一日エンジンをかけたり、水温が安定するまでアイドリングさせてみたが、おかしな症状は発生しなかった。
Mさんに連絡を入れる。
ここまでの経過を話し、明日引き渡すことを告げた。
「そこまで手を入れたんなら、しばらくは壊れないだろうから、もう一度車検を受けて乗ることにしよう。他に欲しいクルマもないし・・・。」
そう言って電話が切れた。
・・・ってことはあと3年くらい乗るのだろうか?
うーん・・・。
それならいっそ全てのセンサーを換えておけば良かった。
僕はいつも自分ならどうするか?を考えてお客さんにいろんなことを提案している。
自分なら迷わず全交換するだろう。
事実、以前に乗っていたクルマのセンサーは、中古で買った瞬間に全交換してた。
Mさんのクルマも交換してないセンサーはあと2箇所だけなのだ。
ここまでリフレッシュしてしまうと、残る全てのセンサーも新調したいのはやまやまだが、そこまでやってしまうとあと数万円の出費となる。
症状が治まったのなら、ここで止めるべきだろう。
壊れそうだから交換と考えるのは、親切とはいえない。
それが修理を請け負った者が下す、的確な判断だと思うのだ。
まあしかし、これだけの時間をかけて、その修理代金はほとんどが純正部品の買い付けのためのお金である。
修理というのは、割りに合わない仕事なのである。]]>
KP61考 その4
http://highdrive.exblog.jp/6186682/
2007-09-18T22:33:00+09:00
2007-09-21T17:52:06+09:00
2007-09-18T22:30:09+09:00
high-drive
未分類
またもやヒーターコアからの水漏れネタである。
まあ、このKPは昭和のクルマなんで、水が漏れたとしても別に珍しいわけではないのだが・・・。
じゃあ、何故ネタにしたのか?
実はこいつの問題と言うのは、純正部品であるヒーターコア自体が廃盤になっているということ。
このオーナーも部品取り車のヒーターコアを外して付けて、とりあえずの急場を凌ごうと考えてはみたらしいのだが・・・。
だが、こいつの交換はダッシュを外さないといけない。
中古であれば詰まり・漏れの可能性は大いにある。
なんせKPは昭和のクルマであるから、ヒーターコア自体がまともに機能しているとは思われない。
近い将来にまたダッシュを外すというのも面倒な話になるし、サーキット走行時のオーバーヒート防止の意味でのヒーター使用時の熱効率(水温の下がり具合)が悪いかも?というのが嫌なものだ。
新品のヒーターコアが欲しい!
このKPのオーナーは常々そう思っていたのだ。
しかし、そうは言っても無いモノは無い。
それで僕に相談してきたのだった。
それを聞いての僕からの提案は、ヒーターコアのコア交換。
KPのヒーターコアは真鍮製のもので、コア本体をサイドタンクにロウ付けしてあるから、それを解いてコアを新品にすれば、とりあえず本来の性能は発揮するだろうし・・・。
その提案をK君にしてみたら、それでお願いしますと言われた。
さっそくツテを頼ってとある業者さんに連絡してみると「そのヒーターコアを見せて欲しい」と言われた。
「見せてくれと言ってもなぁ・・・ダッシュ外さないといけないし・・・。」
外してしまってから「こいつは無理」と言われても、僕としては途方に暮れてしまうのである。
どこか2つ返事で「やれるよ!」と言ってくれるところはないだろうか?
知り合いの業者さんの紹介で他の業者さんを教えてもらい、電話で詳細を伝えると「なんとかしますから、持ってきて!」と力強い返事。
よし!ここにお願いしよう!
この猛暑の中、1日かけてダッシュを外した。
そのヒーターコアを見た馴染みの修理屋さんは「これって、パイプの付け根とかヤバそう。サイドタンクはこのままで使えるんかいな?」と恐ろしいことを言う。
そう言われると僕も不安になる。
確かに塗装?も剥げてるし、力を入れるとポキッ!っと折れてしまうそう。
大丈夫だろうか?
教えてもらった工場にヒーターコアを持っていく。
と、怪しい爺さん(すみません)が汗ダラダラで出てきて「明日までにやっとくから、連絡先を事務所の奴に教えておいて」と5秒くらいの会話で工場の奥に消えていった。
「あ、あした?」
えらく早い納期ではないか。
コア交換ということは、サイドタンクはそのままだから、そこんとこは大丈夫なのか?とか細かいことを伝えたかったのに・・・。
その爺さんはもう居ない。
仕方なく事務所の人にその話をしてみるが「社長じゃないとわかりませんが、何も言わなかったのなら大丈夫なんでしょう。心配はいりませんよ。」と笑って言われた。
さっきのは社長か?
何も言わなかったら問題ないのか?
そうなのか?
まっ、ともかく預けてしまったし、信頼して待つことにしよう。
約束通り、翌日の昼頃に「出来たよ」との電話連絡が入った。
さっそくヒーターコアを引き取りに行く。
出来上がったヒーターコアを見て驚いた。
コア本体はともかく、サイドタンクもピッカピッカ!
僕は思わず「これって、サイドタンクも新品なんですか?」と聞いてしまった。
「いや、サイドタンクは製造してないんで・・・メッキをやり直しておきました。」との答え。
へー、あれってメッキ仕上げだったんだ!
なるほど!
メッキ仕上げならば表面の強化にもなるし、錆も防ぐわな・・・。
請求された金額は、コアのみ交換するという当初の値段よりも2割増しだったが大満足である。
いやあ、こんな良い仕事をするところってまだあるんだなぁ。
で、メッキされてその驚くほどキレイになったヒーターコアの写真をアップしようと思ったら・・・しゃ、写真がどこにもない!!!
保存し忘れたのか?
いや、間違いなく写真を撮ってKPのオーナーK君に見せ、喜んでもらったのを覚えている。
間違えて消してしまったのだろうか・・・?
まあ、ないモノをどうこう言っても仕方ない。
ヒーターコア自体はケースの中に収めてしまったから、写真は用意できないんで、ちょびっと突き出たパイプの画像でご判断いただこう。]]>
フィルムコーティング
http://highdrive.exblog.jp/6174006/
2007-09-16T13:02:00+09:00
2007-09-21T18:18:56+09:00
2007-09-16T13:02:43+09:00
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未分類
今年の夏は異常に暑かったからか、例年に比べてフィルムコーティングとエアコンの修理の依頼がとても多かった。
なかでもフィルムコーティングの施工依頼は、3週間の間に連続7台のクルマにフィルムコーティングを施すという、僕にとっては超過密なスケジュールで、とても驚かされた。
このフィルムコーティング、やはりPROの自動車ガラス屋さんにやってもらうのが間違いない。
僕でもこの作業がやれないわけではないが、良質なPRO仕様のフィルムを手に入れるのが難しいし、万が一、それが手に入るとしても、量販店で売っているフィルムみたいに値段は安くはない。
つまりは商売にはならないわけだから、ここは素直にプロに作業してもらうのが得策なのである。
このPRO仕様フィルムのメリットは、断熱効果が優れていることで、夏は太陽光の熱を遮り、冬は冬で、車内の暖まった熱が逃げにくくする。
おまけに体に有害なUV-Bを99%カットすることできる。
あと、このフィルムはそこいらで売ってる安物とは違って、表面は耐摩耗性の高いハードコートを施されているので、表面に傷もつきにくく、万が一ガラスが割れたときにも飛散防止の効果がある。
まさに一石四鳥くらいのメリットがあるのだ。
しかし、暑かったよなぁ・・・クルマに乗ってエアコンが効いているにもかかわらず、直射日光がきついから、日中の移動が苦になっていたくらいだ。
だから、今夏は僕自身もフロントガラス上部にフィルムバイザーを施工してもらい、さらに後日、リアプライバシーガラスの上にもフィルムを貼ってもらった。
まあ、前に乗ってたクルマにも同じことをやってたけど、今のクルマになってからはリアがプライバシーガラスであったこともあって、このようなチューニングはまだやってなかったのだ。
ガラス面積が大きいからだろうか、このリアに貼り付けたフィルムの効果は絶大で、エアコンの効きがはっきりわかるぐらい良くなった。
夜間に後ろから受けるHIDライトのビーム(特に車高の高いクルマからの・・・)も、あまり気にならなくなったし・・・。
フロント上部のフィルムバイザーは、日中の直射日光がガンガン当たっているときにも、車内温度上昇にかなり有効だ。
それに、夕日に向かって走る時間帯にクルマに乗ることの多い僕には、目が眩むような眩しさが軽減されたこともよかった。
まあ、これだけフィルムを貼ると車内はけっこう暗くなるのだが、この暗いところから明るいところを見るっていうのは、運転時に周囲の状況がとてもつかみやすくなる。
お勧めのチューニングである。
そんなフィルムコーティングしたいくつかの車両の中に、友人M氏からの紹介で依頼を受けたZ33の今年のモデルがあった。
これのリア3面をフィルムコーティングすることになったのだ。
ボディカラーがブラックだったんで、フィルムのカラーは当然ブラックを勧めた。
ブラックのボディであれば、フィルムカラーはブラックしかない。
他のカラーだと、上品さが無くなってしまうだろう。
車体後部の太陽光線をフィルムでカットしたことにより、施工後の車内は少しひんやりとした感じになった。
ところで、このガラス屋に何度か通っているうちに、面白い光景を複数回目撃した。
この自動車ガラス屋には新車の、まだナンバーのついていない高級車が、セルフローダーに載せられて何台もやってくるのだ。
あのクルマ達は何をするのか?聞いてみたところ、新車登録前にフロントガラスそのものを熱吸収ガラスに交換するとのこと。
いやー、確かにそれは効果的だろうな。]]>
P-ZERO 20年目のリニューアル
http://highdrive.exblog.jp/6169301/
2007-09-15T11:48:00+09:00
2007-09-27T08:01:46+09:00
2007-09-15T11:48:21+09:00
high-drive
未分類
今の40歳代には懐かしい話なのだが、1987年までのウルトラ・ハイパフォーマン・スタイヤの代名詞と言えばピレリP7だった。
P7とは、その時代の国産タイヤには存在しない50パーセント扁平タイヤで、それを履いていることがちょっとしたブランドでもあった。
当時のドレスアッパーをはじめ、ストリートチューニングカーでも、愛車のパフォーマンスアップを目指す若者はこぞって装着したもんだった。
当時の主流であった13~14インチの標準タイヤを履くセダンやテンロクスポーツを2インチアップする際、この50扁平のP7はとても重要なスーパーアイテムだったのだ。
僕の友達連中も、RAYSのスーパーボルクやアウトストラーダ、BBS RS等のホイールに組み合わせて、み~んなクレジットでタイヤを買ってた。
格好は良かったが、性能面ではどうだっただろう?
そりゃ、国産の60タイヤなんかよりは良かったかもしれない。
僕も装着したが、周囲の人から伝え聞いていたほどのグリップ力は無いタイヤだったよなぁ・・・。
暖まればそこそこのグリップ感が感じられたが、暖まるまでにとても時間がかかったように記憶している。
まあ、P7はヨーロッパの高性能車向けのタイヤだったから、国産車のサスセッティングの問題もあって、使いたいスピードレンジには合っていなかったのかもしれない。
まっ、絶対的なグリップ力はともかく、角ばったショルダーにうす~いサイドウォール、おまけに芸術的ともいえるトレッドパターンには完全にやられてた。
そのP7を超えるフラッグシップタイヤとして登場したのがP-ZEROだった。
P-ZEROが世に登場したのは1987年で、初めてOE装着されたクルマはあの伝説のフェラーリF-40だった。
で、そのイタリアピレリタイヤのP-ZEROが20年目を迎えリニューアルされたのだ。
今回、標準装着されるのはフェラーリ599・ランボルギーニ ムルシエラゴにガヤルド・アウディR8にS8・メルセデスS63AMG・CLK63AMG・マセラティ クワトロポルテ等などらしい。
名だたるハイパフォーマンスカーばかりだ。
で、そのリニューアルされたP-ZEROをお客さんが履くことになった。
愛用していたのはP-ZERO ROSSOだったのだが、ROSSOは今国内で品薄状態なのだそうだ。
輸入元のピレリに聞いてみても、ROSSOの入荷は未定とのこと。
それで、ある意味仕方なくNEW P-ZEROの装着となったわけである。
NEW P-ZEROはマイナーチェンジでも追加モデルでもなく、ピレリが24ヶ月かけて開発した全くの新設計のタイヤである。
数日後、送られてきたP-ZEROから漂ってくる印象は、まさに新しいニオイ満載。
聞けば、今回のP-ZEROを作るにあたり、5つの特許を取得したという。
左右非対称トレッドパターンは、ダイナミックアシンメトリックコンター&S-トリームトレッドデザインと名付けられたスポーツライクでアグレッシブな印象を受ける。
コンパウンドはナノベースコンパウンド。
カーカスはアラミド&ナイロンのハイブリッドコード。
こいつの狙いは高速走行時のタイヤの変形を抑制することが狙いのようだが、それ以外にもメリットがある。
アラミド&ナイロンのカーカスって、タイヤを軽く仕上げることが出来るのだ。
20年前にまだ業界ド素人の僕が感じたP-ZEROの凄さって、タイヤを運ぶ際に持ちあげた瞬間のその軽さだった。
(P-ZEROを履けるクルマも持ってなかったし、乗ってたとしてもP-ZEROは買えなかっただろう。なんせ、当時のサラリーは10万円だったから)
あのときは素直に驚いたなぁ
サイドウォールにもパーマネントアスペクトと呼ぶ専用のコンパウンドを配して、表面の劣化を抑え長期の使用にも耐えられるようにしている。
確かに、今までのP-ZEROシリーズとは違い、国産タイヤのサイドウォールのように艶々している。
また、サイドウォールはやや丸みを帯びた感じで、P-ZEROシリーズのタイヤ(システム・ロッソ・ネロ・コルサなど)とは明らかに違う印象だ。
20年目のリニューアルだから、さすがにこれは相当進化してるようだ。
これは期待出来るんじゃないかなあ。]]>
キーレストラブル
http://highdrive.exblog.jp/6150572/
2007-09-11T17:54:00+09:00
2007-09-12T14:20:10+09:00
2007-09-11T17:54:48+09:00
high-drive
未分類
(この写真は僕のもの。記事に書いたキーレスは写真を撮るのを忘れてたんだよね。)
知り合いから、数日前からキーレスの作動が鈍くなってるんだけど修理出来る?と聞かれた。
以前からも、物陰などで遮られた場合は動かないことは多かったが、今回は何回も押しなおしてようやく作動するレベルになってるらしい。
「あのクルマって何年式だったっけ?」
「えーっ、平成15年式ですけど・・・。」
「今の走行距離ってどのくらいになってる?」
「えーっと、6万3千キロです。」
このやりとりで大体の想像はついたが、とりあえずは確認してみようと思い、クルマを持ってきてもらうことにした。
一応接触が悪くなったということも考えられるから、キーレス本体を分解して確かめてみた。
ボタン電池を何度か外して付けて・・・。
しかし、キーレスの動作は悪く、やはり何度か押さないと作動しない。
キーレス内部の基盤にもおかしなところはない。
これで確信した。
これはただの電池切れだろう。
「へー、これって電池で動いてたんだ・・・。」とは、オーナーの弁。
えっ!しらなかったの???
ボタン電池にはいろいろな種類があるから、キーレスから外したボタン電池を持って、電池を買いに行ってもらう。
同じような大きさでも品番違いとかあるし・・・。
意外にも、キーレスに入ってたボタン電池はなかなか置いていなかったらしく、何件かのホームセンターやコンビニを梯子したらしい。
ようやく家電量販店で見つかったとのこと。
電池を入れ替え、キーレスを元に戻す。
ロック・アンロックの動作は元に戻ったのでした。
まあ、簡単なトラブルだったけど、そんなことでもオーナーにとっては一大事にはちがいないわけで・・・。]]>
ミュージックプレイヤー 20系bB タイヤ&ホイール装着
http://highdrive.exblog.jp/6144254/
2007-09-10T11:21:00+09:00
2007-09-21T18:26:08+09:00
2007-09-10T11:21:24+09:00
high-drive
未分類
(ビカビカに光るメッキホイールがワインカラーのボディに映える)
4ヶ月くらい前に古くからのお客さんであるS君から久々にメールが届いた。
このS君は僕と同じF-1のファンである。
今回もてっきりF-1に関するメールだろうと思っていたのだが・・・。
S「友達がbBを買ったんで、それに似合うホイールを探して欲しいんですけど・・・。」
僕「ほーっ、bBかぁ、なんか奇遇だなぁ。2~3日前にお客さんから頼まれて、今ちょうどbB(中古車)を探してるところなんだよね。」
ちょい前から資料も集めてるし、グッドタイミングじゃん!
僕「bBなら純正が15インチだから2インチアップの17インチで決まりでしょ。」
S「17インチですか?予算にもよるけど16インチでも良いと思います。」
僕「ホイールデザインは車体の形が角ばってるから、やっぱアメ車のバンをドレスアップしたみたいな雰囲気で・・・。」
S「ん?角ばってないですよ・・・。あっ!bBは新しいやつです。なんか、ヌメヌメした感じの今のモデル・・・」
僕「えっ!新しいやつ!」
S「そうです。現行型のbBです。」
僕「ミュージックプレーヤーか、で、何色?」
S「なんか、暗いワインレッドって言ったらいいかなぁ・・・。」
正直言って新しいbBに関しては何も知らなかった。
ただ、シートが寝たままで沈み込むという、なんかいやらしいリクライニング機構が付いてるのだけは知ってた(笑い)。
僕「ちょっと調べてみるよ。」
S「任せますんで、よろしくお願いします。」
任せると言われると正直ビビってしまうが、任せられた以上は良いものを選びたい。
いつもの「もしもオーナーが自分だったら・・・」の精神で慎重に考えるしかあるまい。
僕の持っている資料は初代のbB(3#系)のものであったから、何も情報は載っていなかった。
インターネットで現行bB(2#系)のインチアップ情報を調べるが何も引っかかってこない。
本屋に出向いてみるも、新しいbBに関しての専門書は出ていないようだった。
こうなりゃ生の情報をもらうしかない!
馴染みの業者さんに電話してみる。
やはり、その道のプロの意見は参考になる。
かなり的確なアドバイスをもらえた。
ホイールマッチングに詳しいその業者が言うには、現状でジャストサイズを選ぶなら16インチが無難という話。
残念ながら20系bBは既存の17インチホイールを装着するのがとても難しいクルマであった。
その理由はインチアップした場合にその外径にドンピシャな17インチタイヤがないこと。
「いやいや、純正オプションでもモデリスタモデルでも17インチ装着車があるじゃない?」
「雑誌だと18インチつけてる奴もいっぱいいるし。」
なーんて言われてしまいそうだ。
確かに18インチを無理やりブチ込む猛者もいるけど、それはbBというクルマの車体の大きさにあわないホイール選択だと思うのだ。
ホイールだけが走っているように見えるのは、ちょいと不細工に思える。
タイヤ外径も全然合わないし・・・。
では17インチは?
bBには純正オプションで17インチ7Jサイズのホイールが用意されている。
これの画像をみてみると、このサイズが一番カッコ良く見える。
だが、それらに合わせてあるタイヤは205/40R17なのだ。
そう、205/40R17ではタイヤ外径が大きすぎる。
20系bBの純正タイヤは185/55R15だから、外径587mmの大きさである。
205/40R17の外径は596mmだから、ほぼ10mm外径が大きくなってしまうのだ。
これが16インチならば、205/45R16で588mmという理想的な数字になるのだ。
タイヤ外径が大きくなると何故良くないのか?
bBはただでさえ加速の悪いクルマである。
そのbBにに外径の大きなタイヤを装着すると、もっと加速が鈍くなってしまう。
市街地のストップ&ゴーや、高速の登りでストレスを感じるのは火を見るより明らかなのだ。
むろん、ちょいと大きなタイヤを装着することで、ホイールとフェンダーの隙間を埋めて視覚的なシャコタン効果を狙うドレスアップの方法もあるにはある。
しかし、大枚を叩いてストレスを感じるなんて、正統派のチューニングではないと思う。
こういった情報を総合すると、もしも僕自身がオーナーならば17インチは付けないだろうという結論に達した。
商売ではあるけれど、やっぱ自分に嘘はつけない。
結果をS君に連絡する。
僕「17でも無理すればいけるけど、良いサイズのタイヤが無い。ちょい大きいタイヤならあるけど、加速も悪くなるし16インチが無難かな・・・。」
S「そうですか。なら、16インチで考えさせます。で、どんな感じのホイールがいいですかねぇ・・・本人はスポーティーなものが良いと言ってるんですけど・・・。」
僕「スポーティーな感じか・・・。」
デザイン選びは難しい。
携帯へいくつかの画像を送る。
S「友達はホイールをつけるのが初めてで、どれが良いのか判断出来ないそうです。僕もホイールは何度は買ったことがあるけど、ドレスアップは初めてなんで・・・。」
僕「いや、デザインの最終決定は本人がしたほうが良いよ。高い買い物なんだから。」
S「お勧めはどれですか?」
僕「う~ん、16インチだと大きさがイマイチだよね・・・なるべく大きく見えるやつが良いけど・・・。」
S「16インチかぁ・・・まあ、値段は安くおさえられるけどなぁ・・・。」
僕「どっちみち、ボディカラーがワインレッドなら、メッキホイールなんかのほうが似合うとは思うよ。」
正直言うと、どんなにデザインの優れた16インチで、それが不便を感じないジャストサイズであろうと、やはり17インチを装着したクルマにはかなわない。
例え、加速が悪かろうが、轍でステアリングをとられようが、大きいホイールにはそれを黙らせる説得力がある。
自分だったら無理しても17インチを付けてしまうかもしれない。
でも、現状で17インチを装着してしまうと、後で後悔してしまいそうな気もする。
また、16インチで「良いな」と思えるホイールが無かったのも事実だったし・・・。
bBのオーナーであるN君もいろんな雑誌でホイールを探したみたいだったけれど、気に入るようなものが見つけられないと言っていたっけ。
自信をもって勧められるものがなかった。
そうやって、この話はうやむやになってしまった。
それがこの春にあった話だ(北の国から風)。
それから時は巡り、あっ!と言う間に夏が来た。
僕が暑さで喘いでいる頃、S君から再びメールがやってきた。
S「この前のbBに乗ってる友達が、やっぱりホイールを付けたいと言い出したんですけど・・・。」
僕「あっ、あのなんかうやむやになってた話の続きか・・・。」
S「ちょっとタイヤが大きくなっても、やっぱ17インチが良いって言ってます。ホイールのデザインは相談して決めたいそう。お勧めのやつの写真を見せて下さい。」
僕「了解。もう一回調べてみるよ。ホイールの画像も用意するんで、一度話しをしましょう。」」
またもや馴染みの業者に連絡を試みてみた。
すると「ちょうど良いのがリリースされたんですよ」と言うではないか。
さっそくパソコンで画像を確認する。
ん?
第一印象は、なんかパッとしないようなデザインだけどなぁ・・・。
でも、このデザインはなんか面白い。
ありそうでなかったデザインだなぁ・・・。
そう思って、20系bBの専門書を見ながら車体デザインとホイールとをしばらく眺めていると・・・んー、むむっ、これって案外良いんじゃない?
bBの車体全体から受ける曖昧なラインというか、フロントバンパーの緩めのラインに妙に合ってる気がしてきたのだ。
ホイールというのは不思議なパーツで、単体ではパッ!としなくても、クルマに合わせてみるととてもカッコ良いという場合がある。
今回のホイールはまさにそのケースだと思ったのだ!
さらにこのホイールは17インチなのに6.5Jというサイズ設定がある。
さらにさらに業者さんから嬉しい情報がもたらされた。
「195/40R17サイズのタイヤが出たんですよ。」
おおっ、待っていたサイズの登場ではないか!
195/40R17ならば、6.5Jのホイールに組むのは最適である。
ちょい引っ張り気味で、タイヤのシルエットもカッコ良さそう。
S君に詳細を話すと、細かい説明がてら、N君をふくめ顔あわせをしようということになった。
たまたまだったんだろうけど、少し待ってみて良かった。
これならデメリットのないインチアップが出来る!
bBのオーナーとS君が遠路はるばるやってきた。
2人が僕の報告を聞いてくれ、そのお勧めのホイールを検討してくれた。
bBのオーナーは最初スポーティーなホイールを考えていたのだが、あのbBの車体デザインにスポーティーなホイールは似合わない。
コンパクトミニバンの王道らしく、キラキラホイールで派手に仕上げようと僕は提案した。
このホイールのウリは本物のクロームメッキであることと、20系bBに無理なく17インチを装着出来るサイズ設定で、しかも全体的なデザインがbBに似合うだろうということ。
何も悪いところがない、はずもない(笑い)。
そこいらに転がっている安価なメッキ風ホイールとは値段が違う。
そう、本物のクロームメッキを施したホイールは製造単価が高いんだよね。
しかし、このbBオーナーも安っぽいものは求めていなかった。
初めてのホイール選びだったが、こういったパーツ選びに慣れてるS君のアドバイスもあり、結局は僕のお勧めを選んでくれた。
これに合わせるタイヤは2つのメーカーからリリースされていたのだが、迷わず国産品のダンロップ ル・マン703を選んだ。
これは、タイヤは国産品が最高であると信じてる僕のアドバイスをN君が快く受け入れてくれた。
ダンロップ ル・マンを選んだのは、このタイヤのショルダー部分が丸いこともあった。
ローダウンして、フェンダーアーチとタイヤの隙間の少ないクルマにショルダーの丸いタイヤ合わせると、より低さを強調出来るという理由があったからだ。
タイヤのショルダー部分がゆっくりとフェンダーの中に入っているから、光の当たる部分がタイヤのサイド部の中心に限定される。
それでフェンダーの影になる隙間がいっそう暗く見えるようになり、さらにホイールが強調される。
見よ!この輝き!
クロームメッキの本領発揮だ。
これで長かったタイヤ&ホイール選びが終わった。
全体の値引き額は通販よりも安い価格とした。
後日、装着作業の為にS&N君がやってきた。
さっそく装着作業をはじめる。
ル・マン703はタイヤ内部に面白いものを装着してる。
TV CMでもお馴染みの吸音スポンジだ。
スポンジを内部に貼り付けるなんて、なんて凄い発想なんだろうと思う。
内部にこんな仕掛けをしたタイヤって初めてじゃないだろうか?
僕は素直に感心した。
ただ、実際の効果のほうはどうなんだろ?
そうこうしてるうちに問題なく作業は終了。
クロームメッキのホイールがbBのボディに映える。
N君も思っていた以上にカッコ良くなったクルマを見て満足そう。
後日、S君にN君の様子を尋ねた。
「N君があのホイールを相当気に入っています。相談して良かったと言ってました。」
この一言を聞きたかった。
長い時間悩んだ甲斐があったというもんだ。]]>
HDDナビのハードディスクが・・・。
http://highdrive.exblog.jp/6119035/
2007-09-05T17:31:26+09:00
2007-09-05T17:31:26+09:00
2007-09-05T17:31:26+09:00
high-drive
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あれは夏の暑い日だった。
車内に表示される外気温計は36℃を伝えている。
オートエアコンも全開で冷たい風を送っているのだが、ジリジリとした陽射しも手伝って、あまり効いていないように感じる。
なんか、ぬる~い感じだ。
その長い下り坂を降りているときに、その症状は出た。
ガチャガチャとデッキ内部から音が聞こえていたと思ったら、液晶画面に恐ろしい文字が・・・。
(ハードディスクが使用できないため、ミュージックサーバーはご利用できません。)
なんじゃこれ?
このHDDナビデッキは地図をアップデートする際に、中のハードディスクを抜いて、そのディスクだけ送るのだが、その抜いたままの状態でもTV・ラジオ・CDは聞けるようになってる。
確か、そのハードディスクを抜いた状態で使うと、同じ文面が浮かんだことがあったっけ。
まあ、でも今はそういう状態じゃないしな~。
・・・・。
なんか、いや~な予感がした。
これって、恐怖のキングボンビーが現れる前兆のような感じじゃなくて、恐怖のハードディスク壊れの症状じゃないのか?
パイオニアのカーオーディオを扱っているセールスに電話を入れてみると・・・。
「ははっ、壊れましたか。このモデルって何年目ですかね?」
「え~っと、4年かな?」
「まだ4年ですか・・・このモデルは、まっ、ちょいちょいハードディスクの壊れは出てますね。確率としては100件に2~3件かな。」
「・・・・。」
どうやら壊れてしまったようだ。
まあ、お客さんにこういった商品を売る際には、記憶されたデータは保証出来ないと言っておくのがセールスの基本。
まあ、記録が消えてしまうなんてことはほとんどないのだが、一応言っておけば責任は回避できるから。
しかし、そのトラブルがまさか自分のデッキに起こるなんて・・・。
今年は驚くほど暑いからだろうか?
いや、僕の日頃の行いが・・・。
などと、つらつら考えていたが、考えていてもはじまらない。
いっそ買い換えるか?
出来ればトップモデルであるサイバーナビにしたい!
しかし、サイバーナビは30数万円・・・。
今の僕にはとても難しい金額だ。
まあ、修理代金を聞いてから判断するか・・・。
修理代金を問い合わせすると、修理出来ない最悪の場合で3万ちょいとのこと。
なかなかの金額だが、これなら無理なく払える金額ではある。
今使っているナビの機能は今ひとつではあるが、満足してないわけではない。
こいつは修理するしかない!
さっそく翌日に修理に出したが、このディスクを修理出来ない場合は新しいディスクと差し替えになるとのこと。
・・・ってことはハードディスクは新品になるってこと。
新品のハードディスクというのは聞こえはいいが、実際には記録がなーんにもなくなってしまうということになる。
つまりは何百曲という音楽がなくなってしまうのだ!
それはとても困ることなのである。
幸いにも2倍速で録音出来るが、それでも録音しなおす時間が膨大だ。
レンタルや友人から借りて録音した曲もあるしなぁ。
しかし、今回のケースは仕方ないだろう。
なんせ記録されたデータに関しては責任をもってもらえないのだから。
提出したハードディスクは修理できない壊れかただった模様で、新しいディスクに差し替えられて戻ってきた。
暑い夏が終わろうとしているが、あれから録音できた曲はまだ僅かである]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/