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2007年 03月 08日
僕は小学生の3~4年の頃、本(小説)を読むのがとても好きだった。 最初は全く興味はなかったのだが・・・。 読書をするようになったきっかけは・・・たぶん、意外にも夏の暑さのせいだったのではなかったか・・・(笑い)。 今から30年ほど前の建物には、冷房という設備は皆無だった。 ・・・そう、小学校の前にあった(今でもあるかも・・・)市立の図書館には、当時としては珍しいことにクーラーが入っていたのだ。 当時、クーラーなんてもんは、自分の家にも友達の家にも、いやいや、多くの建物になかったように思う。 学校にも図書室はあったのだが、そこにはクーラーがなかった(はず)。 涼をとる姑息な手段として学校の近くにあった市立の図書館に入り浸っていたのだ。 最初は2階の図書室には上がらず(つまり本は読まず)、階上から降りてくる冷房のおこぼれにあずかりたくて、階下の踊り場で遊んでいたように記憶している。 しかし、図書館というのは静かなところだから、階下といえどあまり大きな声が出せなかった。 子供が遊ぶには不向きだった。 大きな声で喋れないもんだから、知らない間に本を読むようになっていった。 最初に興味を持ったのは、ご多分にもれず推理小説だった。 モーリス・ルブランの原作を小学生向きに読みやすくアレンジされたアルセーヌ・ルパンシリーズに嵌ってしまったのだ。 コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズも読んだなぁ。 ドイル関連で、SF小説の失われた世界なんかにも嵌ったっけ。 このシリーズを全て読んでしまった後は、確か、ノンフィクションの読み物に嵌ったはず。 どういう内容のものだったかは覚えていないのだが、探検もののシリーズだったように記憶している。 次に嵌ったのはファンタジーもので、さとうさとるのコロボックルシリーズだったか・・・。 (このコロボックルシリーズは、10年くらい前に読み直したくなり、紀伊国屋で注文し購入した。) 偉人の伝記なんかも読んだのだが・・・これは正直言ってほとんど覚えていない。 とにかく、中学にあがるまでは週に3冊くらいのペースで読みまくったなぁ。 中学に入って生活が忙しくなって、ぱったりと本を読まなくなった・・・んだっけ。 うーん、覚えてない。 それから20年は小説は読まなかった。 たぶん漫画ばっかり読んで中学を過ごし、高校ではファミコンに時間をとられ・・・。 社会人になってからはクルマ関連の雑誌ばかりを読むようになった。 しかーし、30を過ぎたあたりから、読書が復活! きっかけは週間誌なんかに連載されている小説を読むようになったからだろう。 とっかかりは週間文春に連載されていた上前淳一郎の「読むクスリ」。 著名人や企業から取材したちょっと面白くて考えさせられるような、唸るような話を集めているシリーズ。 竹内久美子の「私が、答えます」だったっけ? これの内容は、読者から寄せられた質問にQ&A方式で答えていく、よくある形式なのだが、この答え方がふるっていた。 女がハイヒールを履く理由?とか、女が赤ちゃんを左手で抱く理由?とか、勉強が好きな男がモテない理由?などといった疑問に、動物行動学的見地から説明をするのです。 思わず「おおっ!」っと声が出るような納得出来る話を披露してくれるのだ。 これは結構面白い本だった。 この次に嵌ったのはエッセイ集だったか? 浅田次郎のエッセイ集である「勇気凛々ルリの色」シリーズが面白くて、読んでいるうちにその作者自身に興味を持った。 どんな小説を書いているんだろう? その作者の本業も見極めたくなったのだ。 高倉健主演で映画化されたことでも有名な「鉄道員」が納められている短編集から読んでみた。 ふむ、ちょいとしたファンタジーものか・・・なかなか面白いじゃないか・・・。 ならばと「霞町物語」「地下鉄に乗って」「シェエラザード」「活動写真の女」「日輪の遺産」を続けさまに読んだ。 嵌った! 使われている言葉が明瞭であるし、独特のテンポで物語が展開しくいく様は圧巻だとさえ言える。 この著者が他に書いた小説はないか?とネットで調べる。 「天国までの百マイル」を発見! これはやられた・・・平成の泣かせ男たる浅田次郎の面目躍如だ。 うー、本を読むって凄い楽しいよ・・・。 なんで20数年も読書を忘れていたのか・・・。 この次に読んだのは、浅田作品の中で最も好きな「天切り松シリーズ」。 大正デモクラシーのハイカラ世界を下敷きに、義理と人情に命を懸けた盗っ人一味の活躍を描いた話だ。 このシリーズは僕の中では最高っす! この後読んだのは、有名な「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」・・・。 まあ、なんというか、浅田次郎の小説に出会ったからこそ、読書の面白さに再度目覚めたんだろうなぁ。 この脈絡のないぶっ続け読書をやったことで、本を読むという作業に対しての抵抗が無くなったようだ。
by high-drive
| 2007-03-08 16:37
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